ジャズ・フュージョン期とは? わかりやすく解説

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ジャズ・フュージョン期(1973年 - 1984年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 15:21 UTC 版)

ソフト・マシーン」の記事における「ジャズ・フュージョン期(1973年 - 1984年)」の解説

脱退したディーンに代わって、マーシャル同じくニュークリアスから転籍したのがカール・ジェンキンス (オーボエサックスキーボード)である。ディーンフリー・ジャズ的かつスポンティニアスインプロヴィゼーションとは異なりジェンキンスプレイスコアアンサンブル重視したものであり、その影響バンドの音楽性洗練された都会的な雰囲気醸し出すうになるまた、彼のペンになる曲はミニマル・ミュージック影響からかリズムフレーズ反復多用し幻想的な音像提示するうになるフリー・ジャズへの接近目立っていたディーン時代比べ聴きやすいジャズ・ロックへと向かってジェンキンスイニシアティヴを握るようになっていく。ラトリッジもこの動き追随するが、フリー志向ホッパーには物足りなかったようで、彼は1973年の『6』制作終了後脱退する後任ベーシストには、かつて『4』にてゲストとしてダブルベース演奏したニュークリアス出身ロイ・バビントンが就く。ここに於いてオリジナル・メンバーラトリッジのみ、残りニュークリアス組が占めることになり、この4人編成で『6』と同じく1973年に『7』を制作発表。この時点ラトリッジ志向するジャズ・ロックと、ジェンキンス志向するミニマリズムとが拮抗均衡し、独特の音世界提示されていた。また、オルガン電子ピアノのほか、シンセサイザー導入されたこともバンド音の質的変化促した。 そして、1975年発表された『収束に於いてバンドアレン脱退以来ギタリストアラン・ホールズワース (ニュークリアステンペスト)を加える。このホールズワースのギターによってバンドフュージョン路線を進む。ファズ・オルガンよりも強い音圧を持つリード奏者入ったことで、今度ラトリッジ脱退。ついにオリジナル・メンバーは完全に姿を消しバンドニュークリアス人脈によって乗っ取られた形になる。 ラトリッジ脱退機にバンドは更にフュージョン路線邁進アルバム1枚のみ脱退したホールズワースに代わり、元ダリル・ウェイズ・ウルフのギタリストジョン・エサリッジメンバー迎える。また、ホーン奏者としてアラン・ウェイクマン(イエスリック・ウェイクマン従兄弟)を加えジェンキンスキーボード専任となる。この編成1976年バンドとして実質ラストとなるスタジオ・アルバム『ソフツ』を制作発表するジェンキンスジャズ・ロック決定版とも呼べ後期名作とも評価された。 しかしその後バビントン脱退ブランドXパーシー・ジョーンズ一時在籍したが、程なくアラン・ゴーウェンバンドギルガメッシュからスティーヴ・クックが正式加入ヴァイオリニストリック・サンダースメンバー加えて行われた1977年パリ公演収録しこれまでのジャズ・ロックフュージョンを更に超越し半ばテクノにまで接近した感も抱かせるライブ・アルバム『アライヴ・アンド・ウェル(ライヴ・イン・パリ)』を発表した段階1978年)で、バンドとしてソフト・マシーン実質的に終わっていた。 その3年後、1981年発表されラスト・アルバム『ランド・オブ・コケイン』に於いてはバンドのメンバージェンキンスマーシャル二人だけユニット態となっており、その他のパート全員ゲスト参加という編成制作されている。ジャズ系のプレイヤー多数ゲストとして起用した豪華な内容のイージーリスニング・アルバムとなった。(ソフト・マシーン名義ながら、実質的ジェンキンスソロ・プロジェクト)そして1984年最後に活動途絶えるソフト・ヒープ / ソフト・ヘッド 1978年本家のソフツとは別に、旧メンバーエルトン・ディーンヒュー・ホッパーは、ナショナル・ヘルスアラン・ゴーウェンピップ・パイルというメンバースーパーグループ結成メンバー頭文字組み合わせ「ソフト・ヒープ (Soft Heap)」と名乗るその後メンバー交代機に「ソフト・ヘッド (Soft Head)」と改名し1982年頃まで断続的に活動した

※この「ジャズ・フュージョン期(1973年 - 1984年)」の解説は、「ソフト・マシーン」の解説の一部です。
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