コアスプレンダーとは? わかりやすく解説

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インパルスガンダム

(コアスプレンダー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 23:58 UTC 版)

インパルスガンダム (IMPULSE GUNDAM) は、テレビアニメ機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する、モビルスーツ (MS) に分類される架空の有人式人型ロボット兵器の一つ。「プラント」の軍隊「ザフト」が開発した5機の試作型MS「セカンドステージシリーズ」の1機で、劇中前半で主人公のシン・アスカ、後半からはヒロインのルナマリア・ホークが搭乗する。同じザフト製である量産機「ザクウォーリア」や、前作『機動戦士ガンダムSEED』に登場する地球連合軍のMS「ストライク」に似たバックパックの換装機構を持つとともに、装備ごとに機体色が変化するのが特徴。さらに、ほかのガンダムシリーズ作品のMSで見られる「コア・ブロック・システム」に似た、機体の分離・合体構造を持つ。「インパルス」は英語で「衝撃」を意味する。メディアや関連商品では「インパルスガンダム」と公称されるが、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』やその関連作品群の作中内の設定においては、同作の他のガンダムタイプ同様に「インパルス」と呼称される。


注釈

  1. ^ デュートリオンビーム送電システムが導入された背景として、一次大戦末期からMSの本体や兵装類の性能が向上する一方でそれを動作させるバッテリーの進化が遅かったことから、それを補うために実装されたとする資料もみられる[8]
  2. ^ このため、CE73年以降のザフトではザクウォーリアのようなモノアイ機とガンダムタイプが並行して開発される状況下にある。この「ガンダムフェイス」は高い索敵・視認能力を持つが、構造の複雑さ故に量産機では採用されない事が多い[9]
  3. ^ インパルスガンダム運用の為、母艦のミネルバにはコアスプレンダー、チェストフライヤー、レッグフライヤー、シルエットフライヤーにそれぞれ個別の移動用パレットが用意されており、発進も専用の中央カタパルトから行われる[12]。また、合体はレーザーサーチャーを介して自動で行われており、パイロットはその微調整を行うだけとなる[13]
  4. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』等の外伝作品ではテスト中にナスカ級による運用も行われたが、この際はあらかじめ合体した上で出撃していた。
  5. ^ 合体機構によって上下半身も変更可能なため、それらの交換装備が用意されればさらに戦闘中に異なる機体に乗り換える様な運用も可能となる。しかしながら、チェストフライヤーとレッグフライヤーの交換オプションが作られる事はなかった[14]
  6. ^ ただし、アニメーション第36話作中においてギルバート・デュランダルはパイロットであるシン・アスカの操縦技術の向上に機体がその動きに追いつかなくなったことを指摘している。
  7. ^ ミネルバ艦内整備ハンガーにはシルエット及びチェストフライヤー・レッグフライヤーの予備機も用意されており、インパルスのモジュール構造により、機体の上下半身パーツであるチェストフライヤーやレッグフライヤーが重大な損傷を被っても、コックピットユニットであるコアスプレンダーが健在であればそれらパーツを換装する事で即時に戦闘を継続する事が出来る[3]
  8. ^ 『ガンダムファクトファイル』内のガンダム用語辞典内におけるインパルスシステムの解説においては、合体機構によってインパルスガンダムをMSではなく、3つの航空機(航宙機)として位置付ける事により、ユニウス条約によるMS保有数の網の目を潜ろうとしたのかもしれないが、事実は判然としないとされている[18]。 関連書籍においてインパルスガンダムを解説するものは多いにもかかわらず、この前後に各種オフィシャルなテキストにおいて、この解説は他に確認できない。同ファクト・ファイル内のインパルスガンダム解説コーナーにおいても同様である(用語辞典内でしか記述されていない)。特筆すべきは、この用語辞典の記述は2007年発売のファクト・ファイルが初出であるにもかかわらず、ほぼ同様の記述がWikipediaのインパルスガンダムの記事内において、 2006年1月13日 (金) 12:25時点における版の編集で記述されていた(さらにその原型となる記述は 2006年1月12日 (木) 18:24時点における版の編集で作成されている)ことである。「3機の航空機(航宙機)」と言う独特の表現など文章全体に類似性が見られ、ファクト・ファイルの用語辞典の記述は、当時のWikipedia記事の孫引きであったことが疑われる。なお2006年当時のこのWikipediaの記述についてソースは存在しておらず、編集者の類推であったと考えられる。
  9. ^ アニメーション第18話の映像ではチェストフライヤー腹部とレッグフライヤー脚部からメインスラスターを稼働させている描写が確認できる。『MG フォースインパルスガンダム』の企画の際には監修を務めた重田智とデザインを担当した阿久津潤一によってチェストフライヤーの肩部スラスターを展開し、主翼の展開やエンジンの推進方向を逆に可変させるなど複数の提案もあったものの[31]、実商品では不採用となっており、肩部裏側にもフィン状のモールドが施されているに留まっている。
  10. ^ 開発段階ではX24S カオス、X31S アビス、X88S ガイアの特性を持つチェスト、レッグの構想も行われており、単機であらゆる戦闘領域に対応する研究が行われていた[3]
  11. ^ 装着したシルエットに応じてエネルギー供給量と対弾性が変化するとした資料もみられる[3]
  12. ^ 『SEED DESTINY』PHASE-28でのアビスガンダムとの戦闘後、インパルスはシルエットを換装しているが、その直後にデュートリオンビームを受けて再充電している。尚、作中での換装シーンにおいてシルエットはシルエットフライヤーから分離後、単独で合体している。
  13. ^ 重量の数値を3.81tとした資料もみられる[4]
  14. ^ 重量の数値を14.76tとした資料もみられる[4]
  15. ^ 重量の数値を15.39tとした資料もみられる[4]
  16. ^ 重量の数値を21.14tとした資料もみられる[4]
  17. ^ オルトロスと同等の威力とした資料もみられる[4]
  18. ^ アニメではエクスカリバーによりシールドごとフリーダムの腹部を串刺しにする描写とされているが、小説版ではシールドを保持した左腕を切り飛ばした後、袈裟懸けに切り裂く描写とされている。
  19. ^ 小説版5巻では、戦闘後シンとルナマリアがレイの安否を気遣い本機でメサイア近辺に向かう様子が描かれている。
  20. ^ 形式番号のΘはギリシャ文字の8番目であり、8番目に設計されたシルエットであるデスティニーシルエットを意味している[2]
  21. ^ 劇中でも「これは“インパルス”では無い」とのコートニー・ヒエロニムスの発言がある[24]
  22. ^ 設定画は存在する[73]
  23. ^ カオスインパルスガンダムと記述する資料も見られる[72]
  24. ^ CHAOS IMPULSE GUNDAMと記述する資料も見られる[72]
  25. ^ アビスインパルスガンダムと記述する資料も見られる[72]
  26. ^ ABYSS IMPULSE GUNDAMと記述する資料も見られる[72]
  27. ^ ガイアインパルスガンダムと記述する資料も見られる[72]
  28. ^ GAIA IMPULSE GUNDAMと記述する資料も見られる[72]

出典

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  2. ^ a b c d e SEED DESTINYモデルVol.2 DESTINY MSV編 2006, p. 150.
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  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae SEED DESTINY オフィシャルファイル メカ編VOL.1 2005, p. 4-7.
  5. ^ a b c d e f g h i j HGフォースインパルスガンダム 2004- 組立説明書
  6. ^ a b MGストライクルージュオオトリ装備 2013, p. 10-11- 組立説明書
  7. ^ a b c d e f g h 1/100フォースインパルスガンダム 2004- 組立説明書
  8. ^ a b c SEED DESTINYモデルVol.2 DESTINY MSV編 2006, p. 109- 森田繁「分離式機動コクピット・動力性能実証型モビルスーツ ザクスブレンダー」
  9. ^ PGガンダムアストレイ レッドフレーム 2009- 組立説明書
  10. ^ SEED DESTINY オフィシャルファイル メカ編VOL.1 2005, p. 12.
  11. ^ SEED DESTINY MSエンサイクロペディア 2008, p. 21.
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  13. ^ パーフェクト・ファイル 第95号 2013, p. 3-4.
  14. ^ a b 絆を求める者 2006, p. 32-33および39.
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  16. ^ データコレクション 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 上巻 2007, p. 69.
  17. ^ a b c d e f g h i j k l SEED DESTINYモデルVol.2 DESTINY MSV編 2006, p. 102-103- 森田繁「ZGMF-X56S/θ 統合兵装システム試験運用型モビルスーツ デスティニーインパルス」
  18. ^ a b c ファクト・ファイル 第126号 2007, p. 31.
  19. ^ MGフォースインパルスガンダム 2008, p. 7- 組立説明書
  20. ^ a b SEED DESTINY ASTRAY Re:MasterEdition 第2巻 2013, p. 133-138.
  21. ^ 絆を求める者 2006, p. 30-33.
  22. ^ 絆を求める者 2006, p. 44-45.
  23. ^ 絆を求める者 2006, p. 39.
  24. ^ a b c 絆を求める者 2006, p. 154-155.
  25. ^ a b c d RG SpecII 2024- 組立説明書
  26. ^ a b c 1/100ソードインパルスガンダム 2005- 組立説明書
  27. ^ MGフォースインパルスガンダム 2008, p. 6- 組立説明書
  28. ^ SEED DESTINY オフィシャルファイル メカ編VOL.1 2005, p. 6.
  29. ^ a b c d e f g ファクト・ファイル 第115号 2007, p. 11-12.
  30. ^ ファクト・ファイル 第139号 2007, p. 31.
  31. ^ ガンダムウェポンズ 機動戦士ガンダムSEED DESTINY編 2008, p. 154.
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  33. ^ a b c HGCEフォースインパルス 2016- 組立説明書
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  35. ^ 1/100 セイバーガンダム 2006- 組立説明書
  36. ^ a b MGフォースインパルスガンダム 2008, p. 13- 組立説明書
  37. ^ a b MGフォースインパルスガンダム 2008, p. 20- 組立説明書
  38. ^ SEED DESTINY オフィシャルファイル メカ編VOL.1 2005, p. 28-29.
  39. ^ ファクト・ファイル 第133号 2007, p. 31.
  40. ^ a b c d 艦船&航空機大全集 増補改訂版 2015, p. 266.
  41. ^ a b c d e f RGフォースインパルス 2020- 組立説明書
  42. ^ a b HGソードインパルスガンダム 2005- 組立説明書
  43. ^ 小説版SEED DESTINY 4巻 2005, p. 256.
  44. ^ GUNDAMinfo 「MG 1/100 ZGMF-X56S/α フォースインパルスガンダム」対談
  45. ^ MGソードインパルスガンダム 2009, p. 13- 組立説明書
  46. ^ a b c SEED&SEED DESTINY MOBILE SUIT FILE 2005, p. 57.
  47. ^ SEED DESTINY オフィシャルファイル メカ編VOL.1 2005, p. 8-9.
  48. ^ MIAブラストインパルスガンダム 2004- 付属データカード
  49. ^ SEED DESTINY オフィシャルファイル メカ編VOL.1 2005, p. 7.
  50. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第1話
  51. ^ a b フォースインパルスガンダムSpecⅡ”. 劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公式サイト. バンダイナムコフィルムワークス. 2024年2月10日閲覧。
  52. ^ フォースインパルスガンダムSpec II”. 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 公式サイト. バンダイナムコフィルムワークス. 2024年2月8日閲覧。
  53. ^ a b 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』豪華版パンフレット、バンダイナムコフィルムワークス、2024年
  54. ^ 【新商品紹介】HG 1/144 ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)・HG 1/144 ブラックナイトスコードルドラ(グリフィン・アルバレスト専用機)レビュー!”. ガンダムベース公式サイト. バンダイナムコ ホールディングス (2024年3月22日). 2024年3月23日閲覧。
  55. ^ SEED DESTINYモデルVol.2 DESTINY MSV編 2006, p. 97.
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  57. ^ 『ガンダムSEED FREEDOM』幻のデスティニーインパルス登場プラン判明 戦闘シーンがデスティニーと被るため立ち消え」『ORICON NEWS』オリコン、2024年4月2日。2024年4月3日閲覧。
  58. ^ a b SEED DESTINYモデルVol.2 DESTINY MSV編 2006, p. 196-202.
  59. ^ パーフェクト・ファイル 第64号 2012, p. 26.
  60. ^ DESTINY ASTRAY B 下巻 2014, p. 181-182.
  61. ^ a b c データコレクションSEED外伝2 2008, p. 32-33.
  62. ^ a b SEED DESTINYモデルVol.2 DESTINY MSV編 2006, p. 197-198.
  63. ^ SEED DESTINY MSエンサイクロペディア 2008, p. 43.
  64. ^ a b 絆を求める者 2006, p. 171.
  65. ^ a b 月刊ホビージャパン2005年10月号 2005, p. 50.
  66. ^ 絆を求める者 2006, p. 156-169.
  67. ^ 天空の皇女 2 2018, p. 44-45.
  68. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r SEED DESTINY ASTRAY R ターンレッド編 2014, p. 44-45.
  69. ^ a b SEED DESTINY ASTRAY R ターンレッド編 2014, p. 22-23.
  70. ^ a b ガンダムホビーライフ 009 2016, p. 121.
  71. ^ 「1/100 MG インパルスガンダムブランシュ組立説明書」
  72. ^ a b c d e f g h i j k データコレクションSEED外伝2 2008, p. 22-24.
  73. ^ GUNDAM SEED MSV 開発系譜
  74. ^ a b c d e f 絆を求める者 2006, p. 16-17.
  75. ^ a b 絆を求める者 2006, p. 32-41.


「インパルスガンダム」の続きの解説一覧

コアスプレンダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 16:03 UTC 版)

インパルスガンダム」の記事における「コアスプレンダー」の解説

インパルス中核を成す独立型コクピット戦闘力こそ高くないものの、パイロット生存率の向上に寄与している。前大戦において有能なパイロット損失したことから導入され機構で、射出座席延長線上にある装備と言える従来型脱出カプセルでは生還率の向上が見込めなかった事から戦闘機としての能力付加された。主兵装機首のMMI-GAU19 20mm機関砲の他、翼下にQF908 航空ミサイルランチャー装着し、さらにその中にAGM33 レディバード誘導ミサイル装填している。この航空ミサイルランチャーMSへのドッキング時には切り離され可能な限り母艦へと自動帰還するまた、スラスターVTOL可能な可変ノズルとなっており、連合戦闘機技術取り入れられている。尚、MSへの合体のためシートには位置90回転する機構設けとともにキャノピーディスプレイ切り替わる兼用タイプとなっている。このコアスプレンダーにはVPS装甲搭載されていないため、対弾性欠け弱点もある。 当初インパルス以外のセカンドステージシリーズ機に導入される予定があったが、採用に至らなかった。これは各機とコアスプレンダーの兼ね合い難しかったことに起因しており、完成したカオス・アビス・ガイアの3機は得意な戦場においてインパルス支援する機体として位置付けられている。

※この「コアスプレンダー」の解説は、「インパルスガンダム」の解説の一部です。
「コアスプレンダー」を含む「インパルスガンダム」の記事については、「インパルスガンダム」の概要を参照ください。

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