リリエンタールの力で現れた者たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 10:11 UTC 版)
「賢い犬リリエンタール」の記事における「リリエンタールの力で現れた者たち」の解説
さかな 絵本「せんすいかんくじら号」に登場するさかな。「うみのそこにすむおそろしいかいぶつ」であると思われる。 リリエンタールたちの乗ったバスがサングラス組にバスジャックされた際に、同乗していた女の子の心がリリエンタールのふしぎな力に反応して生まれた。バスを噛み砕くほど強いあごの力を持つ。女の子の「こわい」という気持ちを鍵にしていたため、女の子が怖がるほどにその数を増やして絵本を埋め尽くしたが、女の子が安心することで消えていった。 「リリエンタールとあんこくまじん」において再登場し、このときはリリエンタールのてつこを助けたいという心に反応して生まれた。てつこを攻撃しようとするあんこくまじんを一時は押さえ込んだが、力の強まったあんこくまじんによって消滅させられてしまった。 吉良・ライトニング・光彦 #ちょんまげ騎士を参照。 ごむぞう 魔女ワリーゼ・カナリーナの風船兵士。魔女の所での名は風船兵士13号。 光彦を追ってテレビの世界から日野家へやってきた。風船らしく、栓を開けて空気を抜くとしぼんで何も出来なくなる。戦いの後、リリエンタールに拾われて日野家に残る。息を吹き込んだ者の命令に従うので、こちらの世界ではリリエンタールに従順。通常形態の他、「ながいうまモード」と呼ばれる形態へ変化し速く走ることも可能。「モギュー」としか言葉は発せないが、一応こちらの言う事は理解出来る。洗濯物を干すなど、日野家の家事の手伝いもしている。あんこくまじんからてつこたちを守るため盾となり割れてしまったが、リリエンタールが魔女カナリーナに修理と頼みに行き、後に復活した。 スーパーうちゅうねこ リリエンタールが描いた絵をもとにして現れた猫。:8月6日生まれ、ぺんぎん座、体長30cm~360cm、好きな食べ物はきゅうり(きゅうり以外食べたことがない)。 エリート組にたきつけられて日野家を偵察に来ていたアキラの不安な心がリリエンタールの力に作用し、具現化した。 血も涙もない虎から逃れた後、アキラに拾われて組織に内緒で飼われることになる。エリート組が仕掛けていた盗撮機によりその存在がバレるも、シュバインに目を掛けられ、そのまま彼の部屋でかくまわれる。シュバインからは「ねこさん」と呼ばれるなど、彼の相談役になっているようである。自身の大きさを自在に操る、透明になれる、壁にとけこんで隠れられる、目から「おやすみビーム」を放つなど、様々な能力を持つ。これらの能力は、リリエンタールがうちゅうねこの絵に「うちゅうねこは~ができる」と書き加える事により身につけられる。「好物がきゅうり」という設定はマリーによって後から追加された。また、リリエンタールの「とてもかしこいりっぱなねこだったら…?(うちゅうねこを家に置いてもいいか)」という考えによって、現在の知性と礼儀正しさが付与されたものと思われる。 リリエンタールの力で現れた者達の中で唯一リリエンタールと面識が無かったが、組織の首領に掴まった後に、同じく攫われてきたリリエンタールと初対面する事となる。 後に日本地区統括支部長となったシュバインにより、彼の専属護衛兼特別参謀に任命される。 血も涙もない虎 てつこが描いた絵をもとにして現れた虎。 元々はリリエンタールがスーパーうちゅうねこを描いたのでてつこも描こうとしたのだが、下手すぎて猫なのかどうか微妙だったため「リリエンタールのスーパーうちゅうねこを食べるために生まれた血も涙もない虎」ということにされた最強生物。うちゅうねこをより上回る能力とパワーでうちゅうねこ(と巻き添えを喰ったアキラ)に襲い掛かるも、最後はてつこが虎の絵を丸めて捨てたため消滅した。 おばけのマリー リリエンタール達が幽霊船で出逢った幽霊の少女。人形のシャーロットを肌身離さず持っている。 9月30日生まれ、みかづき座のAB型、身長96cm、好きな食べ物はお菓子と兄の作る料理。苦手な食べ物はカニ。 100年前、嵐に遭遇し乗員乗客が脱出した船にただ一人残され、餓死して幽霊となった。幽霊となった彼女は、自分が死んだということも幽霊になったということも自覚しないまま、淋しさから船や船の近くに来た人間を船に引き込んでいた。彼女には害意はなかったが、船には食料がなかったため引き込まれた人間は皆餓死してしまった。その一連の話が怪談として誇張されたものをさくらが聞き、「100年もさまよっている幽霊を助けてやりたい」と思ったことがリリエンタールの力に作用して、さくらとてつこ、リリエンタールは幽霊船の出現する海域に飛ばされ、彼女と出会うことになる。さくらによって自分がもう死んでいることを教えられた彼女は、いったんは消えそうになったが、リリエンタールに引き留められて日野家に一緒に住むことになる。後に3階にマリーとシャーロットの部屋ができた。 さわった対象を幽霊にすることができる。生物は、本体ごと幽霊になって壁をすり抜けたり浮いたりできる。無生物は、実体はそこに残したまま別に幽体だけを取り出すことができる。食べ物から幽体を取り出せばマリーが食べることができて、取り出された跡の食べ物は味が薄くなる(ような気がする)。幽霊にされたものは日光を浴びると元に戻る。 あんこくまじん 「賢い犬リリエンタールとあんこくまじん」で登場した巨人。自動車をミニカーのように掴んで放り投げるほど大きく、体を液状に変化させることもできる。リリエンタールとてつことさくらが本屋へ出かけた時に出現しててつこたちを襲い、町を巻き込んで大暴れした。 てつこに攻撃を仕掛けてきたことから、はじめはうさみ(のてつこに対する嫉妬)が根源であるかと思われていたが、実際にはてつこの自己嫌悪を原因として出現していた。てつこの自己嫌悪が高まるほど凶暴化する。てつこの自己嫌悪はトラウマを原因とした根深いものであったため、てつこはその場ではあんこくまじんを制御することができず、リリエンタールがあんこくまじんに対して意識を飛ばすことで消滅させた。 最終決戦の際には、あんこくまじんの神聖版が登場し(連載版とコミック版では登場の仕方が異なる)、てつこの制御のもとで黒服の組織の首領を「まじんけんぽう」によって撃破した。
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