共通利用の可能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 20:39 UTC 版)
土佐電気鉄道とJR四国・高松琴平電気鉄道・伊予鉄道の4社は、2002年2月に2014年を目処に共通利用できるカード乗車券の導入で合意していた。ですかのサービス開始により、JRを除く3社はICカード乗車券の導入を完了したが、JR四国は2010年時点でも投資効果などから当面ICカード乗車券の導入予定はないと自社ウェブサイトに記載していた。2010年に就任したJR四国の泉雅文社長は、就任決定時の記者会見で将来的なICカード乗車券の導入を進める考えを示し、「4- 5年程度でセットしないといけない」と述べたが、共通カード構想については言及しなかった。その後、2012年7月30日にJR四国はJR西日本とともに、2014年春以降、予讃線の一部と瀬戸大橋線へICOCAを導入する予定であると発表し、2014年3月より香川県内で運用が開始された。また、独自のICカードは導入しない予定である。JR四国のICOCA導入発表後に、四国の他のICカード乗車券との相互利用についての見解は後述のIruCaを除いて表明されていない。このため、共通利用が実現するかどうかは不透明な情勢となっている。なお、IruCa(およびICOCA)が日本鉄道サイバネティクス協議会策定の「サイバネ規格」を採用しているのに対し、ですかやICい〜カードは非サイバネ規格であるため、現在のカードでは短期的な共通化は困難との指摘がある。 国土交通省は2015年7月15日に公表した「交通系ICカードの普及・利便性拡大に向けた検討会 とりまとめ」の中で、ですかを含む(相互利用対象外となっている)「地域独自カード」について、全国相互利用可能となっている10カードの「片利用共通接続システム」を構築することで、相互利用可能10カードを独自カード導入交通機関で利用可能にすることを検討するとしている。この方針に沿って、サイバネ規格のIruCaについては、2018年3月3日より「片乗り入れ」の形で、全国相互利用サービス対象のICカードが琴電の電車路線で利用可能となり、1年後の2019年3月2日からはことでんバスでも同様の利用が可能となった。
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