キャラクター設定・選出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 18:58 UTC 版)
「SAMURAI SPIRITS (2019年のビデオゲーム)」の記事における「キャラクター設定・選出」の解説
稼働初期から登場する既存キャラクターは、時代設定、キャラクターの人気および性能を基準に選定が行われ、覇王丸、ナコルル、牙神幻十郎、柳生十兵衛、ガルフォード、服部半蔵、千両狂死郎、シャルロット、アースクェイク、橘右京、タムタム、徳川慶寅、色の13人が選ばれた。 このうち、ナコルルは、返り血を浴びた姿がインパクトを与えられるとして、全世界向けのプロモーションビデオにも起用された。 また、初期の選出案では、ナコルル以外は全員男性キャラクターだったことから、プロデューサーの小田は女性キャラクターが必要だと考え、花諷院和狆を候補から外し、色を追加した。 本作に新しいキャラクターを3人出すことは開発の序盤から決定しており、まずは「イケメンの鎧武者」、「怪力の女性」、「風水師」というそれぞれのコンセプトをもとに、キャラクターデザイナーの佐治有倫がデザインを行った。その後、話し合いながら様々な要素を肉付けし、それぞれ鞍馬夜叉丸、ダーリィ・ダガー、呉瑞香として作り上げた。また、戦闘面においては、各人が得意とする距離や、長所と短所を明確化した。 ダーリィは「怪力の女性」というコンセプトから発展したキャラクターであり、最初期のデザインはファンタジー色が強すぎるあまり、作品の世界観からかけ離れていた。その後、方向を修正する中で、「怪力の女性」というコンセプトを生かすための試行錯誤が重ねられ、最終的には様々な道具を扱うことから発展する形で「海賊に育てられた船大工」という設定になった。 また、もう一人の新キャラクターである風水師・瑞香の衣装は中国のテレビドラマなどを参考にデザインされており、衣装に切れ込みを入れ、可愛さだけでなく色気も兼ねそろえたキャラクターとして設定された。佐治は、瑞香をデザインする際、何を強調するのか迷って一番苦労したと電撃オンラインとのインタビューの中で述べている。ドジという設定は、眼鏡を落として探し回るという横山やすしのギャグを連想する形で取り入れられた。 当初、瑞香は七星剣と風水羅盤を持たせるという設定だったが、剣を持たせると、剣を武器としていると誤解されるため、最終的には風水羅盤のみとなった。また、リードゲームデザイナーの空中海人は、「遠距離戦を得意とする」というコンセプトを表現するために、瑞香に魔法のようなものを使わせるという設定を考案したとで電撃オンラインとのインタビューの中で述べている。 瑞香役には『KOF XIV』で同じく中国人のキャラクターである明天君を演じた劉セイラが起用された。秘奥義の際のセリフは当初日本語だったが、劉の判断により中国語に変更された。 3人目の新キャラクターである義賊・夜叉丸は女性にも受け入れられやすくするため、意図的に美男子として設定された。美男子であることをわかりやすくするために、装着している仮面は口元のみを覆うものが使われ、怒り爆発中の時に仮面が外れる演出がとられた。また、夜叉丸は中距離および空中戦を得意とするキャラクターとして設定された。 ダウンロードキャラクターの一人目であるリムルルは、ファンからの人気に加え、ナコルルの対比になることから早い段階で起用が決まっており、可愛らしさを重視した演出がとられた。 いろはは必殺技・夕鶴の舞の表現のしづらさから、初期キャラクターとしての導入が見送られたが、最終的には2020年5月にシーズンパス2のDLCキャラクターとして配信された。 小田は、Gematsuとのインタビューの中で、他作品からのゲストキャラクターの起用を検討していると話している。そして、2020年6月、ユービーアイソフトの『フォーオナー』からウォーデンがシーズンパス2のDLCとして配信された。黒木はウォーデンを選んだ理由として「本作には鎧をがっちり纏ったキャラクターがいなかったため、ウォーデンが本作にとって新鮮であると同時にふさわしいキャラクターだった」とGame Watchとのインタビューの中で説明している。一方で、『フォーオナー』のアクションはリアル寄りであるため、デフォルメされたアクションを主体とする本作と合わせるのに苦労したとも黒木は話している。
※この「キャラクター設定・選出」の解説は、「SAMURAI SPIRITS (2019年のビデオゲーム)」の解説の一部です。
「キャラクター設定・選出」を含む「SAMURAI SPIRITS (2019年のビデオゲーム)」の記事については、「SAMURAI SPIRITS (2019年のビデオゲーム)」の概要を参照ください。
- キャラクター設定・選出のページへのリンク