フィクションにおける邪馬台国とは? わかりやすく解説

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フィクションにおける邪馬台国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 02:42 UTC 版)

邪馬台国」の記事における「フィクションにおける邪馬台国」の解説

フィクションの世界では邪馬台国九州説や東遷説をとっているものが多い。 横光利一小説日輪」(1923年)では、具体的な地理出てこないが、卑弥呼は元々不弥国本作では「うみ」とルビ)の出身で、奴国との抗争の結果耶馬台(「やまと」とルビ)に行ったとされている。これら三国お互いにすぐに攻め込め程度の距離関係として描かれている(船に乗ったりする描写はない)。奴国考古学九州北部比定されている国である。 手塚治虫漫画火の鳥 黎明編』(1967年)は邪馬台国舞台としている。卑弥呼連想させるキャラクター登場する邪馬台国九州にある倭の大国火の鳥棲む火の山九州にあり、海を渡る描写もある)だったが、卑弥呼の死後に大陸から渡った騎馬民族滅ぼされた。当時一般に強い影響与えた騎馬民族征服王朝説に立ち、騎馬民族長のニニギが後の皇室始祖解釈している。この漫画『火の鳥』タイトル1978年実写映画化された。監督市川崑主演高峰三枝子1974年篠田正浩監督岩下志麻主演による映画卑弥呼』が制作された。映画に出る火口阿蘇思わせる撮影吾妻小富士行われた映画最後では近畿古墳群撮影されるなど、九州説と畿内説の両方暗示されている。 安彦良和漫画ナムジ』(1989年-1991年)は、ナムジ(おおなむち、すなわち大国主)を主人公神話を独自解釈した作品邪馬台国九州にあり、スサノオ率い強国出雲敵対している。卑弥呼天照大神比定されている。続編の『神武』(1992年-1995年)は、卑弥呼の孫のイワレヒコが(政略結婚のため)畿内東征ヤマト王権の祖となる東遷説を採っている(市井古代史研究者である原田常治著書影響大きく受けている)。 星野之宣による漫画『ヤマタイカ』1986年-1991年)および『宗像教授異考録第2集第2話:『割られた鏡』(2005年)では、九州甘木畿内奈良、そして九州日向畿内熊野地名相似をひとつのキーワードとして、邪馬台国の場所は九州説、そして東遷説(甘木阿蘇平野日向熊野大和)を採用している。また、「火」もうひとつのキーワードとして、卑弥呼(火を司る巫女女王)-天照大御神太陽神)-伊邪那美火山神)の三者同一存在としている。 作・寺島優、画・藤原カムイによる漫画雷火』(1987年-1997年)は、邪馬台国乗っ取りを図る張政(魏から派遣され役人)とライカたちとの神仙術駆使した戦いを描く作品邪馬台国の場所は九州説を採用している。 矢吹健太朗による漫画邪馬台幻想記』(1998年-1999年連載前読みきり分を含む)。卑弥呼亡き後、その意思継ぎ倭国統一目指していた壱与台与)と、国王暗殺し国を滅ぼす「国崩し」行っていた少年紫苑との出会い触れ合い壱与亡き者にしようと企む敵との戦い描いている。短期打ち切りのため様々な伏線を回収することなく唐突な終り方をしている。上述雷火の強い影響受けた思われる作品邪馬台国の場所は九州説を採用している。 都築和彦による漫画IZUMO』および『やまとものがたり』では九州説を採用している。

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