トリプルベース火薬とは? わかりやすく解説

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トリプルベース‐かやく〔‐クワヤク〕【トリプルベース火薬】


トリプルベース火薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/11 04:49 UTC 版)

トリプルベース火薬(triple base powder)とは、ニトロセルロースニトログリセリンニトログアニジンを基剤として、膠化剤、安定剤、緩燃剤、焼食抑制剤、消炎剤を添加した無煙火薬の一種。

主に火砲の発射薬として用いられる。

組成

  • ニトロセルロース 20.0%
  • ニトログリセリン 19.0%
  • ニトログアニジン 54.7%
  • その他6.3%

代表的な製品の値

アメリカ軍正式採用のM30火薬

  • 火炎温度:3040K
  • 火薬力:1087 J/g
  • 燃焼生成ガス
    • 二酸化炭素 3.02 mol/Kg
    • 一酸化炭素 11.66 mol/Kg
    • 水     10.78 mol/Kg
    • 水素ガス  5.49 mol/Kg
    • 窒素ガス  11.96 mol/Kg
  • 爆発熱:974 cal/g
  • 比熱比:1.057
  • 仮比重:1.66 g/cm3

特徴

  • シングルベース火薬ダブルベース火薬よりも安定度が高いが、高価となる
  • 発生ガス容量が多いので安定度や薬勢を低下させることなく、ダブルベースよりも燃焼温度を低くすることが出来る。
  • 焼食が少なく、砲口炎が少ない
  • 以上の特徴から、各種火砲の発射薬として用いられることが多い

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