キエフ・ルーシとは? わかりやすく解説

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キエフ・ルーシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 10:26 UTC 版)

ルーシ人」の記事における「キエフ・ルーシ」の解説

ルーシ人」という用語の初出は、911年945年のルーシ・ビザンツ諸条約[要曖昧さ回避]である。この用語は、当初キエフ大公国支配階級であった北欧ルーシ族ヴァリャーグ)を指していたが、10世紀当国東欧系スラヴ人、特にキエフ・チェルニーヒウ・ペレヤスラウの地域に住む住民意味するようになった11世紀から14世紀にかけては、キエフ大公国その後継者ハールィチ・ヴォルィーニ大公国人々が「ルーシ人」と呼ばれたルーシ人自身の手によっては、彼らの年代記である『過ぎし年月の物語』において単数形の Русинъ という形で言及される同様に1229年の『スモレンスク書簡においては рѹсинъ という形で言及される13世紀キエフ大公国モンゴル帝国によって滅ぼされ14世紀末にハールィチ・ヴォルィーニ大公国リトアニア大公国ポーランド王国によって分割され結果ルーシ人居住地域リトアニアポーランド支配下におかれた。ルーシ人もっぱら正教徒であり、異教徒リトアニア人カトリックポーランド人異な文化持っていたので、数世紀にわたり他国支配下独自性保った

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キエフ・ルーシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 09:51 UTC 版)

ロシアの歴史」の記事における「キエフ・ルーシ」の解説

後の時代ルーシ人残した年代記によると、862年ノルマン人リューリク交易都市ノヴゴロドの公(クニャージ)となり、リューリク一族東スラヴ居住地域支配広げていく過程で、東スラヴ人の間でいくつかの国家形成され始めた。これらの国々があったこの地域は、リューリク属す部族ルスの名前にちなんでルーシ呼ばれるうになるが、このルーシという地域名が、のちに「ロシア」という国名と結びつけられるうになる。 しかし「ロシア」という言葉は、中世時代ギリシア人ルーシに対して使った言葉であってルーシ人自身自分たちの国を「ルーシ」と呼んでいた。やはり年代記伝えところによると、882年リューリクの子イーゴリ一族オレーグ助けによりドニエプル川中流交易都市キエフ征服しキエフルーシ中心に定めたという。 史実としての真偽はともかくとして、バルト海に近いノヴゴロドからキエフ経て黒海に出る道が同じ一族属す支配者の手によって統合された。オレーグイーゴリ周辺諸部族の間に勢力広げイーゴリ始祖とする歴代キエフ公のもとにルーシへと国家権力形成していった。この一族ノルマン系であるとされているが、10世紀までには、スラヴ系へと急速に同化ていったと言われている。 10世紀末にはキエフ公ウラジーミル大公東ローマ帝国からキリスト教受容してルーシ国をあげて正教会信徒となり(cf. キエフ・ルーシのキリスト教化英語版))、スラヴ語書きあらわすための文字としてキリル文字もたらされるなど、正教世界進んだ文化ルーシへと取り入れられていったまた、ウラジーミル依然として様々な勢力入り乱れていたルーシキエフ大公国のもとにほぼ統一することに成功するが、同時に息子たちの間に支配下都市分封して公に立てたために、これ以降ルーシ本家筋であるキエフ大公国盟主としつつも、リューリク・イーゴリ兄弟始祖とするリューリク家成員を公とする数多く小国家へと再び分割され12世紀頃にはキエフ公国衰退ともなってウラジーミル大公国中心とする北東ルーシ諸公国、北西ルーシ貴族共和制実現したノヴゴロド公国ルーシ西部支配しルーシの都キエフ支配しつづけたハールィチ・ヴォルィーニ公国などのいくつかの地域ごとの政治的なまとまりへと分裂していった。

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