八木地区とは? わかりやすく解説

八木地区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 03:02 UTC 版)

平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害」の記事における「八木地区」の解説

災害日。写真中央の県営住宅左側八木緑井の境になる。 1971年昭和46年)。この時点山際土地開発はほぼ現状と同じ。 1962年昭和37年)。山際宅地開発進められており、県営緑丘住宅完成阿武の里団地造成終わっている。 1947年昭和22年米軍作成八木用水を境に宅地農地分かれている。 1925年大正14年)旧陸地測量部作成した地形図記されている当時地名を示す。黄色2014年土砂災害のおもな発生地点を示す。 ここでは特に顕著な被害出た安佐南区八木地区について記載する。 この地区には貫くように八木用水流れる。そばに太田川ありながら通常時土地より低い水位であり取水に困難であったため、江戸時代農業用水路として整備されたものである阿武山北側にある取水口から途中で中国電力太田川水力発電所放水引き入れ八木緑井から太田川放水路旧太田川分流地点である長束まで流れる約16キロ用水路である。地区都市化が進むにつれ農業用水から排水路へと重要度移っていった。この八木用水から山側向かって農地古くからの住居建ち、そのさらに山際新興住宅地として開発進み谷筋沿って山嶺直下にまで住宅建ち並んでいた。 この地区過去の災害といえば3つの川が合流する地点であることから河川災害であった当時八木学区自主防災会連合会会長は、2000年代中ごろ太田川堤防決壊する寸前までの降雨経験しており、日頃から水害に対して注意を払っていたと証言している。一方土砂災害としては1980年発行された『佐東町史』に「阿武山南部位置する八木三丁目周辺複数扇状地構成される複合扇状地』で被災地複数回の土石流形成され扇状地であった」と明記されているように、古くからこの地では起こっていた。ただしこれら地誌には頻発した水害河川災害)の詳細書かれているが、土砂災害詳細触れられていない近年言えば、たとえば1999年土砂災害ではこの地区では被害はなかった。 『中国新聞報道によると、 旧安佐郡佐東町時代である昭和40年代前半1960年代後半)には、広島都市圏拡大にともない、すでに山際住宅集まっていた。つまり無秩序な開発規制する都市計画法成立する前に開発進んでいた。広島都市計画の歴史において郊外急激に都市化進んだ地として"YGS"(安古市・祇園佐東八木緑井)とくくられている。 南東側はたびたび氾濫危険にあった太田川があったため、新興住宅地として川側よりも安全だ思われていた山側宅地選ばれた。 1965年八木ヶ丘団地土地購入した人物は、「郊外でどんどん土地造成されて早く買わない自分たちの土地がなくなると思った」と回想しており、実際八木ヶ丘団地手頃な価格であったことから売れ行き好調だった都市計画法施行にともない1971年県都計画地方審議会によって市街化区域市街化調整区域区分けが行われた。この時点山際住宅市街化区域指定、つまり住宅化容認されたことになる。佐東町1973年広島市合併するそのままであった。 ただ住民は、団地内に巨石落ちてきたことや、山から滝のよう出たこと、大雨降った時には石の転がるすごい音が聞こえていたなどの予兆体験していた。 また(少なくとも2015年までの)都市計画法では、市街化区域内の1,000m2未満土地行政許可はいらず調整池などの規制はなく手続きが簡単であるという、いわゆるミニ開発」という抜け道許容されていた。八木緑井山側まさ土下記参照)という宅地造成しやすい土壌であったこともあり、ミニ開発進んだ側面もある。

※この「八木地区」の解説は、「平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害」の解説の一部です。
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