ナイトレート・フィルムとは? わかりやすく解説

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ニトロセルロース

(ナイトレート・フィルム から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 18:17 UTC 版)

ニトロセルロース: nitrocellulose)は、硝酸繊維素、硝化綿ともいい、セルロース硝酸硫酸との混酸で処理して得られるセルロースの硝酸エステルである。白色または淡黄色の綿状物質で、着火すると激しく燃焼する。


  1. ^ 代表的な製品としては「セメダインC」ことセメダイン321がある。製品安全データシートによれば、基剤としてニトロセルロースを10%~20%・溶剤としてアセトンを40%~50%含む。残りの50%~30%はその他の添加基剤・溶剤である。
  2. ^ アメリカ合衆国特許第 610,861号
  3. ^ Nitrate Film: If It Hasn’t Gone Away, It’s Still Here!”. Pro-Tek Vaults. 2016年3月11日閲覧。
  4. ^ 可燃性フィルムを所有していませんか?


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ナイトレートフィルム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 17:47 UTC 版)

1937年フォックス保管庫火災」の記事における「ナイトレートフィルム」の解説

初期の映画産業では、主にニトロセルロース製のフィルム使用していた。これは一般的に「ナイトレートフィルム」と呼ばれている。このフィルム可燃性で、燃えると自分酸素発生させる。この火は急速に燃え上がり水中でも燃えてしまうた消火できないまた、ニトロセルロース熱分解加水分解起こし高温水分存在下で時間をかけて分解していく。この崩壊したフィルムストックからは窒素酸化物放出され、それ自体崩壊助長し破損したフィルム燃えやすくする。ナイトレートフィルムは、条件によって自然発火することもある。初期フィルムには製造上のばらつきがあることもあり、自然発火必要な条件はかなり不確かである。38上の温度が続くこと、ナイトレートフィルムが大量にあること、湿度の上昇、換気悪さフィルム劣化などが危険因子とされている。このようなフィルムアーカイブでの火災多くは、夏の熱波の中で、換気制限され閉鎖的な施設発生しており、これらの要素いくつか重なっている。特に狭い場所では、このような火災爆発引き起こす可能性がある。 過去には大規模危険な火災発生することもあった。1897年5月4日パリバザール・ド・ラ・シャリテでは、リュミエール兄弟技術により投影され動画鑑賞できる部屋において、映写技師装置から出火火災加え群集パニックもあり126人が死亡した。さらに、200人以上の人々が火災負傷したアメリカでは一連の火災産業施設相次いだ1914年6月13日にはフィラデルフィアルービン社の保管庫爆発し12月9日にはニュージャージー州ウェストオレンジにあるトーマス・エジソン研究所火災見舞われた。1915年9月にはFamous Players Film Companyニューヨークスタジオ焼失し1920年7月には、Famous Players後継会社であるFamous Players-Laskyの出荷施設ミズーリ州カンザスシティ火災焼失したが、施設はそのリスク最小限にするために建設されていた。同じくカンザスシティにあるUnited Film Ad Service保管庫1928年8月4日焼失し、その9日後にはパテ・エクスチェンジで火災発生した1929年10月にはConsolidated Film Industries施設火災大きな被害受けた。これらの火災自然発火起こったことは証明されておらず、1933年研究でナイトレートフィルムが自己発火するのに必要な温度過大評価されていたことが判明するまでは、その可能性認識していなかったのかもしれない

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ナイトレートフィルム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 06:15 UTC 版)

ニトロセルロース」の記事における「ナイトレートフィルム」の解説

1887年5月2日ハンニバル・グッドウィンが、ニトロセルロース使用した映像用フィルム製造方法特許申請後、ナイトレートフィルムと呼ばれる映像用フィルム使用されていた。しかし、このフィルム自然発火し、度重なる火災多く犠牲者歴史的な映画フィルム焼失幾度も発生した。そのためX線写真フィルム1930年代から映画用フィルム1948年から安全フィルムに置き換わった。ナイトレートフィルムを上映するには防火設備などが求められるため、上映できる劇場ジョージ・イーストマン博物館英語版)など数少ない

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