上田電灯の合併とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 上田電灯の合併の意味・解説 

上田電灯の合併

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:19 UTC 版)

信濃電気」の記事における「上田電灯の合併」の解説

1910年明治43年3月になり、長野電灯との間に長野県知事などの調停によって供給区域棲み分けに関する契約成立したその内容は、信濃電気長野市内における設備供給長野電灯へと売却するが、長野電灯信濃電気から最低200 kW最大1,000 kW電力購入する、というものである協調関係成立により信濃電気長野市進出断念し1910年5月長野支店廃止した。こうして長野市内への進出不可となった信濃電気では、県内東信地方販路求めて1911年明治44年)上田電灯の合併に踏み切ったこの上電灯は、先に触れた通り信濃電気よりも古い県内5番目の電気事業者にあたる。 上田電灯株式会社は、1900年明治33年10月14日小県郡上田町(現・上田市)に資本金5万円で設立された。設立時役員はほとんどが上田人物で、南川三郎専務取締役務める。上田電灯では信濃川水系神川利用する水力発電所小県郡神科村建設し1902年8月11日より上田町への電灯供給開業した当初発電所畑山発電所といい、出力開業時60 kW1904年4月以降120 kW。これを電源2000余り電灯取り付けたが、供給区域内の人家に対し3分の1点灯した時点新規需要応じられなくなったことから、神川上流側にあたる小県郡長村での新発電所建設計画横沢発電所として1910年11月竣工させた。新発電所の出力400 kWである。 上田電灯経営陣設立以来頻繁に交代しており、1902年役員録では長野市森田斐雄が社長務める(取締役一人戸倉坂井量之助)とあり、1905年時点では北佐久郡小沼村中山次郎が、1907年時点では小県郡県村小野栄左衛門社長である。会社資本金最終的に20万円となった信濃電気との合併交渉は、1911年7月発生した土砂崩れによって横沢発電所発電停止陥った際に、信濃電気から派遣され技師助力得たことを契機として始められた。当時上田電灯横沢発電所完成機に上田周辺地域へと拡大中、信濃電気小県郡南部への進出計画であった両社8月合併仮契約調印至り、3か月後の同年11月22日付で信濃電気上田電灯合併した合併に伴う信濃電気増資20万円信濃電気合併後29日付で上田町支店開設している。 上田電灯合併前の1911年4月信濃電気では75万円増資決議した(ただし増資手続き結了合併後1912年2月)。上田電灯合併分とをあわせて信濃電気資本金145万円となっている。経営面では加えて小野木源次郎が翌1912年大正元年12月取締役から退き若松市長へと転じた。翌1913年大正2年1月補欠取締役丸山盛雄選任される1915年時点役員録には越寿三郎社長丸山副社長務めるとある。丸山南安曇郡豊科町(現・安曇野市)の人物で、元長野県会議員である。 上田電灯の合併とあわせて信濃電気供給区域東信地方のうち上田地域やその外縁部へと拡大した上田地域では1911年11月より小県郡丸子村(現・上田市)や県村(現・東御市)などでの供給始め次いで1914年大正3年7月より小県郡南部長久保新町(現・長和町)でも点灯既存区域上田方面の間にある埴科郡坂城町では1912年明治45年5月末より、同郡戸(現・千曲市)では1913年11月よりそれぞれ供給開始している。その一方上田地域東側にあたる東信地方佐久地域には長野電灯進出し北佐久郡岩村田町(現・佐久市)に佐久支社設置して1912年12月より開業しており、信濃電気供給区域には入っていない。

※この「上田電灯の合併」の解説は、「信濃電気」の解説の一部です。
「上田電灯の合併」を含む「信濃電気」の記事については、「信濃電気」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「上田電灯の合併」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「上田電灯の合併」の関連用語

1
上田電灯 百科事典
6% |||||

2
信濃電気 百科事典
4% |||||

上田電灯の合併のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



上田電灯の合併のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの信濃電気 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS