ピアノ協奏曲ニ長調とは? わかりやすく解説

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ピアノ協奏曲ニ長調

英語表記/番号出版情報
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 ニ長調(未完Konzert für Klavier und Orchester D-Dur(Fragment) Hess15作曲年: 1814-15年 
ホフマイスター:ピアノ協奏曲 ニ長調Konzert für Klavier und Orchester Op.24

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 ニ長調

英語表記/番号出版情報
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 ニ長調Konzert für Klavier und Orchester D-Dur Op.61作曲年1807年  出版年1808年  初版出版地/出版社Bureau d'art et d'industrie 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 1.SatzNo Data No Image
2 第2楽章 2.SatzNo Data No Image
3 第3楽章 3.SatzNo Data No Image

作品解説

2011年4月 執筆者: 丸山 瑶子

ピアノ協奏曲Op.61a(ヴァイオリン協奏曲Op.61編曲


 Op.61aはベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲Op.61を、出版業営んでいたクレメンティ依頼により、作曲家自身がソロパートのみをピアノ用に編曲したのである。この時ピアノ用のカデンツァ新たに書かれた。ベートーヴェンはピアノソロパートの作曲と平行で初演ヴァイオリンパートも改訂した。そのため現在演奏されている2稿には編曲原曲の両層が重なり合うと言え単純にヴァイオリン稿を原曲ピアノ稿を編曲とは定めにくい。作曲家初演稿を同時に2つ楽器のために練り直したとも捉えられる

 冒頭楽章ソナタ形式第2楽章変奏曲ロンド楽章はソロパートのカデンツァからアタッカで始まる。終楽章コーダ長いトリル導かれソリスト見せ場絶頂達して曲が終わる。

 ベートーヴェン自作編曲多く原曲を単に別媒体移したものではない。原曲編曲の違いから楽曲構造作曲家意図しただろう奏法細かく読み取れるのに加え編曲は独自の創意工夫にも溢れている。Op.61aではピアノ左手という新たなパート鍵を握る左手大部分右手旋律管弦楽伴奏補強留まるように見えるが、その補佐的な左手から、小節内の強弱変化アーティキュレーションなど、曲の構造奏法へのヒント得られるex.第1楽章409小節~、496小節~(右手2音を左手和音纏める))。

 一方Op.61aには、ヴァイオリンとは全く別の旋律線や、管弦楽ソロ及び両手パート動機呼応ペダル指示など、鍵盤楽器語法左手存在楽器の特性深く関わる独創的な点も目立つ(ex.第1楽章111~、333~、第3楽章)。更にOp.61aは、第1楽章全体統一するティンパニ動機が、本来ソリストのみのカデンツァにも組込まれている点で、協奏曲として画期的な作品でもあるのだ。

 Op.61aは、確かに弦楽器向けの音形も多く残るため演奏難点が度々批判されるが、ピアノ協奏曲として独自の価値を持つことは疑いいだろう


モーツァルト:ピアノ協奏曲 ニ長調

英語表記/番号出版情報
モーツァルト:ピアノ協奏曲 ニ長調Konzert für Klavier und Streicher D-Dur K.107-1作曲年1772年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro5分00 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andante4分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Tempo di Menuetto 4分00 No Image

作品解説

2008年3月 執筆者: 稲田 小絵子

ピアノ協奏曲第1~4番と同様、他人ピアノ・ソナタ編曲である。この作品原曲にはそれぞれヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-82)の6曲のピアノ・ソナタ作品5から、第2、第3第4番取り上げられている。
クリスティアン・バッハはJ. S. バッハ末子で、最終的に活躍した地名から「ロンドンのバッハ」と呼ばれるミラノ勉強重ねた彼の音楽は、イタリア風の優美明るギャラント様式特徴とし、モーツァルト多大な影響及ぼした考えられている。モーツァルトが彼と親しくなったのは、1764年から翌年にかけてロンドン滞在した際、すなわち8歳のときであった
この3つのピアノ協奏曲(K.107)は独奏ピアノチェンバロ)とヴァイオリン2部、そしてバスという簡素な編成で、原曲大きく改作することなくその雰囲気保持している。第1曲は、ニ長調という明る調性活かした陽気な第1楽章、弦と独奏ピアノ調和した柔らかな緩徐楽章、そして主に独奏ピアノ主体メヌエット楽章から成る
カデンツァは、3曲のうち、この第1曲ニ長調の第1、2楽章にだけモーツァルトによって残されている。


コジェルフ:ピアノ協奏曲 ニ長調

英語表記/番号出版情報
コジェルフ:ピアノ協奏曲 ニ長調Konzert für Klavier und Orchester作曲年1787年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro1300 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andante9分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Andantino8分30秒 No Image

「ピアノ協奏曲 ニ長調」の例文・使い方・用例・文例



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