共通利用の可能性について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 15:29 UTC 版)
「ICい〜カード」の記事における「共通利用の可能性について」の解説
同カードは、交通系ICカードとして日本のデファクトスタンダードとなっているFelicaを採用している。また、IruCa同様、チャージ時にはプレミアムを付与せず、乗車時に運賃を割引く方法を採用した。電子マネーとしては、端末の設定で任意の割引率を設定できるため、サービスレベルも汎用性も高くなっている。その点では、Suicaなどとの共通利用において、チャージ時にプレミアムを付加するICカード乗車券よりは障壁が低い。しかし、四国共通カード構想 を含め、すでに発行されている他社の鉄道・バスICカードとの相互利用については、現時点では不透明である。2012年7月30日にJR四国はJR西日本とともに、2014年春以降、予讃線の一部と瀬戸大橋線へICOCAを導入する予定であると発表し、2014年3月より香川県内で運用を開始した。また、独自のICカードは導入しない予定である。JR四国のICOCA導入発表後に、四国の他のICカード乗車券との相互利用についての見解は後述のIruCa以外は表明されていない。なお、IruCa(およびICOCA)が日本鉄道サイバネティクス協議会策定の「サイバネ規格」を採用しているのに対し、ICい~カードやですかは非サイバネ規格であるため、現在のカードでは短期的な共通化は困難との指摘がある。 国土交通省は2015年7月15日に公表した「交通系ICカードの普及・利便性拡大に向けた検討会 とりまとめ」の中で、ICい~カードを含む(相互利用対象外となっている)「地域独自カード」について、全国相互利用可能となっている10カードの「片利用共通接続システム」を構築することで、相互利用可能10カードを独自カード導入交通機関で利用可能にすることを検討するとしている。この方針に沿って、サイバネ規格のIruCaについては、2018年3月3日より「片乗り入れ」の形で、全国相互利用サービス対象のICカードが琴電の電車路線で利用可能となり、1年後の2019年3月2日からはことでんバスでも同様の利用が可能となった。
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