コアステート買収の失敗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/26 09:12 UTC 版)
フィラデルフィアに本拠を置くコアステート・フィナンシャル(CoreStates Financial Corporation)は、1998年にファーストユニオンに買収された。この買収は、結果として大失敗に終わった。 ファーストユニオンはコアステート買収後、両社のコンピュータシステム統合を迅速に終了させようとした。しかし、旧コアステート社員は新システムに不慣れであったため、旧店舗間の取引ではトラブルが続発。預金振込や貸出しなどに支障を来たし、大量の顧客(当時の全体の2割近く)を失った。 さらにその後、合併にあたって、実際の帳簿価格の4倍もの費用をかけていたことが判明している。 コアステートを含めた相次ぐ金融機関買収、それに伴う失敗が重なり、ファーストユニオンの成長は鈍化。1999年には数千人の行員解雇を迫られた。
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