改装について
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艦橋構造や水上兵装の改装はタンバー級以前の艦でのものと比較すると、多種多彩な改装が実施されている。特に、水上兵装に関しては統一された改装はなく、艦によって装備兵器等にバラつきがある。備砲の換装に関しては前述のように、当初搭載の3インチ砲が乗員に「豆鉄砲」と揶揄されたことから4インチ砲に換装されたが、旧式砲かつ狭い潜水艦上での運用にやや問題があったため、新たに大型艦の高角砲を改造した、潜水艦用のMk40型5インチ25口径砲が開発された。 戦争が押し詰まった頃には前部と後部双方に砲を搭載する艦も現れ、「潜水砲艦」などと自称する艦もあった。機銃も、エリコンFF 20 mm 機関砲に加え、戦争中盤以降はタンバー級以前では搭載されなかったボフォース 40mm機関砲が搭載されるようになった。エリコンFF 20 mm 機関砲に関しても、単装に加え連装のものも搭載されるようになった。基本的には前部に20 mm 機関砲を、スペースに余裕のあった後部に大型の40mm機関砲を搭載する場合が多かったが、逆に搭載した艦もある。 さらに任意で13 mm機銃などを搭載したほか、戦争末期にはロケット砲を搭載する艦も出現した。前後に砲を搭載し、40mm機関砲も前後に装備した艦の火力は護衛駆逐艦のそれに匹敵した。ただし、こういった艦の出現は終戦直前に集中し、その威力を存分に発揮する機会はほとんどなかった。 砲や機銃の配置に関しては、絶対的なガイドラインがないこともあり、結局は戦訓や艦長の好みなどによって決まるケースが多かったようである。また、機銃は対航空機用として搭載されたのは言うまでもないのだが、実際には航空機ではなく、特設監視艇などの、魚雷を使うまでもない、あるいは魚雷を使うには的が小さすぎる相手に対して猛威を振るった。 戦後、バーブとデイスの二隻のみ潜水艦推力増強計画の対象となった。
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改装について
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「五十鈴 (軽巡洋艦)」の記事における「改装について」の解説
1944年の改装では九六式25mm連装機銃2基という対空兵装から、前述のように八九式12.7cm連装高角砲3基6門、九六式25mm3連装機銃11基、単装25mm機銃5基、単装13mm機銃8基と対空兵装が増備され、対空能力が飛躍的に向上した。また、電波兵器も21号電探(対空用)が艦橋上に、22号電探(対水上用)と13号電探(対空用)が後部マストに装備され(残っている写真から13号電探の装備はレイテ沖海戦には間に合わず海戦後に装備されたと考えられる)、対潜兵器も水中聴音機や爆雷投射機など新式のものが装備された。なお、低下した水上戦闘能力を補うために後部の2基の八年式連装魚雷発射管が九二式4連装魚雷発射管への転換も行われ、これにより酸素魚雷の発射能力を得た。前部の2基の発射管は撤去されてウェルデッキは廃止され、兵員室に充てられた。
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