前身団体の結成から棋界統一までとは? わかりやすく解説

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前身団体の結成から棋界統一まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 02:25 UTC 版)

日本将棋連盟」の記事における「前身団体の結成から棋界統一まで」の解説

家元権威失われたことにより、この後棋界様々な将棋団体乱立して離合集散繰り返すうになる小野次代名人候補目されていた実力者は、八代伊藤宗印門下関根金次郎大阪小林東伯斎(元は大橋分家門人で後に大橋本家天野宗歩弟子門下東京活動していた井上義雄同じく小林門下関西活動していた阪田三吉当時坂田三吉)の3名であった。これら3名とその弟子たちによって現在の日本将棋連盟原型となる将棋団体結成されることになる。 東京将棋連盟創立した1924年9月8日日本将棋連盟では創立記念日定めている。この日付にしたがって日本将棋連盟1999年創立75周年2005年創立81周年2014年創立90周年祝っている。 時系列整理すると以下のようになる1909年8月8日 - 東京活動していた関根派と井上派とが合同して「将棋同盟会」を結成1909年10月3日 - 「将棋同盟会」が「将棋同盟社」に改称1910年1月 - 井上派が「将棋同盟社」を脱退して将棋同志会」を結成1910年10月 - 大阪活動していた阪田派が「関西将棋研究会」を結成1912年 - 井上派から門下大崎熊雄(元は関根門下)と谷頭喜祐らのグループ分裂大崎谷頭派が「将棋同志会」を脱退して東京将棋社」を結成1916年ごろ - 「東京将棋社」が「東京将棋研究会」となる。 1917年 - 関根派から門下土居市太郎らのグループ分裂。「将棋同盟社」は土居派のものとなり、関根派は「将棋同盟社」を脱退して東京将棋倶楽部」を結成1919年ごろ - 関根門下木見金治郎が「東京将棋倶楽部」を脱退して関西移り、後に「正会」を結成1920年 - 井上死去。「将棋同志会」は自然消滅して所属棋士他派合流する1921年ごろ - 谷頭死去。「東京将棋研究会」は大崎派のものとなる。 1921年 - 名人小野五平死去。これを受け、土居大崎阪田各派同意のもとに関根名人襲位。 1923年 - 関東大震災きっかけ東京将棋界統一機運が高まる。 1924年9月8日 - 関根派の「東京将棋倶楽部」、土居派の「将棋同盟社」、大崎派の「東京将棋研究会」が合併東京将棋界統一される関根名誉会長土居会長となり、「東京将棋連盟」が結成される1925年 - 「関西将棋研究会」の阪田関西名人名乗り、「東京将棋連盟」から追放される以後東京系の棋戦参加できなくなる。 1927年 - 関西活動していた木見派の「正会」が「東京将棋連盟」に合流東京のみの団体ではなくなったことから「日本将棋連盟」に改称1932年 - 阪田派から門下神田辰之助(元は木見門下)らのグループ分裂神田派は「関西将棋研究会」を脱退して十一日会」を結成阪田派は実質的に阪田一人となる。 1935年 - 関根実力名人制の導入発表初代実力制名人八段棋士によって争うことが決まる。 1935年 - 「十一日会」の神田八段昇段をかけて「日本将棋連盟」のトップ棋士たちと対局好成績を残すも八段昇段認められなかった。 1935年11月 - 神田八段昇段名人戦参加)を支持する花田長太郎関根門下)や金子金五郎土居門下)らの一派日本将棋連盟脱退神田の「十一日会」と合流して日本将棋革新協会」を結成騒動責任取って日本将棋連盟」の幹部総辞職し会長不在となる(神田事件)。 1936年 - 八代伊藤宗印門下関根兄弟子)で実業家政治家に転身していた小菅剣之助仲裁により、神田名人戦参加認めることで両者和解。「日本将棋連盟」と「日本将棋革新協会」が合併して将棋大成会」となる。会長関根1937年2月 - 関根門下で元会長金易二郎仲介により、阪田三吉の「将棋大成会」への参加認められる。これにより、家元制崩壊以降分裂していた棋界は完全に統一される

※この「前身団体の結成から棋界統一まで」の解説は、「日本将棋連盟」の解説の一部です。
「前身団体の結成から棋界統一まで」を含む「日本将棋連盟」の記事については、「日本将棋連盟」の概要を参照ください。

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