七ヶ宿街道とは? わかりやすく解説

七ヶ宿町

(七ヶ宿街道 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/23 09:17 UTC 版)

しちかしゅくまち 
七ヶ宿町
七ヶ宿町旗 七ヶ宿町章
1966年9月制定
日本
地方 東北地方
都道府県 宮城県
刈田郡
市町村コード 04302-8
法人番号 1000020043028
面積 263.09km2
総人口 1,117[編集]
推計人口、2025年6月1日)
人口密度 4.25人/km2
隣接自治体 白石市刈田郡蔵王町
山形県上山市東置賜郡高畠町
福島県福島市
町の木 コブシ
町の花 オトメユリ
町の鳥 ヤマバト
七ヶ宿町役場
町長 小関幸一
所在地 989-0592
宮城県刈田郡七ヶ宿町字関126番地
北緯37度59分35秒 東経140度26分30秒 / 北緯37.99297度 東経140.44158度 / 37.99297; 140.44158座標: 北緯37度59分35秒 東経140度26分30秒 / 北緯37.99297度 東経140.44158度 / 37.99297; 140.44158
外部リンク 公式ウェブサイト

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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七ヶ宿町・茅葺の家

七ヶ宿町(しちかしゅくまち)は、宮城県の南西部に位置するである。刈田郡に属す。宮城県南西端の奥羽山脈のほぼ中央に位置している[1]福島県山形県に接する小さな町で蔵王連峰の南に位置している。可住地面積 (30.71km2) は町の面積263km2の11.7%[2]しかない山がちな地形でもある。町域は七ヶ宿ダムの堤体の上流側(西側)に広がっており、国道113号沿いの白石川河岸段丘上、および県道51号南蔵王七ヶ宿線沿いに主な集落がある。

概要

町名の由来は羽州街道(現・国道13号他)と奥州街道(現・国道4号)とを結ぶ街道「山中通小坂越」(山中七ヶ宿街道)沿いの仙台藩陸奥国領内に七つの宿場(上戸沢、下戸沢、渡瀬、関、滑津、峠田、湯原)が置かれたことによる[3]。この街道は白石川沿いに町を東西に貫いており、現在は国道113号となっている。国道399号沿いにある稲子地区は、仙台藩内の国境警備の場所であり、その足軽の子孫などが現在でも居住している[4]江戸時代には奥羽をつなぐ重要なルートとして参勤交代にも用いられて賑わい、1887年明治20年)12月15日日本鉄道(現・JR東北本線)・白石駅開業に伴って車馬の通行に供する道路整備がなされ、絶頂期を迎えた[5]

しかし10余年後の1899年(明治32年)5月15日日本海側に直達する奥羽南線(現・JR奥羽本線の一部)の福島駅 - 米沢駅間が開業すると、わざわざ太平洋側の白石から奥羽山脈越えをする当街道の地位は急速に凋落した[5]。なお、七ヶ宿ダム建設に伴う水没地区の158世帯637人が1982年(昭和57年)までにほぼ移転[6]1950年昭和25年)に5,536名であった七ヶ宿町の人口は2005年平成17年)には1,871人まで減少している[7]。宮城県内では、大衡村(6000人弱)の人口を下回る1500人に満たない県内最小の自治体となった[4]。また、高齢化率も県内最高の46.3%(2016年)となっている[4]。ほか、町内に信号機は1交差点にしかない。

仙台市などの水がめになっている七ヶ宿ダムがあるほか、町内の横川地区には水路上に各戸が川端を立てて洗い物などを行う生活様式が残っており、その水流を利用して穀物の精米等を行うバッタリもみられる[1]。このようなことから水の郷百選「水守の里・七ヶ宿」に認定されている[1]

観光地として七ヶ宿ダムのほか、滑津大滝長老湖、みやぎ蔵王七ヶ宿スキー場などがある。

地理

宮城県南西部、蔵王連峰の麓に位置する町である。

隣接している自治体

七ヶ宿街道

七ヶ宿街道の宿場および峠を、地図に示す。

地図

歴史

行政

  • 町長:小関幸一(2014年9月24日就任、3期目)

経済

郵便局

金融機関

地域

人口

七ケ宿町と全国の年齢別人口分布(2005年) 七ケ宿町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 七ケ宿町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
七ケ宿町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 3,712人
1975年(昭和50年) 3,207人
1980年(昭和55年) 2,926人
1985年(昭和60年) 2,543人
1990年(平成2年) 2,208人
1995年(平成7年) 2,174人
2000年(平成12年) 2,034人
2005年(平成17年) 1,871人
2010年(平成22年) 1,694人
2015年(平成27年) 1,461人
2020年(令和2年) 1,262人
総務省統計局 国勢調査より


健康

  • 七ケ宿町国民健康保険診療所

教育

高校

中学校

小学校

交通

鉄道

町内に鉄道路線は無い。最寄り駅は東北本線白石駅東北新幹線白石蔵王駅。町西側地区の最寄り駅は、山形県の奥羽本線山形新幹線高畠駅となる。

白石駅・白石蔵王駅からは町営バスが運行されている。

道路

バス

  • 七ヶ宿町町営バス - 白石市(白石市街地・白石駅・白石蔵王駅)と町を結ぶ七ヶ宿白石線、町内を結ぶ七ヶ宿街道線、七ヶ宿長老線の3路線。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

長老湖より不忘山を望む
七ヶ宿湖

イベント

  • わらじで歩こう七ヶ宿

著名な出身者

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c 水守の里・七ヶ宿”. 国土交通省. 2024年11月8日閲覧。
  2. ^ 宮城県 人口密度東京大学 東日本大震災 被災地統計データ)
  3. ^ 飯沼寅治 1957, p. 17.
  4. ^ a b c 地域の現場から 16参院選・みやぎ/「限界」超えた山里/3世帯 消えゆく集落/国の経済政策や安全保障政策の是非が焦点となっている参院選(7月10日投開票)は中盤を迎えている。地域にあっては、候補者の口 2016.06.30 河北新報記事情報 写図有 (全1,270字)
  5. ^ a b 七ヶ宿町とダムの出現(日本ダム協会)
  6. ^ 協定調印、住民の移転国土交通省東北地方整備局 七ヶ宿ダム)
  7. ^ http://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/houkoku/7gasyuku/pdf/1-1.pdf 総務省資料
  8. ^ 廃止:湯原郵便局(宮城県)』(プレスリリース)日本郵便株式会社、2022年10月7日https://www.post.japanpost.jp/newsrelease/storeinformation/detail/index.php?id=72752022年10月7日閲覧 
  9. ^ 開局:湯原簡易郵便局(宮城県)』(プレスリリース)日本郵便株式会社、2022年10月7日https://www.post.japanpost.jp/newsrelease/storeinformation/detail/index.php?id=73042022年10月7日閲覧 
  10. ^ 湯原簡易郵便局11月1日(火)新規オープン!」(PDF)『広報しちかしゅく』第741号、七ヶ宿町役場、2022年9月30日、12頁、2022年10月7日閲覧 
  11. ^ 関宿
  12. ^ 滑津宿
  13. ^ 峠田宿
  14. ^ 湯原宿

参考文献

  • 飯沼寅治『奥州宿駅街道の時代的変遷 : 「山中七ケ宿街道」を中心として』仙台鉄道管理局、1957年。doi:10.11501/2485331 

関連項目

外部リンク


七ヶ宿街道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:20 UTC 版)

宮城県道・福島県道46号白石国見線」の記事における「七ヶ宿街道」の解説

羽州街道構成する街道のひとつ「山中小坂越」。小坂峠標高441 m)から金山峠標高580 m)までの七つ宿場結んでいる。七ヶ宿街道の名前は、江戸時代の上山領から仙台領を経て福島領の伊達郡桑折奥州街道合流するまでの間に、湯原宿・峠田宿・滑津宿・関宿渡良瀬宿・下戸沢宿・上戸沢宿の7カ所の宿場があったことに由来する白石国見線沿いにはそのうち2つ上戸沢宿、下戸沢宿があり、今もなお当時面影色濃く残しており、上戸沢地区では、当時風情を残すためにマロンディック工法によるカラー舗装採用されている。白石市内の国道113号分岐から福島県境までの5.8 km区間は、1986年昭和61年8月10日に、旧建設省と「道の日実行委員会により制定された「日本の道100選」にも選定されている。ちなみに金山峠冬季閉鎖になるが小坂峠冬季間も通行可能である。

※この「七ヶ宿街道」の解説は、「宮城県道・福島県道46号白石国見線」の解説の一部です。
「七ヶ宿街道」を含む「宮城県道・福島県道46号白石国見線」の記事については、「宮城県道・福島県道46号白石国見線」の概要を参照ください。

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