全国児童養護施設協議会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 07:35 UTC 版)
「明日、ママがいない」の記事における「全国児童養護施設協議会」の解説
2014年1月21日には全国児童養護施設協議会(全養協)と全国里親会が会見を開き、「視聴者の誤解と偏見を呼び、施設で生活している子どもたちの人権を侵害しかねない」と批判した上で、子どもへの差別や偏見を助長するような表現を改めるよう求めた。 これに対し、日本テレビ総合広報部は「制作にあたっては、児童養護施設の子どもたちの尊厳を冒さぬよう配慮するとともに、偏見を助長することのないよう留意しています。しかしながら、このたび『子どもたちへの配慮が足りない』などのご指摘をいただいたことも真摯に受け止め、今後とも内容には細心の注意をはらってまいります」とコメントした。 2014年1月27日に開かれた日本テレビの定例会見では、当初の予定通り全9話を放送し、脚本や演出の大幅な変更は予定していないことが発表された。大久保好男社長は「抗議やご意見を重く受け止めるが、そのこととストーリーを変えることは必ずしもイコールではない。重々承知の上でドラマ作りが続けられていくと思う。最後まで見ていただければ、理解をいただけると思う」と語った。佐野譲顕制作局長も出席し、「ストーリーは完成している。各団体から指摘いただいていることは真摯に受け止めているものの、ストーリーなどを変更することはなく、最後までいけると確信しております」「子供たちの視点で愛情とは何かを描きたい。3、4、5話を見ていけば、制作の意図が分かっていただける、支持者が増えていくのではないかと思う」とコメントした。スポンサーがCM放送を見合わせていることについて大久保社長は「スポンサーが社名提供表示をやめるという事実はあります。我々の意図を理解してもらいたいということで、(スポンサーに)理解を求めている最中です」と話した。視聴者センターへ寄せられる声については「数は控えたいが、かなりの声があることは事実。非難の声もある一方で、推奨の声もある。2話目の放送以後は初回放送後より推奨の声が多い。施設で育った方からも『続けてくれ』との声が多い。賛否両論という状態」とコメントした。 2014年1月29日には全養協が「この作品のために子供たちが辛い思いをした事例が15例ある」とする報告を発表した。これを受けて、日本テレビは「30日に番組責任者が直接お目にかかり、誠意を持ってお話をさせていただく」とコメントを発表した。1月30日に番組制作関係者が全養協を訪れ、同協議会に対し「申し入れを真摯に受け止め、改善を検討したい」と説明し、「2月4日までに具体的な変更点を提示する」と伝えた。2014年2月4日には佐野譲顕制作局長ら2人が全養協を訪れ、要望書に対する回答書を手渡した。 2014年2月5日に全養協は記者会見し、日本テレビから「施設の子供が傷ついたりすることはドラマの意図するところではなく、重く受け止め、衷心より子供たちにおわび申し上げます」とする回答書を受け取ったことを明らかにした。また回答書によると「事前に協議会に施設の実情を詳細に伺い、表現上留意すべき点を慎重に確認する必要があった」とした上で、「これまで以上に子どもたちに配慮していく」として、ストーリーは当初の構想に沿って展開するが、誤解がないように細部で注意を払うという。これを受けて協議会の藤野興一会長は「当方の主張をご理解いただき、今後のドラマ展開に一定の改善が図られると受け取った。今後も放送を見守りたい」とコメントした。
※この「全国児童養護施設協議会」の解説は、「明日、ママがいない」の解説の一部です。
「全国児童養護施設協議会」を含む「明日、ママがいない」の記事については、「明日、ママがいない」の概要を参照ください。
- 全国児童養護施設協議会のページへのリンク