体制概要
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「新春スポーツスペシャル箱根駅伝」の記事における「体制概要」の解説
第89回(2013年)時点で、中継ポイント50カ所、テレビカメラ81台、移動中継車2台、オートバイ中継車4台、固定中継車12台、ヘリコプター3機、実況アナウンサーとサブアナウンサー20名、スタッフ総勢1000名という日本のテレビ局におけるスポーツ中継としては最大規模の体制で行っている。日本テレビや関連会社だけでは全ての放送機材とスタッフを賄えないため、系列各局や他系列の関連会社からも機材や人員の協力を受けている。例として2013年の大会においては、実況アナウンサー(日テレ本社内の本部総合実況、中継所、移動中継車担当)14人が参加。その他実況はしないものの日テレ本体から6人、その他各系列局のアナウンサーの若干名が中継のサポートスタッフとして参加し、彼らは前回大会から1年をかけて、スポーツ新聞の番記者と同じ要領で取材する学校をあらかじめ決める「学校担当制」を採用して密着取材し、出場者それぞれについてのプロフィルなどをまとめて、それを放送で紹介する補足資料などとして紹介している。なお、第63回(1987年)の初回中継時、スタッフ数は約700名であった。 東京都港区東新橋(汐留)の日本テレビ本社内に放送センターが設けられる。放送センターアナウンサーや箱根駅伝OBのゲスト解説者が配置されるとともに中継映像のスイッチングや計測タイムのとりまとめなども含め、スタッフ全体のコントロール拠点となる。中継映像や音声は最終的に全てこの放送センターに集められ、全国ネット局に送られる。その他、箱根のNTT双子無線中継所と湘南平にも中継拠点が設置され、ヘリコプターを介した山間部の中継車映像などを集め日本テレビ本社内の放送センターに送信する。5区・6区の山間部は電波が届きづらく、電波中継するヘリコプターが悪天候で飛べないことも想定し、コースと中継基地の両方が見える駒ケ岳、明星ヶ岳、久野林道など数箇所に中継機材を設置し、中継車の映像をそこに一旦集めてから放送センターに映像を送る形式としている。 第76回(2000年)から、移動中継車からの電波にはアナログ波に代えてデジタル波を使うようになった。 移動中継車の1号車は、1位選手がゴールするまでは先頭を走り常に1位を映す。2号車は2位から5位前後の主に順位が変わりそうなところに付く。3号車は往路では2号車より後ろを走る注目選手を、復路では10位前後のシード校争いの模様等を映す。第79回(2003年)からは4号車としてオートバイによる中継が開始され、その機動力を生かして3台の移動中継車でまかなえない部分をカメラ車と実況車の2台でカバーしている。第86回(2010年)からは移動中継車を1号車と3号車の2台体制とし、2号車と4号車にはトライク(3輪バイク)を活用することになった。放送上の表記は4号車のみ「バイク」と表記していたが、第93回(2017年)から1 - 3号車と同様に「4号車」へと変更された。なお第80回(2004年)までは画面上に号車の表記はなされておらず、距離表示の色を変えることで区別していた。 その他、各所(全中継点およびポイントとなる場所)に固定カメラが設置され、随時順位の正確な把握がなされているとともに選手の通過タイムを独自に計測している。箱根の函嶺洞門と日本橋では、クレーンカメラを使ったダイナミックな映像を撮影し放送している。
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