タキ45000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 05:07 UTC 版)
「国鉄タキ35000形貨車」の記事における「タキ45000形」の解説
35 t 積の石油類(除ガソリン)専用タンク車である。1966年(昭和41年)9月22日から1973年(昭和48年)12月19日にかけて589両(コタキ45000 - コタキ45588)が、川崎車輛、日本車輌製造、富士重工業、新潟鐵工所、日立製作所の5社でにて製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 C重油など高比重・高粘度の油種を輸送するための車両で、このため耐候性高張力鋼製のタンク体内部には取卸時に積荷の流動性を確保するため、タンク内部に高圧蒸気を通す加熱管を装備する。またこの保守点検用にタンク端の鏡板には大型の点検蓋を設けた。これら付加装備があるため、自重はタキ35000形とほぼ同等である。 落成時の所有者は、昭和石油、モービル石油、エッソ・スタンダード石油、日本漁網船具、シェル石油、日本石油、大協石油、共同石油、日本石油輸送、キグナス石油の10社であった。その後の石油業界の再編により様々な名義変更が行われた。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、 危険性度合2(中))が標記された。 後年、重油の輸送需要減少で大量の余剰車が発生し、一部は他用途向けに改造された。改造の詳細については後述する。 塗色は、黒又は青15号であり、全長は11,300 mm、全幅は2,720 mm、全高は3,825 mm、台車中心間距離は7,500 mm、実容積は41.1 m3、自重は16.0t、換算両数は積車5.0、空車1.6、最高運転速度は75 km/h、台車はベッテンドルフ式のTR41C、TR41Gと平軸受・コイルばね式のTR41DS-12、TR41E-12である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には479両の車籍がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では374両が現存していたが、2008年(平成20年)度に最後まで在籍した12両が廃車となり同時に形式消滅となった。
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