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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/14 20:38 UTC 版)
正式には、SCB-27とは「オリスカニー」の改設計のことを指し、既に就役していたエセックス級の改装についてはSCB-27A(SCB-27と同内容)および27C(後述する追加内容を含む)と呼ばれた。改装は広範囲に及ぶが、おもな内容として以下のものが挙げられる。 新世代の艦上機を運用するため、フライトデッキの構造を大幅に強化。これにより、ノースアメリカンAJサベージの運用も可能となった。 エレベータを強化・拡大、より強力なカタパルトと新型のMk5着艦制動装置を装備 飛行甲板の面積拡張のため、艦橋前後の38口径5インチ連装砲計4門を撤去 近接防空力強化のため、40mm機銃を新型のVT信管対応速射砲である50口径3インチ連装砲に換装。艦首・艦尾の銃座については全艦共通の台座を設置したため、短船体型・長船体型の区別は無くなった。 艦橋を再設計し、頂上にレーダーと通信マストを設置してその後ろに煙突を配置。これにより高さが増した一方、機関銃座の撤去により全長は短縮された。 防御を考慮し、飛行要員の待機室をギャラリー・デッキから格納庫甲板下層に移設、待機室から飛行甲板までの長大なエスカレータを設置。これは艦橋の下部に設置され、右舷舷側の斜めのダクト状構造物からも確認できる。エスカレータの設置は、パイロットの装具が艦載機のジェット化以降に重量が増加し、移動が困難になったことへの対応でもあった。 艦内の航空燃料の積載容量を300,000 USガロン(1,135,624 L)に増加(50%増)、ポンプ容量を50USガロン(189.3 L)/分に向上。 ハンガーデッキに霧/ 泡消火システム、改良されたウォーターカーテン、隔壁を追加し、消防能力を強化 発電力、武器の積載・取扱い設備を改良 排水量増加への対応として、装甲を一部取り外し、船体にバルジを装着、横幅を8~10フィート(2.4~3.0 m)拡張 改装の影響として、喫水線は下がり、最大速度は約2ノット低下して31ノット(57km / h; 36mph)となった。
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