ガイ魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:26 UTC 版)
「サイファー (漫画)」の記事における「ガイ魔」の解説
人間の生まれるよりもはるか太古から地球上に存在している生命体で、人間が持つ恐怖という感情が発するエネルギーを糧として生きる怪物である。アジア、アメリカ、ヨーロッパ各地に潜伏しているガイ魔たちの下にサイファーハンターと呼ばれる下級のガイ魔たちが付く。ガイ魔王の復活にとって障害となりかねないサイファーたちを抹殺することが彼らの仕事である(単行本巻末の設定資料より。作中では詳しく語られなかった)。殆どの個体は人語を話せるが、性格はいずれも極めて残虐。恐怖を糧とする通り、人間を惨たらしく殺害する。 バンディ 一輝の元に現れた最初のガイ魔。リザードマンのような爬虫類に似た姿で、体から金属の錆びたような臭いがする。変身能力があるが、変身には対象者の新鮮な細胞が必要となるため、相手を丸ごと食ってしまう。一輝の母親を殺した張本人。すさまじい怪力の持ち主で、伸縮自在の腕で相手を捕まえることができる。 怒りの力によって念動力を解放させた一輝に押されるものの、首を片手でつかんで追い詰めるが、崩壊した建物の鉄柱を頭部に突き立てられ死亡した。 ヴォルグ 一輝の命を狙う第2の刺客。一つ目玉に蝙蝠のような翼をもったガイ魔。戦闘能力は低いが催眠術で人を操る。一輝の級友やマンションの住人を操って襲わせた。催眠術で一輝を自殺させようとしたが、ウォンの幻覚投射で、車のバックミラーを一輝と錯覚させられ、自分自身に暗示をかけてしまったために自滅した。 ズー ミミズの姿をしたガイ魔。一匹でなく集団で行動。無機物・生物に入り込んで操る。車を操って暴走させ、ミカに重傷を負わせた。更に、駐車場の警備員に取り付いて一輝に毒物を注射して殺そうともくろむも、駆けつけたミカに防がれ、正体を現して襲い掛かった末にミカの治癒で超能力を取り戻した一輝によって全滅させられた。 フェイススパイダー 巨大なクモの姿をしたガイ魔。人間の頭を喰って取り込み、自身の体内で分身として育てる。食った人間の顔は腹の部分に浮かび上がり、苦しみの声を上げ続ける。また、強力な粘液質の糸を吐いて動きを封じてくる。 浮かび上がる人間の顔は生前の姿そのままであるため、一輝に攻撃を躊躇わせ、その隙に一輝たちの動きを封じて追い詰める。しかし火が弱点であり、駆けつけてきたチビに焼き殺された。その後、喰らった人間の顔に脚が生えた多数の小蜘蛛を生み出すも、覚悟を決めた一輝の念動力で倒され、残った個体も焼け落ちる廃屋に巻き込まれた全滅した。 (名称不明) ムカデの姿をしたガイ魔。人間に噛みついて毒液を注入することで人間を洗脳して操り、役目を終えた人間の首をねじ切らせて自害させる。この洗脳は生きている限り持続し、更には人間の能力を100%引き出すことができる。自身に戦闘能力はない。赤子に化けて電車の乗客や乗員を次々と操り、一輝達を襲わせる。しかし最後は操った人間に隠れていた所をチビによってその人間もろとも焼かれて死亡した。 (名称不明) 巨大なイモムシの姿をしたガイ魔。二本の管から放出される毒液はあらゆるものを溶かし、体は傷つけられても、生半可なことでは死なずに、すぐ再生してしまう。目が見えず、聴力に頼って行動する。 一輝の作戦で、自身の真上に垂直に毒液を放ってしまい、落ちてきたその毒液を浴びて溶けてしまった。 パラサイター 尼蛭に取り付いたガイ魔。触手の生えた脳のような姿をしていて、本体に戦闘力はないが、生物に寄生することでその者の細胞や超能力を自在に操ることが可能となる。チビと一輝の連携による炎を喰らいそうになり、テレポートで逃れようとしたものの、イワンの説得で思い改めた尼蛭に抵抗を受けてそのまま焼かれる。苦し紛れに一輝に寄生しようとしたがそのまま返り討ちにあって死亡した。 吸血ガイ魔 赤霧の町に現れたガイ魔。体つきはぶよぶよしたダルマのような体形で、体の動き自体は鈍いが、口から何本もの先端に毒針のある触手を素早く射出し、人間の生き血をその触手から吸い取る。しかし、その正体はガイ魔王復活の母体である。何十匹も存在し、それらが合体してガイ魔王となる。 ガイ魔の群れ ガイ魔王復活に備えて集結したガイ魔達。サイファーをガイ魔王への生贄に捧げるべく、一輝達に襲い掛かる。1体1体は大した強さではないがその数は膨大で、更にミカとチビに奇襲で重傷を負わせ、始めは善戦していた一輝達を追い詰めていく。しかし最後は一輝が呼び込んだマグマによって全滅した。 ガイ魔王 全てのガイ魔を司る王。1万年間眠り続けたがついに復活の時が来る。その大きさは他のガイ魔達とは比較にならないほど巨大。しかし完全復活を前に、一輝が地盤を破壊して呼び込んだマグマに呑まれ、配下のガイ魔達共々消滅した。
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