休戦交渉と休戦協定とは? わかりやすく解説

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休戦交渉と休戦協定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 14:30 UTC 版)

ヴェルサイユ条約」の記事における「休戦交渉と休戦協定」の解説

十四か条の平和原則」および「ドイツと連合国の休戦協定 (第一次世界大戦)」も参照 1916年12月12日ドイツ帝国和平探りを入れるために覚書発表すると、12月18日中立国であったアメリカ合衆国大統領ウッドロウ・ウィルソンは平和覚書発表し和平仲介買って出た。しかしこの際連合国拒否遭い和平実現しなかった。ウィルソンその後和平実現望み捨てず1917年1月22日の上演説で「国際連盟設立」、公海の自由世界規模民主化ポーランド自由化求め公正な勝利無き講和」を訴えたその後アメリカ連合国側として参戦することになるが、ウィルソンその後公正な講和唱え1918年1月8日には「十四か条の平和原則」を発表し公正な講和目指す旨をアピールした1918年の夏になるとドイツ敗北明らかになり、9月29日スパ開かれていた大本営ウィルソン講和交渉要請決定した10月3日首相となったバーデン公子マックスアメリカ講和のための覚書送付しアメリカとの間で覚書交換はじまった。この講和交渉の中でアメリカは「十四か条の平和原則」を講和条約基礎とした上で専制的見られドイツ体制変革要求し10月22日バーデン公子マックスもこれを受諾した。ただしこの時点ではイギリス・フランスといった連合国間での合意行われておらず、ウィルソン友人であったエドワード・ハウス名誉大佐パリ派遣したハウスかなりの妥協引き替えに「十四か条の平和原則」を講和前提とする合意取り付けた10月27日には講和反対するエーリヒ・ルーデンドルフ参謀次長解任され10月28日には首相権限強化され憲法改正が行われ、専制色が薄められた。 11月5日にはキール軍港水兵反乱起きたが(キール反乱英語版))、同日アメリカ国務長官ロバート・ランシングから休戦条件詳細について連合国保障かつ強制する無制限権力有するという、事実上無条件降伏近い内容を確認する「ランシング・ノート」が送付された。11月7日マティアス・エルツベルガー無任所相新参次長ヴィルヘルム・グレーナー中将パリ郊外コンピエーニュの森派遣され連合国軍総司令官フェルディナン・フォッシュ元帥との休戦交渉開始したその後首都ベルリンでも皇帝退位求める声が高まり11月9日にはバーデン公子マックス首相辞任してフリードリヒ・エーベルトが新首相となった同日にはフィリップ・シャイデマン独断共和制宣言しドイツ革命)、翌日には皇帝ヴィルヘルム2世オランダに亡命した共和国政府率いることになったエーベルト臨時政府休戦交渉引き継ぐこととなり、エルツベルガーらに交渉継続命令した交渉の末、11月11日休戦協定結ばれた。この休戦協定占領地アルザス=ロレーヌからの即時撤退を含む、抗戦継続不可能にする大変厳しいものであったが、「十四か条の平和原則」と、1918年2月11日の「四原則」と「民族自決・無併合・無軍税・無懲罰的損害賠償」、9月27日の「五原則」を加えたウィルソン綱領」が将来講和条約原則となるとされた。休戦期間は1ヶ月とされており、ドイツ側の状況によっては期限満了後に更新されないことになっていた。

※この「休戦交渉と休戦協定」の解説は、「ヴェルサイユ条約」の解説の一部です。
「休戦交渉と休戦協定」を含む「ヴェルサイユ条約」の記事については、「ヴェルサイユ条約」の概要を参照ください。

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