中波放送・短波放送
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1951年4月21日に、NHK以外で初めて次の16局に中波放送(AM放送)の予備免許が交付された。同年中の免許申請は74件、14件は却下。太字は翌52年に「火曜クラブ」こと地方民間放送共同制作協議会の結成会員となった社。 会社名場所呼出符号周波数出力放送開始日備考中部日本放送 愛知県名古屋市 JOAR 1090kc 10kW 1951年9月1日 現・CBCラジオ。6時30分に放送開始。 新日本放送 大阪府大阪市 JOOR 1210kc 10kW 現・毎日放送ラジオ局。正午に放送開始 朝日放送 大阪府大阪市 JONR 1010kc 10kW 1951年11月11日 現・朝日放送ラジオ ラジオ九州 福岡県福岡市 JOFR 1290kc 5kW 1951年12月1日 現・RKB毎日放送 京都放送 京都府京都市 JOBR 1140kc 500W 1951年12月24日 免許時は京都放送株式会社(所謂“後株”)。のちに株式会社近畿放送を経て現・株式会社京都放送(“前株”。前株と後株が違うだけでも別会社として扱われる)。 ラジオ東京 東京都千代田区 JOKR 1130kc 50kW 1951年12月25日 東京放送→TBSラジオ&コミュニケーションズを経て、現・TBSラジオ 北海道放送 北海道札幌市 JOHR 1230kc 3kW 1952年3月10日 財団法人日本文化放送協会 東京都新宿区 JOQR 1310kc 10kW 1952年3月31日 現・文化放送 神戸放送 兵庫県神戸市 JOCR 1490kc 1kW 1952年4月1日 現・ラジオ関西 ラジオ仙台 宮城県仙台市 JOIR 1250kc 3kW 1952年5月1日 現・東北放送 北陸文化放送 石川県金沢市 JOMR 700kc 500W 1952年5月10日 現・北陸放送 北日本放送 富山県富山市 JOLR 620kc 500W 1952年7月1日 四国放送 徳島県徳島市 JOJR 610kc 500W 福井放送 福井県福井市 JOPR 740kc 50W 1952年7月20日 広島放送 広島県広島市 JOER 1260kc 1kW 1952年10月1日 現・中国放送 ラジオ西日本 福岡県久留米市 JOGR 1120kc 500W 開局に至らず1952年1月末失効 1954年に九州朝日放送として再免許 。現在の「西日本放送」は香川県にある別の局で無関係。 中部日本放送、新日本放送(中部日本放送と同日正午に本放送開始。現・毎日放送)の放送開始後、1956年(昭和31年)頃までに、多くのAM放送局が各地に設立され、放送を開始した。最後の参入は1963年(昭和38年)の栃木放送と茨城放送である。但し中継局の開局はNHKも含めて、現在も続いている。中継局は近隣諸国の混信や都市部の難聴取対策としてFM波で開局することがある。FM補完中継局を参照。 同時期の1954年(昭和29年)には、世界で唯一の短波を使用する民間放送局「日本短波放送(略称「NSB」、愛称「ラジオたんぱ」)」(現・日経ラジオ社、略称「NRBC」、愛称「ラジオNIKKEI」)が放送を開始した。以前はNSB専用ラジオやNSBクリスタルを挿すことで専用ラジオとなる受信機が多数販売され、現在でもソニーとパナソニックがNSB専用通勤ラジオを販売している。 なお、中波放送の周波数間隔は1978年(昭和53年)11月23日にNHKともども従前の10kHzから9kHzになった。 放送法の全面改正後は地上基幹放送の一種とされる。
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