加藤清正との対立とは? わかりやすく解説

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加藤清正との対立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 01:41 UTC 版)

小西行長」の記事における「加藤清正との対立」の解説

織田信長毛利長い戦をしていた頃、秀吉仕えていた23歳行長淡路島秀吉味方集めていた。すると、毛利怪し船舶200隻ほどが淡路島目指して海に現れたため、急いで行長淡路島の船を率いて信長様と秀吉様の海に侵入するな!」と追い払ったところ、信長が「あの凄い者は何やつじゃ?」と尋ね蜂須賀正勝が「秀吉殿の配下小西でございます。」と言上したので、信長が行長のことを大い褒めたという書状当世まで残っている。なお、その頃清正は、秀吉の下での年貢経理係であり、信長の知るところではなかった。 肥後半国に入った後は、領地清正互いに隣接していたため、常に境界線めぐって争ったといわれている。 清正が熱心な日蓮宗信者であったのに対し行長が熱心なキリシタンであったことも対立一因成したという。例え天正17年1589年)の天草五人衆反乱の際、キリシタンの多い天草に対して行長事態穏便に済ませようとしたが、強力な天草水軍行長の手させまいとする清正強引な出兵介入原因武力征伐踏み切らざるを得なくなったという経緯がある。 清正からは、清正自身百姓出であるにもかかわらずことあるごとに薬問屋小倅」と蔑まれたという。その反発として行長は、朝鮮出兵のとき、軍旗として当時薬袋である紙の袋にの丸をつけたもの使用したという。 文禄の役の際の京城攻めでは、どちらが先に一番乗りするかを争い行長一日の差で清正出し抜いたという。 李氏朝鮮配下の要時羅(家臣太夫のこと)を派遣して清正の上時期密告し清正討ち取るよう働きかけた。李氏朝鮮李舜臣攻撃命じたが、は罠だと思い攻撃躊躇ったために陰謀失敗した柳成龍懲毖録』)。なお、文永の役清正2番であったため、1番隊であった行長やこれを救援した3番隊とは比較ならないほど自軍被害少なかった。そのため全体状況分からず、明への強行なる攻撃主張し続けたものと思われる。そして、こうした対応が講和の邪魔になり、このような陰謀つながったものと考えられる。なお、この戦いで行長被害は非常に大きかったが、これが後の関ヶ原の戦い軍勢を2,900程度しか派遣できなかった原因にもなっている。 このように文禄・慶長の役通じて秀吉願望そのまま叶えようとする清正と、明まで遠征すれば日本軍孤立し帰国できなくなるという現実を知る行長とで、作戦講和方針めぐって対立した実際京城入りの際、朝鮮王を捕獲し行長交渉終戦ようとするが、清正との不毛な話し合い京城入り遅れたため、朝鮮王を取り逃がし停戦交渉糸口逃している。一方失態にもかかわらず清正朝鮮側が自ら焼け落とした京城見て大い喜び秀吉大量書簡送りつけている。これらが積み重なって、後に武断派対立する一因成した明に講和文書出した際「大将摂津前司小西秘書少監豊臣行長と書いている。詐称説もあるが、現存する五山版春秋経伝集解荘公第三の巻に内題の下に「豊臣行長」の印が押されたものが発見されており、豊臣姓を下賜されていた可能性がある。 清正は、行長亡き後領内において小西家に対す焚書を行うことによって、藩主として正当性高めようとした。清正は、行長敬称で呼ぶことを禁じたという話もある。

※この「加藤清正との対立」の解説は、「小西行長」の解説の一部です。
「加藤清正との対立」を含む「小西行長」の記事については、「小西行長」の概要を参照ください。

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