集団食中毒事件
集団食中毒事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 02:41 UTC 版)
2011年4月19日より26日の間に、焼肉チェーン店の複数の店舗において、牛肉ユッケを食べた男児ら複数名が腸管出血性大腸菌(O-111)によって相次いで死亡および重症化する事件が発生した。 食材となった牛肉ユッケの一部に菌が付着していたことが原因であると想定されるが、この店舗ではトリミングされていなかった。 患者が発生した各県は、株式会社フーズ・フォーラスに対し、「焼肉酒家えびす砺波店」4月27日営業停止処分、「駅南店」4月30日営業停止処分、「福井渕店」5月2日営業停止処分、「富山山室店」5月6日営業停止処分、「横浜上白根店」5月16日営業禁止処分とした。なお、「焼肉酒家えびす」は4月27日より生食用食肉(ユッケ)の販売自粛、4月29日から全店舗の営業停止を発表し、同年7月8日に廃業している。 2011年の4-5月期には、焼肉チェーン店において165名の患者発生があり、重症者34名、死者5名である。 この事例では溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発した患者が31名(患者の18.5%)と高率であり、従来のO157感染によるHUSが数%であることからして、重症化した患者が多数認められている。
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