ピアノ協奏曲ニ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 ニ長調(未完) | Konzert für Klavier und Orchester D-Dur(Fragment) Hess15 | 作曲年: 1814-15年 |
ホフマイスター:ピアノ協奏曲 ニ長調 | Konzert für Klavier und Orchester Op.24 |
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 ニ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 ニ長調 | Konzert für Klavier und Orchester D-Dur Op.61 | 作曲年: 1807年 出版年: 1808年 初版出版地/出版社: Bureau d'art et d'industrie |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 1.Satz | No Data | No Image |
2 | 第2楽章 2.Satz | No Data | No Image |
3 | 第3楽章 3.Satz | No Data | No Image |
作品解説
ピアノ協奏曲Op.61a(ヴァイオリン協奏曲Op.61の編曲)
Op.61aはベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲Op.61を、出版業も営んでいたクレメンティの依頼により、作曲家自身がソロパートのみをピアノ用に編曲したものである。この時ピアノ用のカデンツァも新たに書かれた。ベートーヴェンはピアノソロパートの作曲と平行で初演ヴァイオリンパートも改訂した。そのため現在演奏されている2稿には編曲と原曲の両層が重なり合うと言え、単純にヴァイオリン稿を原曲、ピアノ稿を編曲とは定めにくい。作曲家が初演稿を同時に2つの楽器のために練り直したとも捉えられる。
冒頭楽章はソナタ形式、第2楽章は変奏曲。ロンド楽章はソロパートのカデンツァからアタッカで始まる。終楽章のコーダは長いトリルに導かれ、ソリストの見せ場が絶頂に達して曲が終わる。
ベートーヴェンの自作編曲の多くは原曲を単に別媒体へ移したものではない。原曲と編曲の違いから楽曲構造や作曲家が意図しただろう奏法が細かく読み取れるのに加え、編曲は独自の創意工夫にも溢れている。Op.61aではピアノの左手という新たなパートが鍵を握る。左手は大部分が右手の旋律や管弦楽伴奏の補強に留まるように見えるが、その補佐的な左手から、小節内の強弱変化やアーティキュレーションなど、曲の構造や奏法へのヒントが得られる(ex.第1楽章409小節~、496小節~(右手2音を左手和音が纏める))。
一方Op.61aには、ヴァイオリンとは全く別の旋律線や、管弦楽とソロ及び両手パートの動機の呼応、ペダルの指示など、鍵盤楽器語法、左手の存在や楽器の特性に深く関わる独創的な点も目立つ(ex.第1楽章111~、333~、第3楽章)。更にOp.61aは、第1楽章全体を統一するティンパニの動機が、本来ソリストのみのカデンツァにも組込まれている点で、協奏曲として画期的な作品でもあるのだ。
Op.61aは、確かに弦楽器向けの音形も多く残るため演奏の難点が度々批判されるが、ピアノ協奏曲として独自の価値を持つことは疑いないだろう。
モーツァルト:ピアノ協奏曲 ニ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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モーツァルト:ピアノ協奏曲 ニ長調 | Konzert für Klavier und Streicher D-Dur K.107-1 | 作曲年: 1772年 |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro | 5分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Andante | 4分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Tempo di Menuetto | 4分00秒 | No Image |
作品解説
ピアノ協奏曲第1~4番と同様、他人のピアノ・ソナタの編曲である。この作品の原曲にはそれぞれ、ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-82)の6曲のピアノ・ソナタ作品5から、第2、第3、第4番が取り上げられている。
クリスティアン・バッハはJ. S. バッハの末子で、最終的に活躍した地名から「ロンドンのバッハ」と呼ばれる。ミラノで勉強を重ねた彼の音楽は、イタリア風の優美で明るいギャラントな様式を特徴とし、モーツァルトに多大な影響を及ぼしたと考えられている。モーツァルトが彼と親しくなったのは、1764年から翌年にかけてロンドンに滞在した際、すなわち8歳のときであった。
この3つのピアノ協奏曲(K.107)は独奏ピアノ(チェンバロ)とヴァイオリン2部、そしてバスという簡素な編成で、原曲を大きく改作することなくその雰囲気を保持している。第1曲は、ニ長調という明るい調性を活かした陽気な第1楽章、弦と独奏ピアノの調和した柔らかな緩徐楽章、そして主に独奏ピアノが主体のメヌエット楽章から成る。
カデンツァは、3曲のうち、この第1曲ニ長調の第1、2楽章にだけモーツァルトによって残されている。
コジェルフ:ピアノ協奏曲 ニ長調
「ピアノ協奏曲 ニ長調」の例文・使い方・用例・文例
- ピアノ協奏曲
- その曲はピアノ協奏曲に編集された。
- 6月21日の本選で,上原さんはチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」とラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏した。
- そのとき,彼女は偶然,ラヴェルのピアノ協奏曲を聞き,自分と千秋(玉(たま)木(き)宏(ひろし))が舞台でその曲を一緒に演奏している姿を想像する。
- 千秋は彼女がショパンのピアノ協奏曲を演奏するのを見るためにはるばるプラハまで行く。
- 内田さんはクリーブランド管弦楽団と共演したモーツァルトのピアノ協奏曲の演奏で最優秀器楽ソリスト演奏(オーケストラとの共演)賞を受賞した。
- 浅田選手は,ショートプログラムではショパンのノクターンのうちの1曲,フリーではラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に合わせて演技すると述べた。
- フリーについて,浅田選手は「私はラフマニノフのピアノ協奏曲がとても好きです。」と述べた。
- 翌日のフリーでは浅田選手はラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」に合わせて滑った。
- ニ長調
- ニ長調ソナタ
- ニ長調[短調].
- ニ長調のキー
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