と‐こん【吐根】
トコン
吐根
トコン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/10 01:07 UTC 版)
トコン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Carapichea ipecacuanha (Brot.) L.Andersson[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Cephaelis acuminata H.Karst.[1] |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トコン(吐根) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ipecacuanha |
トコン(吐根、学名: Carapichea ipecacuanha)とは、アカネ科の多年草。
特徴

かつてはケファエリス属(トコン属 Cephaelis)に分類されていたこともあり、学名が Cephaelis ipecacuanha とされていることもある[2]。
ブラジルが原産地。高さは約10~20cmほどの小低木で、地中を這って数珠上の太い側根を張る。茎には四稜があり、短毛を生じる。葉は革質、楕円形もしくは卵形で対生する。
花は白色で小さく、先端が五つに分かれた筒状花で、大形の総苞の上に密集して咲く。朝方咲くと夕方にはしぼんでしまう。花後はエンドウ大の果実を結ぶ。この果実は未熟のときは紅色だが、熟すと紫色に変色する。
学名の由来は現地のトゥピ族の言葉で「吐き気を催す草」という意味の「ipecacuanha」が語源。その名の通り、トコンの根には催吐作用のあるケファエリン、エメチンなどのアルカロイドが含まれている。特にエメチンはアメーバ赤痢に効果があり、現地でも古くから根を乾燥させたものを民間薬として使ってきた。
根を乾燥させたものを生薬「吐根」といい、日本薬局方にも記載されている。去痰、催吐、緩下作用がある。
トコンシロップ
トコンのエキスに甘味料を加えてシロップにしたもの。催吐薬の一種で、タバコなどの異物や化学薬品を飲み込んだときの応急処置として用いられる。
しかし、場合によってはトコンシロップが使用できないケース[3]があり、エメチンなどの毒性のため慢性的に用いると身体に悪影響を及ぼす恐れがある。
また、毒性により心不全を起こすことが報告されており[4]危険である。
外国では誤飲時の応急処置用としてトコンシロップが家庭に常備されていたが、アメリカでは2003年11月から使用中止となった。日本でもわずかながら流通しているが、注意が必要な薬に分類されており、2012年にはツムラの製品が販売中止になっている[5]。
ホメオパシーではイペカック(Ip.)としてレメディーに使用されている[6]。
脚注
- ^ a b c d e Govaerts, R. (ed). For a full list of reviewers see: http://apps.kew.org/wcsp/compilersReviewers.do (2019). WCSP: World Checklist of Selected Plant Families (version Aug 2017). In: Species 2000 & ITIS Catalogue of Life, 2019 Annual Checklist (Roskov Y., Ower G., Orrell T., Nicolson D., Bailly N., Kirk P.M., Bourgoin T., DeWalt R.E., Decock W., Nieukerken E. van, Zarucchi J., Penev L., eds.). Digital resource at http://www.catalogueoflife.org/annual-checklist/2019. Species 2000: Naturalis, Leiden, the Netherlands. ISSN 2405-884X.
- ^ 熱帯植物研究会 編『熱帯植物要覧』(第4版)養賢堂、1996年、418頁。 ISBN 4-924395-03-X。
- ^ ヒガンバナ科の植物を誤飲した場合、リコリンなどのアルカロイドの影響で催吐作用が増幅される恐れがあるため、禁忌である。他にも、強酸、強アルカリ、農薬類、灯油やガソリン、一部の洗剤、突起物のあるもの、麻薬、覚醒剤などの誤飲にも使用できない。
- ^ 中井 義勝. 催吐剤イペカック(トコン)により心筋障害を来した神経性食欲不振症の1例. 精神医学. 2011;53(1):93-96.
- ^ トコンシロップ「ツムラ」販売中止のご案内 2013年6月10日閲覧。
- ^ 由井寅子『ホメオパシーin Japan―基本36レメディー』ホメオパシー出版、2005年。
関連項目
「トコン」の例文・使い方・用例・文例
- あなたはソフトコンタクトですか,それともハードですか
- 彼が複数のストレージ機器を複数のホストコンピュータに接続する
- 自分の裁量で働きたいならば、インディペンデントコントラクターとして働くのは魅力的な選択だ。
- ベルトコンベアを操作するのは不可能である。
- ベルトコンベアを操作するのは我々には不可能である。
- 私は今までに無いくらいベストコンディションです。
- 彼をこれをベルトコンベアーに流した。
- 今日はベストコンディションだった.
- ベルトコンベアーの労働者は10のうちの1つを逃す
- フラットコンピューターモニター
- 飛行機での旅行者によって要求される手荷物を運ぶベルトコンベヤー
- 基本的にトコンとアヘンからできた医薬粉
- リモートコントロールによって操作される操縦者のいない航空機
- よく宣伝された参入品はポケットコンピュータだ
- 横紋筋繊維にある大きなミトコンドリア
- 全ての植物と動物における:細胞のエネルギー源である高エネルギーのリン酸塩合成物を生産するためにアセチル合成物の酸化の新陳代謝を含むミトコンドリア中の一連の酵素の反応
- アスファルトコンクリートという土木建築材料
- ウエットコンパスという,液体を利用した羅針盤
- バケットコンベアーという,粒状や液状のものを運ぶ装置
- ミトコンドリア内に存在するDNA
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