モビルワーカー01式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 02:46 UTC 版)
「モビルスーツ」の記事における「モビルワーカー01式」の解説
地球連邦政府との独立戦争を視野に入れたジオン自治共和国の新兵器開発の、数種のプロジェクトのひとつである「MS」の前身となる人型機動兵器の初期試作実験機で、ドズル・ザビ大佐(当時)の主導で開発が進められる。月面開発用の作業機械に偽装する目的から、モビルワーカー (MW) を名乗っている。核融合炉の小型化に難航したため、胴体部がのちのMSよりもかなり大きく、足の短さとあいまってずんぐりした体型をもつ。 漫画版では型式番号を "MS-01" とする資料もあったが、作中ではMSとは呼ばれない。アニメ版では "MW-01" という型式番号とされ、下記のバリエーションが設定された。 初期型 (EARLY TYPE) 宇宙世紀0071年にダーク・コロニー内で開発された機体。頭部カメラに以降の公国系MSにも引き継がれるモノアイが設置されているが、コックピットはフレームのみでむき出しになっている。右腕は巨大なクロー、左腕は人間の手に近い5指のマニピュレーターが採用され、防弾用のシールドなどを携行する。オルテガが搭乗し、ガンタンク初期型との戦闘試験で勝利する。 後期型 (LATE TYPE) パイロット保護のため、コックピット周りが変更されている。前腕部はアタッチメント式になっており、さまざまな専用作業パーツへの換装が可能。マッシュが搭乗する機体と、青いランバ・ラル機によって格闘実験がおこなわれる。土木重機型 (HEAVY CONSTRUCTION TYPE) 後期型はのちに作業機械として実用化されており、ジオニック社から地球へリース契約で提供されている。下半身は不整地での安定した作業のために履帯ユニットに換装され、両前腕にブレードを装着し、大規模整地作業などで活躍する。ジャブローの建設工事で、一時的に軍を除籍となったシャア・アズナブルが搭乗する。ほかに、漫画版では左腕は原型機と同じマニピュレーターのまま、右腕をクレーンに換装したタイプの設定画も描かれているが、作中には登場しない。 コロニー塗装仕様 (COLONY COATING TYPE) ブリティッシュ作戦用の特別仕様で、両前腕にスペース・コロニー外縁の採光部に耐熱コーティングをほどこす装置を装着、下半身は6つの転輪をもつ。コロニーの遠心力で飛び出さないよう、両肩のベルト・テンショナーにワイヤーのベルトを固定して作業をおこなう(アニメ版のみ)。 最後期型 (FINAL TYPE) これまでの実働データやパイロットの意見を反映させた改良機。コックピット周辺の胸部装甲を増加させ、肩の可動域拡大や脚部の延長によるバランス調整がなされている。従来機よりも人体に近い機動性を得ている一方で、核融合炉の小型化は依然として達成できていないため、兵器としての採用は見送られる。最後期型 宇宙仕様 (FINAL TYPE (SPACE TYPE)) 宇宙空間用に、姿勢制御スラスターとバーニアを増設した機体。兵器としては欠陥機ながらも作業機としての実用性は高かったため、コロニーの建設作業や修理、ジオン自治共和国周辺宙域のデブリ回収などに用いられる。作業時の稼働データは、そのままMSの開発にも活かされる。
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