主な食品偽装事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 09:20 UTC 版)
発覚した時期の順に示す。 C&Bカレー粉事件(1931年) - 当時最高峰とされていた英国C&B社の純正カレー粉に、日本国産のカレー粉が混入あるいは完全に擦り替えられていた事件。この事件は逆に国産カレー粉の品質の高さを裏付けることとなり、現在のハチ食品などが当時生産していた国産カレー粉の普及につながった。 東駒酒造二重ラベル事件(1970年)- 福島県棚倉町にあった東駒酒造が、二級酒の日本酒に特級酒のラベルを貼って販売していた偽装行為が発覚。東駒酒造は東北地方でも生産量で上位に顔を出す大手酒造メーカーであったが、販売先の約90%を占めていた生協組織が一斉に取引を中止したため、信用と販売ルートを一気に失い深刻な経営危機に陥った。 牛肉偽装事件(2001年) - BSE対策事業の国産牛肉買い取り事業を悪用し、複数の食肉卸売業者が輸入牛肉を国産牛肉と偽って国に買い取りを要請し、補助金を詐取した事件。雪印牛肉偽装事件 - 雪印食品による上記事件。 ハンナン事件 - ハンナンによる上記事件。 日本ハム国産牛肉偽装事件 - 日本ハム関連会社による上記事件。 飛騨牛偽装事件(2003年) - 岐阜県養老町の丸明が肉質などの偽装表示を行っていた事件。 ミートホープによる豚肉・鶏肉等の混入挽肉販売(2007年) 石屋製菓による「白い恋人」の賞味期限偽装(2007年8月) 赤福餅の消費期限偽装(2007年10月) 船場吉兆(2007年) - 産地偽装や賞味期限偽装に加え、食べ残しの再提供など他の問題も発覚した。 事故米不正転売事件(2008年9月) - 三笠フーズ(大阪市)・浅井(名古屋市)・太田産業(愛知県宝飯郡小坂井町)による事故米食用偽装転売 大和屋商店による食肉偽装販売(2011年) - 肉の提供を受けた焼肉酒家えびすの不適切な処理もあり、ユッケ集団食中毒事件に発展した。 浪花酒造による大吟醸酒原材料偽装(2013年2月) 馬肉混入問題(2013年) - イギリスやアイルランドで牛肉を使用していると謳った食品に馬肉が混入していることが発覚した。 食材偽装問題(2013年) - 2013年に大手ホテル・百貨店レストラン等のメニュー表示における、産地や食材の種類に関する虚偽表示・偽装表示が相次いで発覚した。 木曽路による松阪牛メニュー偽装(2014年) 産業廃棄物処理業者による不正転売事件(2016年) - 産業廃棄物処理業者から賞味期限切れ食品を購入した食品卸売業による転売も行われていた。 神戸サカヱ屋食肉偽装事件(2019年) - 11月、精肉卸店の神戸サカヱ屋が「和牛」と偽って交雑種の牛肉を販売していたとして、肉を仕入れていた神戸の焼肉店経営会社が不正競争防止法違反の疑いで同社を刑事告発した。兵庫県は2020年2月5日までに同容疑と、さらにブランド豚肉「ひょうご雪姫ポーク」でもブランドを偽っていたとして、食肉計約6トンの偽装販売を認定したことを明らかにした(牛肉では0.5トンの不正を確認)。同社は業界団体から改善指導を受けた2019年4月以降も牛肉の偽装を続けていた。
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