ゾロリの家族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 09:18 UTC 版)
ゾロリーヌ 声 - 玉川紗己子、百田夏菜子(少女時代『ZZのひみつ』) ゾロリの母親。既に他界しており、しばしばゾロリを心配し幽霊として天国から様子を見に来る。このとき岩や草などに姿をくらませることが多く、これは一種の隠し絵として本作の見所の一つとなっている。『かいけつゾロリ』では小学一年生の時点でまだ存命であり、細かい死亡時期は子供時代としか判明していない。ゾロリは母親を非常に慕っている。原作の彼女は、ゾロリのいたずらが度が過ぎると作者や読者に謝罪をすることがある が、アニメでは原作に比べてゾロリの悪人描写がかなり抑えられているため、それらのシーンは変更されている。若い頃は洋服のデザイナーを目指していた。 ゾロリが自力で大きな夢を叶えることを望んでおり、『てんごくとじごく』では夢を叶える途中であの世にやってきたゾロリの甘えを叱咤し、地上へ戻るための助言を与える。『じごくりょこう』(アニメでは『さいごの日!?』)では「なんでもありじごく」の橋が落ちたところに現れてゾロリたちを救い(アニメではママさんバレーのメンバーや、元に戻ったくまも協力した)、閻魔大王を叱りながら裁判を開き、閻魔帳についた胡麻を取ってミスを暴露した。その後地獄での試練を乗り越えたゾロリの成長を心から喜び、地上へ戻る彼を激励した。天国でも一番親切で優しい女性と評判が高い。また、『ほうれんそうマン』ではゾロリが悪事を働いていることを知っており、かつ応援していたが、『かいけつゾロリ』では悪事を働いていることは知らないことになっている。 それ以後もゾロリに助け舟を出すこともある。まじめにふまじめでは、幽霊にゾロリが担がれる様子を見ており、レイナ姫本人にゾロリとの結婚の事情を訊き、結婚式の司会を引き受けていたプッペを連れ出して、王子の墓まで一緒に行き、王子の幽霊を引き出して結婚式に現れさせ、レイナ姫や騎士や執事やお城ごと成仏させた。 アニメオリジナルストーリーの劇場版『ZZ(ダブルゼット)のひみつ』では若き日の彼女がメインとなっており、ゾロンドとの出会いの経歴が描かれた。実はイタズラが大好きである事が判明している。横断中に車に轢かれそうになった所をタイムスリップして落下してきたゾロリ達に助けられ、手違いから指名手配されたゾロリに当時高校の先輩であったゾロンドのために作製したかいけつゾロリによく似たスーツを一時的に手渡した。ゾロリ達が現代に戻るためのメカを取り戻すために警察署に乗り込もうとした際には自らも協力に出た が、突如出現した怪獣・ピカゴラスにメカごと飲み込まれてしまうも、ゾロリとゾロンドらの奮闘で救出される。周りからは「ロリー」と呼ばれていた。エンディングでは「ZZ」マークの刺繍を入れたゾロリのコスチュームが最優秀作品として選ばれたという実績を見せている。 ゾロンド・ロン 声 - 山寺宏一 ゾロリの父親。伝説の飛行機乗りで、ゾロリ曰く3歳の時に行方不明になっており、その際に大破した飛行機が山奥で見つかっている。しかし、『なぞのひこうき』や『そらとぶゾロリじょう』や『あらしからの大だっしゅつ』や『カレーVSちょうのうりょく』や『王子さまになるほうほう』で父親らしき人物がゾロリたちを救い、『大どろぼう』(アニメでは『グラモを追え!』)でそれらしき人物がグラモの飛行機の逃亡を妨害してゾロリがブルルに借りたヘリコプターを追いつかせ、『ちきゅうさいごの日』(アニメでは『おならめいじんをさがせ』)でそれらしき人物がダンクをゾロリたちの場所まで送るなど、生存を匂わせる描写がある。そのほかにも物語の最終ページに小さく父親の物と思しき飛行機が描かれていたり、アニメのお話の最後でそれと思しき飛行機が空を飛んでいくことがある。なお、原作ではゾロリは最後まで自分の父親であることに気づいていなかったが、アニメオリジナルの劇場版でようやく父親であることを知った。以下以外には名前は登場しない。 『だ・だ・だ・だいぼうけん!』で正式に生存が確認。実は飛行機で世界中を旅しながらお宝探しする伝説のトレジャーハンターだった。クールで大胆不敵だが、宝を売却した利益で「でんせんびょう」に悩む村へ薬の開発機器を寄贈するなど、私利私欲ではなく困った人を助ける義賊的なトレジャーハンターである。当初はお宝を手に入れるためゾロリを駒に使うも、「別れた自分の息子にゾロリが似ている」ことから村を襲う「でんせんびょう」に立ち向かう。村から去る時に村人が「ゾロリは息子では?」という問いに対し「自分の息子は母親にとっても甘えていた。勇敢なゾロリが自分の息子とは思えない」と語るが実質、息子であることに気付いていたかどうかは不明だが、彼の活躍を喜び、映画版では更にゾロリーヌの名前を唱えていた。 アニメオリジナルストーリーの劇場版『ZZ(ダブルゼット)のひみつ』では若き日のゾロリーヌとの出会いの経歴が描かれた。劇場版で出てきた若い頃は現在より目つきの悪さが和らいでおり、ゾロリーヌとは高校からの先輩と後輩の関係であることが明かされる。また、いつものクールな印象とは裏腹に、未来から来たゾロリを警戒し、ムキになって対抗心を燃やすなど、やや子供じみた一面も見せているが、ゾロリーヌのことは心から大切に思っているとゾロリに打ち明けている。この頃は飛行機の色が水色だったが、不注意で赤いペンキを大量にぶつけてしまい、「将来自分の作った飛行機は赤にしたい」と言ったことからゾロリは自身の父親だったと気づいた。そのため『もっと!まじめにふまじめ』の『カレーVSちょうのうりょく』ではゾロリが自分を助けたのが父親だと知っていた。
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