コロナ_(カリフォルニア州)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > コロナ_(カリフォルニア州)の意味・解説 

コロナ (カリフォルニア州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/17 06:03 UTC 版)

コロナ
City of Corona

コロナの景観
愛称 : サークル都市、王冠の町
位置

カリフォルニア州におけるリバーサイド郡(下図)およびコロナの位置
座標 : 北緯33度52分33秒 西経117度34分03秒 / 北緯33.87583度 西経117.56750度 / 33.87583; -117.56750
歴史
1987年12月15日
行政
アメリカ合衆国
  カリフォルニア州
  リバーサイド郡
コロナ
City of Corona
市長 カレン・シュピーゲル
地理
面積  
  域 91.1 km2
    陸上   91.0 km2
    水面   0.1 km2
      水面面積比率     0.06%
標高 206 m
人口
人口 (2020年現在)
  域 157,136人
  備考 [1]
その他
等時帯 太平洋標準時 (UTC-8)
夏時間 太平洋夏時間 (UTC-7)
公式ウェブサイト : City of Corona

コロナ: Corona 英語: [kəˈɹoʊnə]スペイン語: [koˈɾona])は、アメリカ合衆国カリフォルニア州南部リバーサイド郡の都市。人口は15万7136人(2020年)。ノルコとリバーサイドの各市が北東に、チノヒルズとヨーバリンダの各市が西にあり、南西はクリーブランド国立の森がある。その他の市境は全てリバーサイド郡の未編入領域に接している。

コロナ市は市の真北にあるイーストベールの地域を含んでいない。イーストベールはリバーサイド郡と関連がある未編入領域であるが、コロナの郵便局がイーストベールも管轄しているので、その住民の住所はコロナで始まっている。

歴史

1886年南カリフォルニア柑橘類ブームの高潮時に設立されたコロナの町は、サンタアナ山脈を抜ける唯一の重要な峠であるサンタアナ川キャニオンの上端に位置するという利点があった。かつては「世界のレモン首都」という肩書きを主張したこともあった。市内にある博物館は地域経済における以前のレモンの役割を展示している。この町は「サークル都市」という愛称があり、これは通常の格子状配置道路が直径1マイル (1.6 km) の環状グランド・ブールバードで取り囲まれているという一種奇妙な街路配置から来ていた。この街路配置はオレンジ郡の初期開発に影響力ある人物だったアナハイム出身の土木技師ハイラム・クレイ・ケロッグが設計したものだった。

1913年、1914年および1916年の3度、この環状グランド・ブールバードで国際的な自動車レースが開催された。

近年のコロナはインランド・エンパイアと呼ばれるロサンゼルス都市圏内陸部の入り口として知られてきた。1980年代の以前は大部分が柑橘類の果樹園、牧場および酪農農家で占められる農業社会だった。ロサンゼルス郡オレンジ郡の土地価格が高騰したことにより、コロナの地域の土地が開発者や工業資本家にとって格好のものとなり、1990年代後半までにロサンゼルス市の主要な郊外市と考えられるようになった。

コロナはオレンジ郡とインランド・エンパイアにある大都市のベッドタウンになってきた。市内の商業と工業の開発はリバーサイド・フリーウェイ(州道91号線)によるアクセスの良さで加速され、多くの会社がオレンジ郡を去ってその従業員の家屋に近いコロナやリバーサイドに移転した。近くのチノバレー・フリーウェイ(州道71号線)が建設されてコロナとポモナ・バレーやサンガブリエル・バレーとが繋がった。

コロナ郡創設の提案

2002年、市政府はリバーサイド郡から分離し独自のコロナ郡を創設する案を検討した。これは市政府と住民の一部が近隣地域で行われる郡政府のサービスに満足していなかったからだった。このときリバーサイド郡西部のマリエータなどの都市もコロナ郡に含める検討がなされた。近隣のノルコなどの都市が新しい郡に含まれることになるかについては不明である。この新郡は北西にサンバーナーディーノ郡、西にオレンジ郡と接することになっていた[2]

2008年フリーウェイ山火事

コロナ市は2008年11月のフリーウェイ山火事で初めて影響を受けることになったが、火災はヨーバーリンダとコロナを結ぶ線に進んだ。

地理と気候

コロナは 北緯33度52分31秒 西経117度33分56秒 / 北緯33.87528度 西経117.56556度 / 33.87528; -117.56556に位置する[3]アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、市域全面積は35.2平方マイル (91.1 km2)であり、このうち陸地は35.2平方マイル (91.0 km2)、水域は0.04平方マイル (0.1 km2)で水域率は0.06%である。

コロナの冬は温暖で夏は暑い。降雨の大半は冬と早春にある。冬の低温は霜が降りるほど冷え込むことがあり、山岳の麓では稀に降雪がある。冬は快適であり気温は 65°F(18℃) ほどに留まり、稀に 70°F(21℃) 台にまで上がる。夏は暑く平均して 90°F(32℃) 台前半である。暑い月は昼間の温度が 100°F(38℃) を超えることも多い[4]

近年、リバーサイド・フリーウェイにおける通勤の渋滞を減らすために、コロナの州間高速道路15号線とオレンジ郡の州間高速道路5号線や州道55号線を繋ぐサンティアゴ峠を潜る延長10マイル (16 km) の自動車と高速鉄道用トンネルを建設する提案がある。

経済

幾つかの企業がコロナに本社を置いている。

人口動態

人口推移
人口
1900 1,434
1910 3,540 146.9%
1920 4,129 16.6%
1930 7,018 70.0%
1940 8,764 24.9%
1950 10,223 16.6%
1960 13,336 30.5%
1970 27,519 106.4%
1980 37,791 37.3%
1990 76,095 101.4%
2000 124,966 64.2%
2010 152,374 21.9%

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 124,996人
  • 世帯数: 37,839世帯
  • 家族数: 30,384家族
  • 人口密度: 1,372.7人/km2(3,555.5人/mi2
  • 住居数: 39,271軒
  • 住居密度: 431.4軒/km2(1,117.3軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 33.4%
  • 18-24歳: 8.9%
  • 25-44歳: 35.1%
  • 45-64歳: 16.8%
  • 65歳以上: 5.8%
  • 年齢の中央値: 30歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 98.0
    • 18歳以上: 95.6

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 49.6%
  • 結婚・同居している夫婦: 63.8%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 11.2%
  • 非家族世帯: 19.7%
  • 単身世帯: 14.4%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 3.8%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 3.29人
    • 家族: 3.64人

収入

収入と家計(2007年推計)

  • 収入の中央値
    • 世帯: 78,615米ドル(2007年推計では88,620)
    • 家族: 83,505米ドル(2007年推計では95,450)[5]
    • 性別
      • 男性: 44,752米ドル
      • 女性: 31,884 米ドル
  • 人口1人あたり収入: 21,001米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 8.3%
    • 対家族数: 6.0%
    • 18歳未満: 10.1%
    • 65歳以上: 7.3%

政治

カリフォルニア州議会では、上院の第37および下院の第71選挙区に属している。連邦議会下院ではカリフォルニア州第44選挙区に属し、クック投票動向指数では共和党+6となっている[6]。2010年時点ですべて共和党議員が務めている。

インフラ

交通

市内にはチノバレー・フリーウェイ(州道71号線)、オンタリオ・フリーウェイ(州間高速道路15号線)、リバーサイド・フリーウェイ(州道91号線)が走っており、さらにはメトロリンク通勤鉄道の91線がある。市中心街はグランド・ブールバードに取り巻かれており、真円の道路は大変特徴的である。直径はほぼ1マイル (1.6 km) である。

コロナ市民空港があり、滑走路は3,200フィート (975 m) である。2008年1月20日、コロナ上空で小型常用機2機が衝突し、乗っていた4人全員と地上の1人が死亡した。過去10年間ではコロナの周辺で5件の飛行機衝突による死亡事故があった。

医療

2005年時点でコロナ地域医療センターが基本的救急医療を備えた総合救急病院となっている[7]

公共事業

AT&Tが市内の電話サービスの大半を担っている。南カリフォルニア・エディソンが電力の大半を供給している。市の一部はコロナ市水道電力部が供給している。

教育

コロナ市はコロナ・ノルコ統合教育学区の一部である[8]

コロナ市には、コロナ高校など8つの高校がある。中学校は7校、小学校は31校ある。

宗教

市内では多くの異なる宗教が信仰されている。プロテスタントの場合は多くの主流および福音派の宗派がある。ローマ・カトリック教会では幾つかの教会がある。コロナとノルコのイスラム教社会がモスクを持っており、ユダヤ人社会は土地を購入してシナゴーグを建設している。末日聖徒イエスキリスト教会の教徒も多く、市内に多くの教会を持っている。アジア系アメリカ人が流入し、仏教儒教ヒンドゥー教神道、および道教など東洋の宗教を信ずる者も増えた。

姉妹都市・提携都市

著名な出身者と住人

脚注

外部リンク


「コロナ (カリフォルニア州)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コロナ_(カリフォルニア州)」の関連用語

コロナ_(カリフォルニア州)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コロナ_(カリフォルニア州)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコロナ (カリフォルニア州) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS