ナポレオン最初の失脚から復権までとは? わかりやすく解説

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ナポレオン最初の失脚から復権まで (1813年-1815年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 10:09 UTC 版)

アーサー・ウェルズリー (初代ウェリントン公爵)」の記事における「ナポレオン最初の失脚から復権まで (1813年-1815年)」の解説

ナポレオン情勢半島戦争以外でも壊滅的になっていた。彼が万全を期して1812年6月開始したロシア侵攻同年末までに破滅的な失敗終わり、この情勢見たプロイセン王国ロシア同盟組んでナポレオン反旗を翻したオーストリア帝国ビトリアの戦いでのイギリス軍勝利を見てナポレオンと距離をとるようになり、1813年8月至ってロシア・プロイセンと同盟してフランス宣戦布告した10月ライプツィヒの戦いフランス軍同盟軍敗れた結果ライン同盟諸国大半ナポレオンから離反するに至った。 いよいよナポレオン止めを刺す時が来たと判断したウェリントン侯爵は、1813年10月にスペイン・フランス国境ビダソア川確保し11月からフランス侵攻開始したバイヨンヌ包囲しようとしたが、これを恐れたスールト率いフランス軍トゥールーズ撤退したウェリントン侯爵ボルドー占領し、さらにトゥールーズ向けて進軍した一方ロシア・プロイセン・オーストリア同盟軍も東からフランス侵攻開始し1814年3月末にはロシア皇帝アレクサンドル1世率い同盟軍パリ入城した同盟軍占領下タレーラン首班とする臨時フランス政府樹立され4月2日には元老院ナポレオン廃位決定したパリ戻れなくなりフォンテーヌブローに留まっていナポレオン4月4日には退位受け入れた一方ウェリントン侯爵の軍は4月10日トゥールーズ攻略したが、翌11日ナポレオン側と同盟国側交渉ナポレオン無条件退位正式に決まり12日ウェリントン侯爵にもその情報伝わった。これを聞いたウェリントン侯爵は「いい時期だ」と述べて喜び同日のうちにフランス軍スールト元帥との間に現地停戦協定結んだウェリントン侯爵本国からこれまでの戦功を労われ、5月3日ウェリントン公爵Duke of Wellington)に叙せられた。 王政復古してフランス王についたルイ18世は、5月30日にも同盟軍パリ条約締結し、これによりフランス領土の範囲1792年時の状態に戻ることになった。またフランスオランダの植民地多くイギリス獲得したウェリントン公爵は、6月イギリスに帰国したが、帰国するやただちに駐フランス・イギリス大使任じられパリ派遣されることになった。この任命ウェリントン公爵若かりし頃にフランスの陸軍士官学校卒業しており、フランス語フランス旧体制アンシャン・レジーム機微通じていたので、政府からフランス復古王政交渉しやすい人物目されていたためと見られる。もっとも、かねてよりフランス軍との対決姿勢強めていたウェリントン公爵自身は、この任命不可思議思っていたという。 1814年末から開催されオーストリア外相メッテルニヒ議長とするウィーン会議ウェリントン公爵参加したイギリス代表外相カスルリー子爵だったが、彼は1815年2月本国帰国したため、以降ウェリントン公爵がその代理としてイギリス代表となった。しかし会議そのものは、ロシアポーランドプロイセンザクセン領有権主張して譲らなかったために紛糾し、「会議は踊る、されど進まず」と揶揄される状況になったウェリントン公爵もこの状況にあきれ果てたという。 そのあいだイギリス軍監視されながらエルバ島小領主をしていたナポレオンは、ルイ16世の弟のルイ18世フランス民心得られない状況見て、いまフランス戻れば政権取り戻せると判断しエルバ島脱出してゴルフジュアンフランス語版)に上陸したナポレオンは、復古王政を「反人民封建主義体制」と批判し皇帝政府に復帰することをフランス軍フランス人民に訴えた警戒したルイ18世ミシェル・ネイ元帥ナポレオン捕縛派遣したが、ネイ元帥途中でナポレオン寝返った。他のフランス軍将軍たちも続々ナポレオン寝返ったため、ナポレオン無血パリ奪還することに成功した。 この報告聞いたウィーン会議出席中の各国首脳は、反ナポレオンで再び団結し1815年3月12日ナポレオン排除決議した

※この「ナポレオン最初の失脚から復権まで (1813年-1815年)」の解説は、「アーサー・ウェルズリー (初代ウェリントン公爵)」の解説の一部です。
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