キルヴァス王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 01:35 UTC 版)
戦う術を持たない船でも無差別に容赦なく襲う、フェニキスと同じく「船をもたぬ海賊」として恐れられる鳥翼族・鴉の民が住む王国。そのためベオクには忌み嫌われ、同じ鳥翼族や他のラグズとも交流がほとんどなく、騙しや裏切り行為を行うためひどく嫌われている。元々鴉の民はフェニキスで鷹の民らと共に暮らしていたが、ベグニオン暦420年のときに気質の違いから袂を分かち、独自の国家をつくった。 (※)ネサラ 声:興津和幸(ヒーローズ) 外見年齢25歳。ラグズ。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは鴉王(キングクロウ)。属性は闇。 キルヴァス王国の王。キルヴァスという国を代表するような性格で、掴み所がなさそうな話し方をするが、狡猾で抜け目も隙もない。キルヴァスを強国にする野心を持っているが、国土が貧しいためか、金銭次第でラグズでありながら毛嫌いするベオクと手を組む仕事も請け負う。民を思いやりながらも、国益のためとあらば同種族や仲間を裏切ることもしばしば。そのため、フェニキスの民からは「裏切るのはキルヴァスの特権みたいなもの」とまで言われることもあった。一方で国や民を思う気持ちは強く(本人曰く「俺は俺の民にとって良い王であれば他の奴にどう思われても構わない」)、自国の民からの信頼は厚い。民からの信頼の点においては、キルヴァスの隠された事情を知るサナキから高い評価を受けている。 鷺の王族であるリュシオン、リアーネとは幼馴染み。その影響でリアーネの話す古代語も理解できる。ある事情からリュシオンらを裏切らざるを得なくなるときもあるが、基本的には幼馴染の彼らには頭が上がらず、ティバーンからは「お前のセリノスびいきは俺の上をいく」とまで言われている。本人も内心では二人を大切に思っており、特にリアーネに対しては特別な感情を抱いている。 実は初代キルヴァス国王がかつて、ベグニオン帝国に降伏した際にベグニオン元老院と「血の誓約」を交わしていたことが『暁』にて判明。その誓約が未だに解かれていないことから彼にも誓約の証があり、そのためルカンに従わなければならず、それがほかのラグズへの裏切り、背信行為へと繋がっていた。しかし、この契約は「ベグニオン元老院」ではなく「ベグニオン帝国」との契約であったことがわかり、事情を知った皇帝サナキに従うことで元老院から解放された。 『暁』後日談では統一鳥翼族国家の外交官となり、支援次第ではリアーネと結婚し、二人の子を儲けている。 『蒼炎』19章では敵ユニットとして登場するが、ほかの鳥翼族ユニットで説得をすると敵対関係を解き、その際彼の私兵を全員生存させていればほかでは手に入らない「ナイトリング」を貰うことができる。後に最終章では終盤の自軍ユニットとして登場。速さと回避が非常に優れ、ラグズ内では唯一「疾風の刃」の奥義スキルにより風魔法と同性能の間接攻撃が可能。『暁』でもやはり速さが全ユニット中最も高く、間接攻撃が使用不可になった代わりに間接攻撃に対して反撃するスキルを持っている。 なお、『暁』では専用戦闘BGMが用意されており、自軍フェイズでの戦闘シーンで聴くことができる。 ニアルチ 外見年齢76歳。ラグズ。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは鳥翼族/鴉(バードトライブ/クロウ)。属性は炎。 鳥翼族の中では最年長。裏切りで名高い鴉の民の中では珍しく温厚な性格で、ティバーンをはじめとするほかのラグズからの信頼を得ている。また、古代語も理解できる。 ネサラが生まれた時からずっと面倒を見てきたため、爺やとしてネサラを溺愛している。そのため、ネサラが王となってからも彼を頑なに「坊ちゃん」とよんでおり、そのことをネサラは鬱陶しく感じ、もうろくジジイ呼ばわりしているが内心では大事に思っている。 『暁』ではガリアに古代語がわかる者がいなかったため、ネサラがリアーネを気遣ってお付きとしてニアルチを遣わせていた。 『蒼炎』では戦闘ユニットとしては登場しないが、後の『暁』で参戦する。 シーカー ラグズ。『蒼炎』に登場。クラスは鳥翼族(カラス)。 キルヴァス王国の海賊。ゴルドア、フェニキス海域を根城にし、ネサラの指示の下略奪行為を行っていた。 アイク達の乗る船を座礁させ、物資を奪おうとしたが討たれて散る。レテには『ラグズの面汚し』と罵られた。 初代キルヴァス国王 ラグズ。 『蒼炎』時代より225年前、鳥翼族の種としての生き方の違いからフェニキスより鴉の民が離脱した際、鴉の民をまとめ上げキルヴァス王国を建国した鴉王。 かつてベグニオン帝国と交戦し、降伏した際にベグニオン帝国の元老院と「血の誓約」を交わす。しかし、直後に誓約に背き、帝国に対しテリウス戦国時代にほかのラグズ勢とともに干渉したため、誓約を破った呪いによりおよそ100日間もの間、元老院に呪いを解かれるまでに多くの民と側近の半数、そして妻と子までも失ってしまった。それ以後、キルヴァスは代々元老院に付き従うことになってしまう。
※この「キルヴァス王国」の解説は、「ラグズ」の解説の一部です。
「キルヴァス王国」を含む「ラグズ」の記事については、「ラグズ」の概要を参照ください。
キルヴァス王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 06:09 UTC 版)
「ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡」の記事における「キルヴァス王国」の解説
鴉王とよばれる国王ネサラが治める鳥翼族(カラスの民)の国。ベグニオン暦420年のとき、鴉の民が気質の違いから鷹の民と袂を分かち、フェニキスからキルヴァス島に移住して建国された。南の海上に存在し、ベオクの船に対して無差別に海賊行為を行う。自国の利益となるなら、同胞のラグズも利用し、敵対しているベオクにも協力する。その性質からベオクはおろか、ラグズからもよく思われない。
※この「キルヴァス王国」の解説は、「ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡」の解説の一部です。
「キルヴァス王国」を含む「ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡」の記事については、「ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡」の概要を参照ください。
- キルヴァス王国のページへのリンク