リデルがハンセン病の患者を初めてみた話とは? わかりやすく解説

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リデルがハンセン病の患者を初めてみた話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 23:45 UTC 版)

ハンナ・リデル」の記事における「リデルがハンセン病の患者を初めてみた話」の解説

この文献種々あり、最初1891年12月1日リデルCMS送った文章である。ここには満開であることは書いておらず、ハンセン病救済しダミアン神父相当する人が必要である、CMSもやらないかと示唆している。 街から45分ほど歩くと何百年前に当地に城を建てた人物の墓があります。そこに行くのには、お寺着いてから舗装の荒い、桜並木の道をずっと歩いていきます道すがら左右どちらをみても、お寺や社(やしろ)、そしてその住職たちの住居並んでます。それから200段ほどの石段登る加藤清正の墓なのですが、その前に寺があります。寺の中、廟の前では常に香が焚かれて、ロウソクが灯っています。そしてそこにはさまざまな惨状呈したハンセン病患者がいて、廟に眠る霊に清め求めているのです。(中略この間は、16歳くらいのひどく青ざめた少年太鼓前に座り、目を固く閉じ太鼓響き合わせて首を激しく左右に振りながら祈り繰り返しているのを目にしました。(中略)彼らにはダミアン神父必要なのです。CMSには、そんな人物はいないのでしょうか。私自身には医療経験はありませんが、医療面のアドバイス効果的でしょうし、彼らの苦しみ多少なりとも癒すことになるのです。 リデル生涯亘ってこの話をしているが、内容すこしずつ変容している。次に記載するのは、大正4年2月21日付「日本の医界」による。この文章前に英文がある。この文章の前の明治35年12月6日大日本婦人衛生例会における講演がある。内容的にはこの下の文章と同じであるが、4月3日のことは明示していない。 回春病院設立動機 此の動機至極簡単なものであった中には私の向かって、らい患者看護するために,はるばる此の国渡って来たのかと訊ねる方もあるが、決し左様ではない。私は今より25年前に日本に来た。来た当座は、日本にもらい患者がいることとは少しも知らなかったしかるに2年ほど経って初めてらい患者の居ることが判った。そしてある時偶然にも、熊本市付近に一つの寺があって、年々沢山のらい患者此処に巡礼にくるということ聞いた。私は幼い時から聖書読んで基督世に助けのない人即ち、らい患者に特別の憐れみ垂れたというのを知っていたので、其れ聞いて深い深い興味覚えた。そこで私は即座にその寺、即ち本妙寺訪れたのである。 今考えてみたら、その日は神武天皇祭の日(注:4月3日であったそれ故いつにもなく、沢山のらい患者集まっていた。天は麗らかであった一歩また一歩、寺に向って進むと、両側桜の並木があり、まさに見ごろ桜花紺青色の空に照り輝いている。辺り光景は最も感銘的であって今日なお脳裏去らずー私は唯恍惚として見とれておった。何事ぞ!かくも麗しき桜樹根元坐して、見るも哀れな病人傍目振らず不断お題目唱えているではないか歓楽の情は一変して悲哀の念となった並木の下をくぐって、見るともなしに見ると、既に重態に陥っている病人声を限りに救い呼んでいる。約二百段ばかり、石段登る数え切らない沢山のらい病人がいる。多く婦人であって、幼い小児抱いておった。段々寺に近寄ると、太鼓の音、これに調子を合わせているお題目の声が聞こえる。げに御堂凄惨な声を張り揚げて、己がため、また愛人のため仏の加護祈りつつある、世に最も哀れむべき人で充満されておった。 次に大正8年6月15日大阪第72回救済事業研究会では、熊本にきてから1年半後の神武天皇祭本妙寺訪れたとある。内容は最も詳しい。なお熊本にきたリデルノット世話をしたブランドラム夫妻1891年4月に「熊本および近傍景観」と題しスケッチ入り英文記事書いているがその中に本妙寺があった。

※この「リデルがハンセン病の患者を初めてみた話」の解説は、「ハンナ・リデル」の解説の一部です。
「リデルがハンセン病の患者を初めてみた話」を含む「ハンナ・リデル」の記事については、「ハンナ・リデル」の概要を参照ください。

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