ホロンバイル事件とは? わかりやすく解説

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ホロンバイル事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/09 01:47 UTC 版)

蘇炳文」の記事における「ホロンバイル事件」の解説

1932年2月28日満州国成立黒龍江省市政警備処長となったが、親ソ路線維持し密使を送る一方で満州国へ帰属にはあいまいな態度示した事、部下支払うべき給料着服があったとされる事から、8月解任される。ホロンバイル統治貴福凌陞親子引き継がれた。また同時に哈満護路副司令の張殿九が解任されたことを不服とし、9月27日、『東北民衆救国軍』を名のり満州里挙兵領事をはじめ、満州里特務機関小原重孝大尉宇野国境警察署長民間人在留邦人朝鮮人満州国人数百名人質とし、10月1日海拉爾進攻同日、頭道街花園広場にてホロンバイル独立宣言日本政府対し正式に宣戦布告した10月末から11月にかけて北満鉄道西部方面一帯占領した当初日本政府関東軍戦闘避け和平工作解決する方針をとった。 7日、駐ソ連代理大使天羽英二陸相荒木貞夫ソ連政府外務人民委員次長レフ・カラハン駐日大使オレグ・トロヤノスキー(英語版)に対し満州里方面への軍隊輸送許可求め協力対価として不可侵条約交渉に入る事を示唆したソ連側はすぐに動き、駐満州里領事スミルノフ介した交渉結果婦女子120名が29日解放され荒木中立地帯として使用許可求めたマチエフスカヤに送られた。11月5日小松原道太郎大佐中心に救出委員会結成され、マチエフスカヤに向かったが、蘇炳文日本との直接交渉拒絶したカラハンは、存在意義失った救出委員会ソ連国内留まる事に反発し撤退求めたが、天羽長期戦予想しハルビンないしチチハル~マチエフスカヤ間の航路開設航空機2機の用意という強引な要求行ったソ連は、再度拒絶した場合救出委員会撤退求めた11月20日扎蘭屯馬占山会食。馬は「退却提案する東三省全てのを以てしても日本軍防げない。それでも戦うならば、余の兵2,000人を呈す」と述べたは、「分かったと言ったのみで多くを語らなかったという。21日非戦闘員男子および婦女子24名が解放された。 11月29日関東軍武力方針転換歩兵第25連隊第2大隊鉄道第一連隊飛行12大隊などの混成師団満州国軍興安警備軍派遣救国軍側はこれらの猛攻受けて次第戦力失い12月1日扎蘭屯占領される3日には、ハイラル邸宅空爆された。4日部下連れてソ連領事館訪れソ連不干渉中立承知の上で援助申し出た拒絶された。は、自身弱さ承知の上で満州国欺瞞性を世界に示すため決起したことを説明し、自ら武装解除することを条件ソ連への退却中国への帰還求めたところ、ソ連側はこれを認めた12月6日午後1時30分、ついに本拠地満洲里陥落ソ連トムスクへと亡命し監禁されていた領事官員や朝鮮人満州国人約124名は全員救出された。 8日日本政府天羽通じてカラハン身柄引き渡し要求したが、カラハンは、刑事犯と見なせば日本政府中立場所としてソ連領の提供を認めたのは到底考え得ない事、人質解放に応じており、武装解除行った以上、引渡し並に監禁要請することは不当である事、ソ連白系ロシア人引き渡し満州国要求した事はなかった事、を理由拒絶した同日外務人民委員部は一人出国させ、部下労働従事させるとの決定下した天羽は翌9日抗議したが、カラハン内政干渉だとしてこれに応じなかった。しかし11日一転してとその部下トムスク抑留する決定下したことがソ連大使広田弘毅伝えられた。

※この「ホロンバイル事件」の解説は、「蘇炳文」の解説の一部です。
「ホロンバイル事件」を含む「蘇炳文」の記事については、「蘇炳文」の概要を参照ください。

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