牛肉偽装事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/07 07:12 UTC 版)
牛肉偽装事件(ぎゅうにくぎそうじけん)とは、2001年から日本でBSE対策事業の一環として行われた国産牛肉買い取り事業を悪用し、複数の食肉卸業者が輸入牛肉を国産牛肉と偽り補助金を詐取した事件。これにより雪印食品が消滅した。
背景
BSEの問題発覚以前より、海外と国内産の農畜産物の品質に照らしてもあまりにもかけ離れた価格差が、不正を招く大きな要因ともなっている。
BSE感染牛の発生後、牛肉価格の下落、消費者の牛肉離れが起き、消費者の不安を取除くため、全頭検査前の国産牛を国が買い取り、焼却することになった。
経緯
関連書籍
関連項目
- 企業犯罪
- コンプライアンス違反
- BSE問題
- 産地偽装
- 雪印牛肉偽装事件
- ハンナン事件
- 日本ハム 牛肉偽装・隠蔽事件
- 牛肉ミンチの品質表示偽装事件 - 2007年6月に発覚した、ミートホープによる牛肉などの品質偽装事件。
- 西友偽装肉返金事件 - 2002年9月に発生した、西友による牛肉などの産地偽装にまつわる騒動。
外部リンク
牛肉偽装事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 10:21 UTC 版)
2002年、日本政府の牛海綿状脳症対策の「国産牛肉買い上げ制度」を悪用し、輸入肉を国産と偽装し助成金を詐取する詐欺事件が相次いで発覚した(牛肉偽装事件)。1月、雪印食品関西ミートセンターで偽装牛肉事件が発覚、その後の調査で関東ミートセンターや雪印食品本社のミート営業調達部でも同様の偽装が見つかった。詐欺容疑で一斉捜索を受け、その後は雪印食品は解散に追い込まれることになった(偽装と判明した量は約30トン)。6月、福岡市に本社を置く食肉加工会社が、輸入スジ肉を国産肉に偽装し、制度を悪用して不正な利益を得ようとしていたことが発覚した(偽装と判明した量は120トン余り)。8月、日本ハム(株)の牛肉偽装が内部告発によって発覚した。同社は、売上高が75%減少した。 同2002年、BSE問題に関する調査検討委員会が報告書を提出。
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