ステイタスクォーとは? わかりやすく解説

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status quo

別表記:ステイタスクォー

「status quo」とは、政治社会経済など分野においてある状況や状態が「現在のまま維持されている」ことを意味する英語表現である。

「status quo」とは・「status quo」の意味

「status quo」は、現状維持する、という意味の表現である。政治社会文化経済などさまざまな分野広く使用されている。ある状況や状態が現在のまま維持されている状態を指す。

たとえば、政治場合現行の政治体制法律慣習規則などが「status quo」と呼ばれるまた、権力特権を持つ人々が、自分たちの利益のために変化避けようとすることを指す場合もある。ビジネス分野においても、「status quo」は重要な概念としてよく用いられる

「status quo」の発音・読み方

「status quo」の発音記号は「ˈsteɪtəs ˈkwoʊ」である。カタカナ読みだと「ステイタスクォー」になる。

「status quo」の語源・由来

「status quo」の語源は、ラテン語現状意味する「status quo」である。英語では19世紀頃から使われ始めた考えられている。

「status quo」の対義語

「status quo」の対義語としては、変革変化意味する「change」挙げられる。他にも、進歩意味するprogress」や、革新、という意味の「innovation」、変革を指す「transformation」などがある。

「status quo」を含む英熟語・英語表現

「status quo」を含む英熟語英語表現としては、次のようなものが挙げられる

「challenge the status quo」とは


challenge the status quo」とは、現状挑戦する既成概念疑問投げかける、という意味の表現である。つまり、定着した慣習考え方既存方法システムなどに疑問持ち現状変革改善目指すことを表す。このフレーズビジネス社会活動など分野頻繁に使用され革新的なアイデア発想持ち現状打破しようとする姿勢を指す。

「beyond the status quo」とは


beyond the status quo」とは、現状超える既成概念越える、という意味の表現である。現状超え、より高いレベル新し領域到達することを目指すことを意味する。このフレーズは、新しアイデア方法模索する際に使用されることが多く既存方法考え方とらわれず未来を見据えた先進的な発想表現するために使われる

「status quo ante」とは


「status quo ante」は、元の状態や以前の状態、ということを指す。何らかの変化起こった後、元の状態に戻ることを表現するために使用される。たとえば、紛争戦争起こった場合には、戦争紛争が起こる前の状態を指す。また、ある政策法律改定された後に改定前の状態に戻すことも意味する

「status quo-oriented」とは


status quo-oriented」は、現状忠実な既成概念に従う、という意味の表現である。現状重視し既存の状態や慣習に従う姿勢を表す。

「Status Quo(バンド)」とは

「Status Quo(バンド)」は、イギリスロックバンドである。ボーカルリードギターのフランシス・ロッシを中心として1962年結成された。ブギーロック代表的なバンドであり、「Pictures of Matchstick Men」や「Down Down」など60曲以上のヒット曲を持つ。イギリス国民的バンド、と呼ばれることもある。1985年には20世紀最大のチャリティコンサートである「Live Aid」のオープニングアクト務めたまた、1991年にはその音楽への顕著な貢献に対してブリット・アワード贈られた。

「status quo」の使い方・例文

「status quo」を用いた例文としては、次のようなものが挙げられる

「We need to challenge the status quo and find a new way to approach this problem.(この問題取り組む新しい方法を見つけるために、現状挑戦する必要がある)」

The company has a status quo-oriented culture that values stability and predictability over innovation.(その企業は、革新よりも安定性予測可能性重視する現状忠実な文化持っている)」

It's time to go beyond the status quo and embrace new ideas and perspectives.(現状超え新しアイデア視点受け入れる時が来た)」

「The status quo in this industry is no longer acceptable, and we need to disrupt it to create positive change.(この業界現状はもう許容できないため、ポジティブ変革起こすためにそれを妨害する必要がある)」

「The government's reluctance to change the status quo has led to widespread dissatisfaction among the population.(政府現状変えようとしない不真面目な態度は、国民広範な不満を招いている)」

ステイタス・クォー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/03 00:32 UTC 版)

ステイタス・クォー
Status Quo
スウェーデン・ストックホルム公演 (2016年7月)
基本情報
別名 ザ・スコーピオンズ (1962年)
ザ・スペクトレス (1962年–1967年)
トラフィック・ジャム (1967年)
出身地 イングランド ロンドン
ジャンル ブギー・ロック
ハード・ロック
サイケデリック・ロック
活動期間 1962年 - 現在
レーベル パイ・レコード
ヴァーティゴ
A&Mレコード
キャピトル・レコード
ポリドール・レコード
イーグル・レコード
ユニバーサルミュージック
サンクチュアリ・レコード
Fourth Chord Records
ワーナー・ブラザース・レコード
Ear Music
公式サイト www.statusquo.co.uk
メンバー フランシス・ロッシ
リッチー・マローン
アンディ・ボウン
ジョン・エドワーズ
レオン・ケーヴ
旧メンバー リック・パーフィット
アラン・ランカスター
ジョン・コーラン
ほか 別記参照

ステイタス・クォーStatus Quo)は、イングランド=イギリス出身のロックバンドである。

ブギー・ロック、ハード・ブギーの代表的なグループとして知られる。本国では重鎮的存在として国民的支持を得ており、その活動は50年以上に及ぶ。

経歴

英ロンドン公演 (1978年)

1962年にフランシス・ロッシを中心に結成。スペクターズとして1966年にデビュー。1967年にバンド名をステイタス・クォー(「現状維持」の意味)と改名。この時期のメンバーはロッシ、パーフィット、ランカスター、コーラン、ラインズという陣容だった。初期はサイケデリック・ロック色の強い楽曲が主だったが、3枚目のアルバム『ケリーの油塗りスプーン』からシンプルでハードなブギー・ロックを前面に出してイメージチェンジを図る。

このアルバムの後、ラインズが脱退。4枚目の『Dog of Two Head』リリース後にレコード会社もパイ・レコードからヴァーティゴ・レコードに移籍。ハード・ブギ路線を推進するごとにファンを増やし、5枚目のアルバム『パイルドライヴァー』が英国チャートにランクイン[1]。次作『ハロー!!』で1位を獲得[2]。人気を確固たるものとする。

1981年、『Never Too Late』リリース後のツアーを最後にコーランが脱退、後任に元ハニーバス、シャンハイのピート・カーチャーを迎え活動を継続するが、1984年の『バック・トゥ・バック』を一端の区切りとし活動を停止する。

しかし翌1985年ライヴエイドのオープニングアクトとして復活、翌年にはクライマックス・ブルース・バンドのツアーメンバーだったジョン・エドワーズとジェフ・リッチを新リズムセクションに迎え活動を再開している。

毎年のように出されるアルバムは、英国で常に上位ランクインを果たし、世界進出も試みた。日本では星加るみ子、東郷かおる子が担当していたラジオ番組で、ステイタス・クォーがオンエアされた。1975年1976年と2年続けて来日している。

イギリス、及び一部の英語圏では、ハード・ブギー・ファンを中心に根強い人気を保った。それに対して、アメリカではヒットを放つことができなかった。

その後も、1980年代中盤に活動を一時停止したり、リズム隊の数度のメンバーチェンジがあったほかは、安定した活動を続けている。活動再開後の1986年には、今までのイメージを覆すドイツのニュー・ウェイヴ・バンドのカヴァー『In the Army Now』でシングル・ヒットを出すなど、底力を見せた。

すでにロッシらは還暦を過ぎたが、ハードブギーをサウンドの中心にすえるというバンドの方針は全く変わっておらず、近年のアルバムも英国チャートにランクインしている。「イギリスの国民的バンド」と形容される場合もある。1997年には21年ぶり3度目の来日をはたしている。

2013年、アラン・ランカスター、ジョン・コーランを含むオリジナル・メンバーが約30年ぶりに集結し、翌年までリユニオンとして活動[3]

晩年のリック・パーフィット(G) 2014年

2016年12月24日、ロッシと共に約50年間バンドのフロントマンを勤めたリック・パーフィットが、肩の負傷に起因する感染症で死去[4]

リユニオンで28年ぶりに共演したアラン・ランカスター(B) 2013年

2021年9月、創設メンバーのベーシスト アラン・ランカスターが、多発性硬化症による合併症により病没[5]

メンバー

現ラインナップ

旧メンバー

  • アラン・ランカスター (Alan Lancaster) - ベース (1962年–1985年、2013年–2014年) ※2021年死去[6]
  • ジェス・ジャウォースキー (Jess Jaworski) - キーボード (1962年–1965年) ※2014年死去
  • アラン・キー (Alan Key) - ドラムス (1962年–1963年)
  • ジョン・コーラン (John Coghlan) - ドラムス (1963年–1981年、2013年–2014年)
  • ロイ・ラインズ (Roy Lynes) - キーボード (1965年–1970年)
  • リック・パーフィット (Rick Parfitt) - リズムギター (1967年–2016年) ※2016年死去
  • ボブ・ヤング (Bob Young) - ハーモニカ (1970年–1979年, 2013年–2014年)
  • ピート・カーチャー (Pete Kircher) - ドラムス (1982年–1985年) ※元ハニーバス
  • ジェフ・リッチ (Jeff Rich) - ドラムス (1985年–2000年)
  • マット・レトリー(Matt Letley) - ドラムス (2000年–2013年)

ディスコグラフィ

アルバム

  • Picturesque Matchstickable Messages From The Status Quo (1968年)
  • Spare Parts (1969年)
  • 『ケリーの油塗りスプーン』 - Ma Kelly's Greasy Spoon (1970年)
  • Dog Of Two Head (1971年)
  • 『パイルドライヴァー』 - Piledriver (1972年) ※全英5位
  • 『ハロー!!』 - Hello! (1973年) ※全英1位
  • 『ブギに憑かれたロックンローラー』 - Quo (1974年) ※全英2位
  • オン・ザ・レベル』 - On The Level (1975年) ※全英1位
  • ブルー・フォー・ユー』 - Blue For You (1976年) ※全英1位
  • 『烈火のハードブギー』 - Tokyo Quo (1976年) ※日本フォノグラムから発売された、日本限定のライブ盤。
  • 『ライヴ・アット・アポロ・シアター』 - Live (1976年) ※全英3位
  • 地球震撼〜ロッキン・オール・オーヴァー・ザ・ワールド』 - Rockin' All Over The World (1977年) ※全英5位
  • 灼熱のブギー』 - If You Can't Stand The Heat (1978年) ※全英3位
  • ロックンロールが切り札さ!』 - Whatever You Want (1979年) ※全英3位
  • 『戦慄のメタル・ブギー』 - Just Supposin (1980年) ※全英4位
  • Never Too Late (1981年) ※全英2位
  • 『ステイタス・クォー1982』 - 1+9+8+2 (1982年) ※全英1位
  • 『バック・トゥ・バック』 - Back To Back (1983年) ※全英9位
  • In The Army Now (1986年) ※全英7位
  • Ain't Complaining (1988年) ※全英12位
  • Perfect Remedy (1989年) ※全英49位
  • Rock 'Til You Drop (1991年) ※全英10位
  • Thirsty Work (1994年) ※全英13位
  • Don't Stop (1996年) ※全英2位
  • Under The Influence (1999年) ※全英26位
  • Famous In The Last Century (2000年) ※全英19位
  • Heavy Traffic (2002年) ※全英15位
  • The Party Ain't Over Yet (2005年) ※全英18位
  • In Search of Fourth Chord (2007年) ※全英15位
  • Quid Pro Quo (2011年)
  • Bla Quo! (2013年)
  • Aquostic (Stripped Bare) (2014年)[7]
  • Aquostic II : That's Fact (2016年)[8]

脚注

外部リンク



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