バーミヤンとは? わかりやすく解説

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バーミヤン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/01 02:11 UTC 版)

バーミヤン/バーミヤーン (Bamiyan, Bāmiyān)


バーミヤン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 05:04 UTC 版)

中央アジアの美術」の記事における「バーミヤン」の解説

アフガニスタン北東部ヒンドゥークシュ山脈中の渓谷地帯であるバーミヤンには多数仏教石窟造られなかでも東大仏」「西大仏」と呼ばれる2体の巨像著名であったが、2001年イスラム原理主義勢力タリバンによって破壊されてしまった。両大仏のみならず石窟内の壁画や、周辺の関連文化財もその多く失われた。 バーミヤンはカーブルの西約230キロメートル標高約2,500メートル位置する東西長い盆地である。西から東へバーミヤン川が流れ、その北をカーブルヘラートを結ぶ街道が通る。石窟群はこの街道の北にそびえる、礫岩絶壁穿って形成されている。石窟群は東西約1,300メートルわたって750窟があり、その東西端近く東大仏と西大仏があった。このほか、盆地東方にはカクラク川、西方にはフォラディ川がそれぞれ南から北に流れてバーミヤン川に合流しているが、これらの川沿いにも多数石窟がある(カクラク川沿いに約100窟、フォラディ川沿いに約50窟)。バーミヤンの石窟群の造営時期については記録がないため確かなことはわからないが、おおむね5世紀頃に造営開始され7 - 8世紀造営がもっと盛んになったと考えられている。西暦400年頃に西域経てインド旅した法顕の『仏国記』にはバーミヤンを訪れた記録はない。一方629年当地訪れた玄奘は『大唐西域記』にバーミヤンについての詳細な記録残しており、東西大仏についても言及している。722年には新羅の僧慧超がバーミヤンを訪れており、少なくともこの頃までは当地仏教信仰されていたことがわかる。 かつて存在した東大仏は高さ38メートル西大仏は高さ55メートルであった。両大仏礫岩断崖光背形に彫り窪め中に立ち表面は土と漆喰造形されていた。衣文は、像表面多数打ちの間に縄を張りめぐらした上を漆喰塗り固めたものであった。両大仏顔面タリバンによる破壊以前から失われていた。7世紀にバーミヤンを訪れた玄奘は、『大唐西域記』に、伽藍の西には「高さ百四、五十尺の金色立仏石像」、伽藍の東には「高さ百余尺の鍮石釈迦立像」があったと記しており、それぞれ西大仏、東大仏を指すとみられる鍮石とは真鍮別称である。この記述については、玄奘石造東大仏を金属製誤認したとする解釈もあるが、そのような誤認ありえないとする意見もあり、真相不明である。約50石窟には壁画描かれていたが、それらの正確な制作年代不明である。東西大仏石窟天井から側壁かけても壁画があった。西大仏窟の壁画剥落激しいが、多数菩薩像楽人飛天などの像を並べたものであった一方東大仏窟の壁画天井中央部四頭立て馬車乗る太陽神スールヤを表し周囲に仏や供養者を表すものであった。 バーミヤン東大仏(破壊前) バーミヤン西大仏(破壊前) バーミヤン大仏破壊後) バーミヤン渓谷 164ドーム天井

※この「バーミヤン」の解説は、「中央アジアの美術」の解説の一部です。
「バーミヤン」を含む「中央アジアの美術」の記事については、「中央アジアの美術」の概要を参照ください。

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