ザムド・ヒルコ・タマヨビ
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「亡念のザムド」の記事における「ザムド・ヒルコ・タマヨビ」の解説
ザムド(墜夢人)/忘念のザムド テシクの神。真正ヒルコに寄生された人間が変身した異形の姿。ヒルコと上手く共鳴することが出来れば変身後も自我を保ったまま行動することが出来る。だが、「考えること」をやめ自我を保てなくなると後述のごとく石化する。 ザムドの力は死者の魂と同化融合することで得られるため、ザムドとして力を使えば使うほど自分が何者であるか見失う危険性がある。 バケモノと偏見をもって恐れられる。またザムドはヒトガタを惹き付け襲撃を受ける為、事情に精通するザンバニ号においてさえ「疫病神」呼ばわりされる。 ジバシリたちは真正ヒルコを「種」ザムドを「花」として扱い、「生まれる」ではなく「咲く」と表現する。 シロザによると、ザムドは古い言葉で「ザムンドヒュンデ」と言って、「導き手」という意味。本来の目的は、定めの時、胎動の扉を開いて、ヒルコを天へと導びきルイコンの流れに還すこと。実験体ザムド 南大陸自由圏で初めて発生した異種生命体。発生場所から「塹壕メトロの巨大ザムド」と呼ばれる。厄介だが絶大な力を持つため垣巣中佐に預けられ尖端島に移送されるが暴走事故を起こす。このザムドから得られた研究成果がミドリザムドに受け継がれた。元は母子だったようである。 石化 ザムド、ヒトガタが思考や活動を停止すると陥る状態。最初は黒水晶のような物質がヒルコの浸食部位から発生し全身に広がる。その後、年月を経ると結晶部分が膨張して元の体積よりも遥かに巨大な石(大石)と化す。 真正ヒルコ(しんせい-) 劇中では単にヒルコと呼ばれ、後述のものと区別されない。ジバシリにより亡くなった人々から回収された魂。黄色く光るアメーバ状の物質。体内に隠れていても写魂機(カメラ)に反応して光る性質を持つ。また、寄生部位にレンズ状のヒルコの目を作る。宿主とは別に睡眠と覚醒を繰り返す性質がある。ヒルコの目が青い状態が沈静、赤い状態が興奮を示す。 健全なる者(=健康に生きている者)に対して深い憎しみと嫉妬を抱き、宿主の持つ心の闇に反応、劣等感やトラウマ、孤独感や絶望感を誘発して徐々に人格を蝕む。末期になると宿主は精神病に似た状態となり、うわごとのように人を呪う言葉を吐き続ける。逆にヒルコと対話し共生に成功すると雷魚や終盤のアキユキのように超人的な力を意のままに操れるようになる。ヒルコ(偽物) 金剛塔を支配する僧侶たちに開発された偽物のヒルコ。真正ヒルコがそれぞれ元々の持ち主の魂を引き継いでいるのに対して、擬似的に作られたものに過ぎず中身は空っぽ。そのため単純な思考しか持つ事が出来ない。現皇帝ヒルケンもこの偽ヒルコにより作られている為、自分の意志など持ち合わせておらず空虚で生きる喜びを得られない。ヒトガタ兵器に使われている。 北政府は空爆時にこの偽ヒルコを撒き散らしているようでズイゾやキーオの母親がそれに触れ、ヒトガタと化している。 タマヨビ ヒルコの声を聞き、取り扱う能力に長けた者たちのこと。母性の中にある自己犠牲の精神、その強い魂がヒルコとの会話を可能にする。精神感応のように完全体ザムドやヒトガタと会話することが出来る。生まれや育ちとは必ずしも関係がないようで、テシクの天女であるナキアミはともかく、ごく普通の両親のもとに産まれたハルもタマヨビの力を持つ。訓練されたタマヨビは催眠術などの秘術を使うことが出来る。抜血針(ばっけつしん) ナキアミが使う杖のような道具で大型のヒトガタやザムドに刺してヒルコの動きを封じるのに使う。 丸子針(まるこしん) ヒルコに寄生された部位を侵食から保護するために刺す針。ゴムバンド状の帯と一体化している。劇中序盤でアキユキが右腕に刺していたもの。 奇魂湯(きこんゆ) ウツツダネを煎じたお茶。ヒルコの動きを鎮める作用がある。ただし猛烈に臭くて苦いよう。
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