プンオパン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/18 10:27 UTC 版)
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プンオパン(붕어빵) | |
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韓国で提供されるプンオパン
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種類 | 韓菓 |
発祥地 | ![]() |
誕生時期 | 1930年 |
主な材料 | 小麦粉、小豆餡、砂糖 |
プンオパン(朝: 붕어빵)は大韓民国の菓子。日本のたい焼きに似た食べ物で、鮒焼き[1]、鮒パン(ふなパン)とも呼ばれる。フナの形をするため、フナを意味するプンオ(朝: 鮒魚/붕어)と、小麦粉の生地を用いた焼きものを意味するパン(朝: 빵)という単語を組み合わせている[1]。
概要
日本の一般的なたい焼きと比べると、鮒形をしたプンオパンは下記のような違いがある[1]。
- 体形:たい焼きはぽってりしており、プンオパンは細めでヒレが大きい
- 胴体:たい焼きは頭と尾がやや上を向き、プンオパンは直線的
- 餡:たい焼きは全体に餡が入っているが、プンオパンは中心部のみ
- 置き方:たい焼きは和食の魚と同様に頭を左向きで腹を手前にするが、プンオパンは向きにこだわりがない
中身の餡は小豆餡が最も一般的だが、白餡やカスタードクリーム、チョコレートのほか、ピザ、カレー、キムチなども使われることがある[1]。
また、小麦粉生地を焼いて餡を入れた同様のパン(朝: 빵)としては、菊花の形をしたクックァパン(朝: 국화)、バナナの形をしたパナナパン(朝: 바나나빵)などもある[1]。
現代の韓国語では、プンオパン(붕어빵)は、「うりふたつ」「そっくりな人同士」を表す比喩として使われる。
歴史
1930年頃の日本統治時代の朝鮮にたい焼きが日本から伝わり、製造されるようになった[1]。第二次世界大戦や朝鮮戦争の食糧難の時期も、安価なおやつとして屋台を中心に販売された[1]。小麦粉を溶いた糊状の生地を焼くことからプルパン(朝: 糊빵/풀빵)とも呼ばれ、生地が薄く粗悪ながらも人気を博した[1]。韓国の経済成長とともにほぼ消滅したが、1990年代に再び登場した[1]。
21世紀に入ると、鯉(鯉魚/잉어、インオ)の形をしたインオパンも人気を得ている[2]。インオパンはすみずみまで餡が入っており、油を塗ってカリっと焼き上げている[1]。
脚注
- プンオパンのページへのリンク