伝統ゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 16:46 UTC 版)
伝統ゲームと現代ゲームの区別は独占・排他的な考案・著作権やメーカー等による商標・頒布権の有無によると考えることが出来るが、19世紀台のものを明確に区別することは難しい。ここでは便宜上、19世紀末(1900年)までに誕生し、現在もプレイされているゲームを伝統ゲームとして列記する。すでにプレイされていないゲームは歴史の項を参照。 競走ゲーム すごろく 蛇と梯子(インド式すごろく。生まれた時代は不明。19世紀にイギリスへ伝わり世界に広まった) パチーシ (バックギャモンに類似したインドのゲーム。後に米国で「en:Parcheesi」となる) バックギャモン(タブラに基づいて17世紀頃にイギリスで考案。その後、1920年にアメリカでダブリングキューブが導入されて現在の形になった) ユンノリ(朝鮮半島のボードゲーム。4つの駒をゴールまで到達させれば勝ちとなるが、その過程で相手の駒を捕獲したりすることもできる) ハルマ (1883年か1884年にアメリカで考案。自分の駒を相手よりも先にすべて移動すれば勝ちとなるが、他の競走ゲームとは異なりサイコロを使わない。en:Chinese checkers、ダイヤモンドゲームの原型) 捕獲ゲーム プルック(ブル (英語版)。アメリカ大陸先住民族がプレイしているボードゲーム。ゲームの存在に関する最初の報告は1902-1903年だが、それより前から存在した。サイコロを使用して駒を動かして相手の駒を捕獲する) ドラフツ(相手の駒を飛び越えることで捕獲できる。バリエーションとしてイギリスのチェッカーが有名) チェス(インドのチャトランガが、ペルシャに伝わり、いくつかの経路で9世紀にはヨーロッパに伝わり、西暦1000年ころには全ヨーロッパに広がり、1200年ころからルールの改変が行われた。1475年ころにはおおむね現在のチェスのルールになったらしい) シャンチー(チャトランガが中国で変化したもの。将が九宮と呼ばれる領域から出られない点に特徴がある) チャンギ(シャンチーが朝鮮で変化したもの) 将棋(チャトランガが日本で変化したもの。捕獲した相手の駒を自分の持ち駒として使用できる点に特徴がある。中将棋など古将棋と呼ばれるバリエーションがある。北陸地方では将棋から発展してごいたというタイルゲームもプレイされている) 軍人将棋(日本のゲームだが、中国には軍棋という名前で従前から類似のゲームがある。駒が伏せられており、完全情報ゲームではないことに特徴があるボードゲーム。相手の駒を捕獲しつつゲームを進め、相手の総司令部を占領すれば勝ちとなる) 包囲ゲーム キツネのゲーム(北欧、14世紀以前。Taflが発展したものと考えられている。Halatafl(キツネの尻尾)、キツネとイヌなど様々なバリエーションがあるが、現在最も有名なのはキツネとガチョウである。2人のプレイヤーがそれぞれキツネとガチョウを担当し、キツネはガチョウの捕獲、ガチョウはキツネの包囲を目指す) 十六むさし(日本のボードゲーム。キツネとガチョウと同じように親と子に分かれてプレイする非対称なゲームである。親は子を挟んで捕獲し、子は親を包囲することを目指す) 囲碁(古代中国が発祥であり、日本を含めた東アジア全体で細かいルールが少しずつ整備されてきた) リバーシ(イギリス発祥でオセロとほぼ同様のゲーム。リバーシは19世紀以前からプレイされていたが、オセロという名前は20世紀に日本で命名された) 配列ゲーム 五目並べ(囲碁用具を使用して18世紀以前からプレイされていた。19世紀に日本でルールが整備され、連珠となった) ナイン・メンズ・モリス(古代ローマ時代に生まれたと考えられ、中世イングランドで流行) マンカラ オワリ(ガーナを中心にアフリカで最も普及しているマンカラ系ゲーム) スンカ(英語版)(東南アジアのマンカラ系ゲーム)
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