ベリンツォーナ - メソッコ線
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「レーティッシュ鉄道」の記事における「ベリンツォーナ - メソッコ線」の解説
路線長:31.3km 開通年:ベリンツォーナ-メソッコ電気鉄道ベリンツォーナ - ロスタッロ間(21.4km):1907年5月6日 ベリンツォーナ-メソッコ電気鉄道ロスタッロ - メソッコ間(9.9km):1907年7月31日 レーティッシュ鉄道へ合併:1942年1月1日 ベリンツォーナ - カスティオーネ間廃止、全線の旅客列車廃止:1972年5月28日 カーマ - メソッコ間廃止:1978年8月 メソルチーナ鉄道へ譲渡:2003年12月31日 カスティオーネ - ローベレド間の線路撤去開始 : 2014年6月 電気方式:直流1500V 最急勾配:60パーミル 最小曲線半径:80m 標高:244-769m 隧道:3箇所 橋梁:28箇所 ベリンツォーナ-メソッコ電気鉄道がティチーノ州の古都で、現在では世界遺産となっている「ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群」があるベリンツォーナからメソッコまでを開業させた山岳路線で、メソッコから先レーティッシュ鉄道のフィリズール近辺への延長を計画していたが実現しなかった。 1960年代に路線に並行して国道A13号線が開通して、冬季でも安定した自動車輸送が可能になったことから旅客輸送量が減少したため、1966年頃から廃止の検討がなされ、1972年5月28日にはベリンツォーナ - カスティオーネ間3.5kmが廃止となると共に全線の旅客輸送が廃止され、PTTバスに転換された。さらに、1978年8月7、8日の暴風雨により大きな被害を受けたカーマ - メソッコ間15.1kmはそのまま休止となり、1979年12月9日に廃止となった。 カスティオーネ駅はスイス国鉄との連絡駅であり、スイス国鉄の1435mm軌間の貨車を標準軌貨車積載車に積載する設備が設けられていた。グロノ駅やサン・ビトーレ駅手前にも同様の設備があり、そこから1435mm軌間の引込線が工場等へ設けられていた。 1995年以降にはメソルチーナ鉄道の手でファントレインが運行され、ベリンツォーナ- メソッコ線の車両のほか、レーティッシュ鉄道、ベルニナ鉄道その他スイス私鉄の旧型客車や電車が使用されているほか、1997年にはレーティッシュ鉄道のG3/4形1号(ハイジ)蒸気機関車によるスイス鉄道150周年記念列車も運行されている。 2003年12月31日には残ったカスティオーネ - カーマ間と所属車両がメソルチーナ鉄道に譲渡され、譲渡された車両の中の旧ベリンツォーナ-メソッコ電気鉄道の電車の復元も計画されていたが、2013年には旅客輸送免許が喪失した。 2014年6月には ローヴェレド駅付近での道路整備事業に伴い、線路が撤去された。他にカスティオーネ - ルミーノ間でも線路の撤去が確認できる。同年8月4日には、カスティオーネ~カランアシャ橋における占有許可も取り消されており、残ったグロノ - カーマ間の占有許可も2020年には失効するとみられる。 ベリンツォーナ - メソッコ線の旧モエザIII橋 .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯46度14分16秒 東経9度7分54秒 / 北緯46.23778度 東経9.13167度 / 46.23778; 9.13167 旧カーマ駅 北緯46度16分21秒 東経9度10分09秒 / 北緯46.27250度 東経9.16917度 / 46.27250; 9.16917 旧ソアッツァ駅 北緯46度22分02.8秒 東経9度13分22.5秒 / 北緯46.367444度 東経9.222917度 / 46.367444; 9.222917 旧メソッコ駅 北緯46度23分24.7秒 東経9度14分02.3秒 / 北緯46.390194度 東経9.233972度 / 46.390194; 9.233972
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ベリンツォーナ - メソッコ線は輸送量が少ないため、開業以来旅客、貨物列車とも電車牽引で運転されていた。旅客列車は1972年に廃止され、標準軌貨車輸送車の電車牽引による沿線の工場への列車を主とした貨物列車がわずかに運転されていた。
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電車ベリンツォーナ - メソッコ鉄道は開業時より機関車を持たず、旅客列車・貨物列車とも電車および荷物電車での牽引となっており、1972年に貨物列車のみの運転となった後の1972年と1987年には自社の車両のほか、アッペンツェル鉄道から電車をそれぞれ1両ずつ借用して使用(1両は後に購入)していた。 個別の形式BCe4 1-5形→ABDe4/4 451-455形(廃形式) Fe4 501形→De4/4 471形(廃形式) BDe4/4 491形(廃形式) ABe4/4 41-42形(借入、譲受車、廃形式) 客車ベリンツォーナ-メソッコ電気鉄道では開業時以降、2等車1両、2・3等車11両、3等車1両、郵便荷物車2両(1-3等区分時代)の2軸客車を保有していたが、1977年までに全廃されている。 貨車ベリンツォーナ-メソッコ電気鉄道時代に有蓋車8両、無蓋車12両、運材車3組を保有していたほか、1960年代頃以降は、スイス国鉄からの標準軌の貨車の直通輸送が主となり、標準軌貨車積載車が8両使用されていた。
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