リチャード三世 (1912年の映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/09 14:37 UTC 版)
『リチャード三世』(Richard III)は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲を原作とし、フレデリック・ウォードが主人公リチャード3世を演じた、上映時間55分の映画。この1912年の映画は、フランスとアメリカ合衆国の共同制作により、フィルム・ダールが制作し、州の権限による独立した映画配給システムを通して公開された。この映画の共同監督のひとりは、それまでに1908年の映画『ギーズ公の暗殺 (L'Assassinat du duc de Guise)』、1909年の映画『La Tosca』(ヴィクトリアン・サルドゥの同名戯曲による)、サラ・ベルナールが主演した1910年の映画『椿姫 (La Dame aux Camélias)』などを手がけていたフランス人監督アンドレ・カルメットであった。この映画『リチャード三世』は、シェイクスピアの原作とともにコレー・シバーによる1699年の翻案作品を踏まえ、劇作家ジェイムズ・キーン (James Keane) が脚本をまとめたが、キーンはさらに映画の共同監督に名を連ね、さらに役者としてもリッチモンド伯役で出演した。映画の撮影は、ニューヨーク州ウエストチェスター郡や、シティ島、ロングアイランド湾で行われた[1]。
- ^ a b p.19 Rothwell, Kenneth S. A History of Shakespeare on Screen: A Century of Film and Television Cambridge University Press, 28 Oct. 2004
- ^ Robert Hamilton Ball, Shakespeare on Silent Film: A Strange Eventful History (London: George Allen and Unwin, 1968), 155–162
- ^ Barbara Freedman, "Critical Junctures in Shakespeare Screen History: The Case of Richard III", in Russell Jackson (ed.), The Cambridge Companion to Shakespeare on Film (Cambridge: Cambridge University Press, 2007), 47–50
- ^ Sabine Schülting, ""We can't hear a word!": Shakespeare in Silent Film", in Stefani Brusberg-Kiermeier and Jörg Helbig (eds.), Sh@kespeare in the Media: From the Globe Theatre to the World Wide Web, 2nd Edition (Frankfurt: Peter Lang, 2010), 132–133
- 1 リチャード三世 (1912年の映画)とは
- 2 リチャード三世 (1912年の映画)の概要
- 3 関連文献
- リチャード三世 (1912年の映画)のページへのリンク