ラジオ番組打切り損害賠償訴訟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 10:17 UTC 版)
「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」の記事における「ラジオ番組打切り損害賠償訴訟」の解説
2016年12月から我那覇父子がコミュニティFMの番組枠を購入して放送している、『沖縄防衛情報局』の番組内容に関し、2017年9月20日に沖縄タイムスの取材活動で「沖縄の反戦平和運動はほとんどが偽物」、「朝鮮人や中国人はどうして平気でうそをつくのか」等の取材の裏付けが取れてない主張について「差別的内容」と報じられ、後追いで同年10月2日に琉球新報も報じた事で、我那覇父子は同年12月6日にFM21の社長から呼び出され、エフエム21と同番組を放送している姉妹関係にあるエフエム琉球とFMもとぶ3局による番組審議会が開かれた結果、過去2回審議会から指摘を受け、改善要求を7回も依頼したが改善されず、「放送内容の是正がなされない場合は12月末で終了」と改善通告され、同年26日に、我那覇父子は「内容を改善し継続したい」と返答した。その後、我那覇父子は「局側が提示した「番組改善」の中身や番組打切りの根拠に足り得ておらず、表現の自由の範囲内である」と拒否し、契約予定分の放送枠代金を入金を行った。しかし、2018年6月29日付文書にて、7月にFM21、FMレキオ、FMもとぶ側が一方的に放送を拒否。同年7月4日に同社会長である石川丈浩が我那覇が空かないスケジュールに対談番組を持ち掛けたが打切りにも合意していないので断わったと明かした。 我那覇父子は、同年10月19日にコミュニティFM3局を相手取り、一方的な番組打切りについて、「番組審議会構成委員情報、議事録も公開を拒否し、法的根拠のない解約で表現活動の場が制限された」として、表現の自由を侵害と番組放送打切りに伴う精神的苦痛の損害賠償として慰謝料100万円の支払いを求める訴訟を那覇地裁に提訴した。 一審中、我那覇父子の民事訴訟に対して、当該団体が支援し、後に団体の活動にも参加していた事がある実業家男性がSNSで提訴迄のプロセスについて疑義を呈したことで、場外乱闘状態で巷に喧伝されて行った結果、双方が番組出演経験を持つ日本文化チャンネル桜の社長である水島総が間に入り、公開討論会を催す迄に至った。 結果的に真子が公開討論の場で醜態を晒した後、水島がFM21の会長である石川と対面し、当該番組が同じチャンネル桜沖縄支局キャスターであるボギー手登根が自身が番組枠を購入してラジオ番組に出演しているFM21に紹介した事により番組を始める事が出来た事、また、前述の番組審議会からの指摘と是正勧告無視の果てにFM21が放送事業者として放送法に則った行動をした迄であり、我那覇父子の主張は論理矛盾であると説明。取材後、水島は石川に対して客観的な周辺取材を行わず、FM21側は取材して貰って反駁する姿勢であった事も有り、チャンネル桜で我那覇父子の主張を唯々諾々と主張させ続けた事を会社として謝罪し、真子が出演していた同社制作の番組全て非公開とする事を決定した。 その後、2020年10月23日に一審の判決が言い渡され、「放送法や倫理に従った番組内容に変更するよう要請されたが、我那覇が従わなかった為、契約解除の経緯に不合理な点があるとは言えない」等と解除は有効と判断し、我那覇父子の請求を棄却した。 その後、一審の判決を不服とし、我那覇父子は福岡高裁那覇支部に上告したが、2021年4月22日に上告審の判決が言い渡され、「FM21側が、これらの発言が放送法が定める遵守事項や放送倫理に抵触する恐れがあると判断するのは相応の理由がある」として一審那覇地裁判決を支持し、我那覇父子の控訴を棄却した。
※この「ラジオ番組打切り損害賠償訴訟」の解説は、「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」の解説の一部です。
「ラジオ番組打切り損害賠償訴訟」を含む「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」の記事については、「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」の概要を参照ください。
- ラジオ番組打切り損害賠償訴訟のページへのリンク