コロトコフ音とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > > 音響 > > コロトコフ音の意味・解説 

コロトコフ‐おん【コロトコフ音】

読み方:ころとこふおん

血圧測定において、上腕ゴム袋(マンシェット)で圧をかけ、聴診器をあてたときに聞こえ動脈音。→コロトコフ法


コロトコフ音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/29 04:13 UTC 版)

コロトコフ音: Korotkoff sounds)とは、動脈カフで締め付けたときに発生する血管音。血圧を測るのに使われる。血流が圧力をかけられた部分の動脈内で起こる乱流が、聴診器で聞き取れる音を発生する。1905年ロシア帝国軍医ニコライ・コロトコフ(Николай Сергеевич Коротков)が発見した[1][2][3]

概要

コロトコフ音を使った血圧測定法コロトコフ法[4])は、血圧を測る標準的な方法である。聴診法とも呼ばれる[5]。コロトコフ音とはカフ聴診器を組み合わせて、カフを締め付けた際に発生する血管音であり、この血管音を聴診器から聞き取ることにより、収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)を測定することができる[4]

コロトコフ音の変化

コロトコフ音には、五つのがあり、動脈の血流を止めていたカフの圧力を次第に減らしたとき、脈拍に対応する音が次のような順番にあらわれる。

  1. 血流が始まるときの音。このときの圧力が収縮期血圧である。
  2. 血流の音が雑音のように聞こえる相。
  3. 血流の音が大きい相。
  4. 血流がかすかになる相。
  5. 乱流がなくなって音が聞こえなくなる相。これが始まったときの圧力が拡張期血圧である。

血圧の測定方法

出典

  1. ^ Н.С.Коротков, К вопросу о методах исследования кровяного давления, Изв. Импер. Военно-мед. Акад., (1905) 9:365; 英文翻訳版N. S. Korotkov, Concerning the problem of the methods of blood pressure measurement, J. Hypertension (2005) 23:5
  2. ^ G.Mancia and A. Zanchetti, One jundred years of auscultatory blood pressure: commemorating N. S. Korotkoff, J. Hypretension (2005) 23: 1-2
  3. ^ A. V. Nabokov and A. J. Nevorotin, Nephrol Dial Transplant (1998) 13:1041–1043; http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9568882?ordinalpos=1&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum
  4. ^ a b オムロン 電子血圧計のしくみ #血圧測定の始まり (2015年12月31日に閲覧) http://www.healthcare.omron.co.jp/bpm/history/01.html
  5. ^ 森反, 俊幸; 嶋津, 秀昭; 浦田, 量一; 土屋, 喜一 (1995). “コロトコフ音発生機序の検討”. 日本バイオレオロジー学会誌 9 (3): 45–52. doi:10.11262/jpnbr1987.9.3_45. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnbr1987/9/3/9_45/_article/-char/ja/. 

関連項目

外部リンク





コロトコフ音と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コロトコフ音」の関連用語

コロトコフ音のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コロトコフ音のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコロトコフ音 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS