友愛の提唱とは? わかりやすく解説

友愛(Yūai)の提唱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:48 UTC 版)

鳩山一郎」の記事における「友愛aiの提唱」の解説

鳩山一郎の提唱する「友愛」は、1938年出版されリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー著書『The Totalitalian State against Man』(直訳: 全体主義国家対人間)を原点としている。 元々、同書クーデンホーフ=カレルギーアメリカ亡命手助けした日本人外交官米澤菊二贈呈したのである米沢帰国後、本は早稲田大学教授市村今朝蔵の手経て鳩山渡され彼の手で邦訳されたのである。(他の多数クーデンホーフ=カレルギー本は、クーデンホーフ=カレルギー依頼1920年代後期に『パン・ヨーロッパ』を翻訳・出版した元外交官自民党議員鹿島守之助鹿島建設)により戦後翻訳・出版された。) 鳩山は「Fraternity」(フラタニティ。元のドイツ語Brüderlichkeit ブリューダーリッヒカイト)を「友愛」と訳出、『自由と人生』の邦題1952年昭和27年)に洋々社から出版したパン・ヨーロッパ論者クーデンホーフ=カレルギー伯爵ナチス・ドイツにとって不都合な人物であった伯爵ナチス暗殺されるおそれすらあり、国から国へとヨーロッパ中を逃亡し1940年リスボンから米国へ亡命することになった亡命査証手続き四苦八苦するクーデンホーフ=カレルギー伯爵何かと手伝ったのがポルトガル公使館長・米沢菊二である。伯爵亡命成功する1940年8月、それはナチス・ドイツ日本イタリア日独伊三国同盟9月締結する前月出来事である。クーデンホーフ=カレルギー伯爵は、伯爵を追うナチス手を組んだ国家大使ありながら伯爵世話をした米澤との別れ際し、この『The Totalitarian State against Man』を贈った米澤帰国後、国際ジャーナリスト松本重治同書貸し松本軽井沢政治学者市村今朝蔵日本女子大早大)に貸した市村軽井沢学者友達」の発起人であり、松本参加していた。鳩山軽井沢市村から同書受け取って翻訳したのである出版強く勧めたのは政治評論家岩淵辰雄である。 鳩山友愛普及努め彼の孫の代に引き継がれる至っている。財団法人日本友愛青年協会は、鳩山一郎の「友愛」を、文字通り友愛(Yuai)と紹介している。友愛は『自由と人生』で述べられる友愛思想」「友愛革命」「友愛社会」に即した思想である。日本友愛青年協会見解としては、友愛体系化された理論ではなく今後人々研究深めることで完成されるという。 クーデンホーフ=カレルギー思想則った友愛」が目指すのは、母性愛による優しい世界づくりである。各論は、相互尊重相互理解相互扶助人道主義人格主義協力主義騎士道武士道淑女紳士としての人間関係構築、等である 。友愛運動の理念であるところの、人格尊厳に基づく相互尊重相互理解相互扶助(または相互協力)を、友愛3原則という。

※この「友愛(Yūai)の提唱」の解説は、「鳩山一郎」の解説の一部です。
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