主な初演歴とは? わかりやすく解説

主な初演歴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 15:17 UTC 版)

山下和仁」の記事における「主な初演歴」の解説

山下和仁リサイタルでの世界初演を行う前、まずは父でありギターの師である山下亨が運営する長崎ギター音楽院定例サロンコンサート演奏し観客の反応試してから世に問うという経緯を必ずとってきた。よって厳密に言えば、どの曲も世界初演会場長崎ギター音楽院となる。ここでは、世界初演曲は、リサイタルにおけるそれらを列記する1978年3月19日東京ヤマハホールにてデビューリサイタル。 曲目J・ Sバッハ無伴奏チェロ組曲第3番」(BWV1009) 全曲アレクサンデル・タンスマンポーランド風組曲」、ブリテンノクターナルOp. 70, ソル「グランソロ」Op. 14, カステルヌオーヴォ=テデスコソナタニ長調 ポッケリーニ賛歌」、フェデリコ・モレーノ・トローバ「ファンダンギリョ」(アンコール1)、イサーク・アルベニス「セビーリァ」(アンコール2)、エンリケ・グラナドスゴヤ美女」(アンコール3)、マヌエル・デ・ファリャ三角帽子」より「ファルーカ」(アンコール4)。 「ゴヤ美女」および「三角帽子」よりファルーカは、レコードCD未収録1978年11月30日大阪毎日国際サロンにて、J・Sバッハ無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番」(BWV1004) 全曲山下和仁編)を世界初演。 「無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番」はシャコンヌのみがセゴビア初演などで知られていたが、全曲演奏世界初1980年10月14日千葉県文化会館にて、ムソルグスキー展覧会の絵全曲クラシック・ギター独奏。 「展覧会の絵」 はそれまで第4曲「古城」のみセゴビア編が存在したが、全曲ギター独奏するという試みそれまでになかった。 曲目は、ソル魔笛主題による変奏曲Op. 9, トマゾ・アルビノーニアダージョ」(山下和仁編)、レノックス・バークリーソナチネOp.51, J・Sバッハ組曲3番」(BWV995)、フランシスコ・タレガアルハンブラの思い出」、ムソルグスキー展覧会の絵全曲。 「アダージョ」はレコードCD未収録1981年10月21日長崎市民会館にてベートーヴェンヴァイオリン協奏曲ニ長調Op. 61楽章世界初演オーケストラ伴奏は、山下指揮による長崎ギター合奏団)。 さらにこのリサイタルでは、ドヴォルザーク交響曲第9番ホ短調 新世界より第2楽章ギター独奏世界初演された。 曲目は、前半山下独奏で、渡辺香津美「アストラル・フレークス」、フェデリコ・モンポウコンポステラ組曲」、ニコロ・パガニーニカプリス24番」。後半長崎ギター合奏団との共演で、ベートーヴェンヴァイオリン協奏曲ニ長調Op. 61楽章アンコールは、ファリャ三角帽子」よりファルーカアンコール1)、合奏との共演ヴィヴァルディギター協奏曲ニ長調」(アンコール2)。 なお、全く同じプログラム内容で、1982年2月10日東京中央会館にて催された。オーケストラ伴奏同じく山下指揮による長崎ギター合奏団。 1983年3月15日長崎市公会堂にてリストハンガリー狂詩曲第2番世界初演長崎県出身優れた芸術家業績顕彰催されたもので、声楽家バリトン)の勝部太ヴァイオリン福田恭子ピアノの峰涼子共演3月15日16日と、同一プログラム内容で2夜連続行われたプログラム最初山下ギター独奏はじまり、ヒメネス「『アロンソ結婚』より間奏曲」、タレガアルハンブラの思い出」、ドヴォルザーク交響曲第9番ホ短調 新世界より第2楽章最後に世界初演曲のリストハンガリー狂詩曲第2番」で締めくくられた。 1984年9月26日世宗文化会館韓国ソウル)でのリサイタルアンコール曲で、パブロ・デ・サラサーテツィゴイネルワイゼン」を初演。 この曲はレコードCD未収録。 なお「ツィゴイネルワイゼン」の日本人ギター独奏は、クラシック・ギター専門誌現代ギター1971年9月号によると、山下に先がけて1971年7月8日中林淳真(安田生命ホールリサイタル)の記録残されている。 1984年6月29日、カナダ・トロント国際ギターフェスティバルにて、ファイナルゲストとして客演ソル魔笛主題による変奏曲Op. 9, J・Sバッハ無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番」(BWV1004) よりシャコンヌ武満徹「フォリオス」、ブリテンノクターナルOp.70, ムソルグスキー展覧会の絵全曲シベリウス蜘蛛の歌」(アンコール1)、ヘロニモ・ヒメネス「『アロンソ結婚』より間奏曲」(アンコール2)、ファリャ三角帽子」よりファルーカアンコール3)、グラナドスゴヤの絵」(アンコール4)。 聴衆は約800人。うちギタリストは約450人で、ギター界の重要人物レオ・ブローウェル、バルエコ、デイヴィッド・ラッセル、アリス・アーツ、マターニヤ・オーファ、ジョージ・ウォーレン、オデット、ホルムクィスト、メルカダル、サケラリュー、カスナー、フォレストダナーなど)も会場見守る中で行われた1984年8月31日東京簡易保険ホールにてストラヴィンスキー「火の鳥」世界初演ステージ後半の、ジャズギタリストラリー・コリエルとの二重奏によるヴィヴァルディ四季全曲世界初演1985年6月27日東京新宿文化センターにて、山下尚子との二重奏ニコライ・リムスキー=コルサコフシェヘラザード全曲世界初演1985年8月27日埼玉県春日部市春日部市文化会館にて、山下尚子との二重奏J・Sバッハフランス組曲第6番 (BWV817) を初演。 「フランス組曲」はレコードCD未収録1986年2月20日長崎市民会館にて、ドヴォルザーク交響曲第9番ホ短調 新世界より全曲世界初演曲目は、トゥリーナセビリアーナ」、J・Sバッハ無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番」(BWV1004) よりシャコンヌタレガアルハンブラの思い出」、ブリテンノクターナルOp.70ドヴォルザーク交響曲第9番ホ短調 新世界より全曲。 「セビリアーナ」はレコードCD未収録1986年12月6日東京サントリーホール開館記念オープニングシリーズに客演十束尚宏指揮NHK交響楽団により、バークリーギター協奏曲」、カステルヌオーヴォ=テデスコギター5重奏曲」、ベートーヴェンヴァイオリン協奏曲ニ長調Op. 61グラナドスゴヤ美女」(アンコール)を演奏1988年8月8日9日長崎現代画廊にて、J・Sバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲演奏世界初演長崎現代画廊長崎ギター音楽院兼ねているが、定例サロンコンサートでなくリサイタル形式催された。2日にまたがるプログラムであり、初日曲目では、「無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番」(BWV1001) の前にJ・Sバッハによるリュートむけのオリジナル曲「プレリュード・フーガ・アレグロ」(BWV998) および「リュート組曲1番」(BWV996) 全曲がおかれた。同じプログラムが、1989年12月16日17日東京カザルスホールでも行われた1989年7月8日カザルスホールにて、カステルヌオーヴォ=テデスコゴヤによる24カプリチョス全曲世界初演。 なお、同年8月録音され1991年4月発売されCDゴヤ24カプリチョス」(CROWN: CRCC-6) は、1991年度洋楽部門唯一の文化庁芸術作品賞受賞した1989年9月16日カザルスホールにて、50分にもおよぶハンス・ヴェルナー・ヘンツェ大曲「カンマームジーク1958」全曲世界初演。 この曲はレコードCD未収録1994年5月18日カステルヌオーヴォ=テデスコ「プラテーロとわたし」全曲世界初演2006年2月16日東京トッパンホールにて、フランツ・シューベルト6つ楽興の時Op. 94全曲(ガネシュ・デル・ヴェスコヴォ編)を世界初演。 この曲はレコードCD未収録

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