主な形態
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主な形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/03 04:09 UTC 版)
高速船の形態を左右するものは、次の3つの要素の組み合わせである。 船型 単胴(モノハル)船型としては、丸形、ハードチャイン、ステップハイドロプレーン(ステップドハル)がある。丸形は船としてオーソドックスな船型、ステップハイドロプレーンは、中央部あたりから後部にかけ1段以上の段差が船底に設けられたもの、ハードチャインは船底外板と船側外板の接続部がナックルと呼ばれる角部をなす船型をいい、現在の旅客船航路に採用されているものとしてはハードチャインが一般的である。 また、水面から船体を浮上させ抵抗を軽減することにより高速化を実現するものに、水中翼を持つ水中翼船や、浮上用ファンにより船体下面にエアクッション層を形成するホバークラフトがある。 双胴(カタマラン)船体を細くすることで造波抵抗を減らし、甲板面積を確保するために双胴としたもの。波浪の影響も受けにくく、速度と直進性に優れる。波浪貫通型双胴船ウェーブ・ピアーサーを双胴船に適用したもので、船首部を波を貫通するような鋭い形状とすることによって、波による動揺や造波抵抗の軽減を図っている。 小水線面積双胴船 (SWATH)半没水型双胴船とも呼ばれ、従来の双胴船と比較して喫水線付近を絞り込む事によって造波抵抗を減らす設計になっている。船体が喫水線付近でくびれているので喫水線より下の区画の整備性においてやや難がある。 三胴(トリマラン)カタマランの特徴をさらに伸ばしたもの。高速性能と安定性に優れるが、高コストで整備性にも難がある。ヨットや高速フェリー、一部の軍艦などで使われている。 推進装置 スクリュープロペラ ウォータージェット推進全没水型のスクリュープロペラは高速回転になるにつれて航海速力が頭打ちとなるため、半没水型スクリュープロペラやウォータージェットが採用される。 原動機 ガソリンエンジン ディーゼルエンジン ガスタービンエンジン一般の船舶がもっぱら中・低速ディーゼル機関を利用するのに対し、高速船では高速ディーゼル機関を採用している。特に高出力を必要とする場合はガスタービンエンジンを採用する。どちらの機関を採用するかは、必要な出力、機関に割り当てられる空間、運航・維持経費などを考慮する必要がある。 上記3要素の組み合わせで、近年運航されているものを分類すると、次のようになる。なお、組み合わせによりメーカの名称に従っているものが多いので注意のこと。 滑走艇 ハードチャイン船型、ディーゼル機関、プロペラ又はウォータージェット 翼付双胴船 スーパージェット(ハイブリッド船型(双胴+全没水中翼)、ディーゼル機関、ウォータージェット) 水中翼船 ジェットフォイル(全没水中翼、ガスタービンエンジン、ウォータージェット)、スーパーシャトル(全没型水中翼船、ディーゼル機関、ウォータージェット) ホバークラフト ホバークラフト(スカート付き、ディーゼル機関、空中プロペラ) 船体の素材は、必要な強度、工作性などにより様々であるが、高張力鋼又は軽合金が一般的である。なお、水中翼船ほど船体浮揚力には寄与しないが、航走時の姿勢制御や乗り心地改善などを目的として小さな水中翼を取り付けてライドコントロールと称しているものもある。 なお、現在日本では就航していない(国内に導入されていないか廃止又は開発中)のものとしては半没型(水面貫通型)水中翼船(ディーゼル機関、プロペラ、代表船型:PT50)、ホバークラフト(ガスタービン、空中プロペラ、代表船型:PP5)、側壁型エアクッション艇(ガスタービン、ウォータージェット、代表船型:TSL A)などがある。
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