オマル・アル・ネマーン王とそのいみじき二人の王子シャールカーンとダウールマカーンとの軍物語とは? わかりやすく解説

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オマル・アル・ネマーン王とそのいみじき二人の王子シャールカーンとダウールマカーンとの軍物語(第44夜 - 第145夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「オマル・アル・ネマーン王とそのいみじき二人の王子シャールカーンとダウールマカーンとの軍物語(第44夜 - 第145夜)」の解説

バートン版「オマル・ビン・アル・ヌウマン王とふたりの息子シャルルカンとザウ・アル・マカンの物語(第45夜‐第146夜)」 東洋文庫版「オマル・ブヌ・アン・ヌウマーン王とふたりの御子シャルカーンとダウール・マカーン、そしてこの人たちに起こった驚異珍奇な物語(第45夜‐第146夜)」 ある時代バグダードにオマル・アル・ネマーン王がいた。いくさに強く版図遠くひろげ、内には寛仁大度をみせて尊敬をあつめる名君である。オマル王にはひとりだけ息子がおり、王子シャールカーンは武芸秀でた勇敢なであった。だがその後オマル王の側室サフィーアが懐妊し男女双子を産む。最初に生まれた女の子はノーズハトゥザマーン、次に生まれた男の子はダウールマカーンと名づけられた。男の子生まれた場合将来王位争い避けるため殺してしまおう考えていたシャールカーンだが、最初に女の子生まれた時点報告し聞いていなかったため、男の子存在知らないある日ルーム(ローマ)とコンスタンティニアの王アフリドニオスの使者来てカイサリア王ハルドビオスとの戦争同盟持ちかけてくる。ある族長がアフリドニオスに献上しようとした数々霊験をうちに秘めた三つの宝玉を、カイサリア軍が横取りしてしまったため何度攻め込んだのだが、歯がたたないというのだ。大宰相ダンダーンとシャールカーンが兵を率いて派遣された。 軍はある谷で大休止をとるが、ひとり地形偵察出たシャールカーンは、キリスト教僧院相撲とってい美し白人乙女とそれにかしづく美女奴隷たちを見る。欲情したシャールカーンは剣をとって乱入し、我のものになり一緒に来るよう要求するが、乙女承知しない乙女恋してしまっていたシャールカーンは、せめて歓待を受けさせてくれと申し入れ乙女は彼を僧院へいざなった。 次の日目覚めると、乙女はシャールカーンの正体知っていた。彼はその日から数日間歓待を受ける。歓待受けている途中カイサリア貴族マスーラの軍が押しよせてきてシャールカーンを出せ要求乙女はハルドビオス王の娘、アブリザ女王だった。アブリザはシャールカーンをかばって別人だというが、マスーラは是が非でも引き連れていくと言って聞かない。それなれば、一人百人の兵ではなく順番一対一戦って勝ったならば連行せよ、とアブリザは命じた。シャールカーンがすべての兵を撃退すると、アブリザは、自分折り合いの悪い老婆災厄の母」によって回教徒与したとされるだろう、ここから立ち去るのを手助けしてくれと言う。そしてこの戦争が罠であることを明かす。 実はサフィーアはアフリドニオス王の娘であった。ある祭り帰途、サフィーアが乗る船が多く美女たちとともに海賊鹵獲され、カイサリア軍が海賊駆逐してサフィーアたちをハルドビオス王に献上し、ハルドビオス王はそれをまたオマル王に贈ったのである。アフリドニオス王はそれを知ると、ハルドビオス王と協力してオマル王に復讐しようとしたのだ。ただし宝玉実際に存在し、アブリザが所有している。それを知るとシャールカーンは自軍にもどり、兵をまとめて帰還させる。殿軍をつとめるシャールカーンに手強い騎兵追いすがるが、それは後を追ってきたアブリザだった。彼らは連れだってバグダードに入る。 報告受けたオマル王は、献上され宝玉三人の子わけあたえる。ここで初めてダウールマカーンの存在知りまた、オマル王にアブリザへの欲望見たシャールカーンは、ひどいショック受けてしまった。 再三アブリザをくどくオマル王だが、アブリザは拒否しつづける。そこでオマル麻酔薬をもちい、アブリザが寝ているうちに処女奪ってしまった。アブリザは懐妊し、やがて臨月になると、忠実な奴隷女と屈強黒人奴隷をひとりずつ伴い故国めざして出奔する道中欲情し黒人奴隷はアブリザに襲いかかり、彼女が自由にならないと知るとこれを殺し姿をくらます最後の息で男の子産みおとすと、そこにハルドビオス王が現れ、子を国へ連れかえった。ハルドビオス王は復讐誓い災厄の母の進言聞いてオマル王を閨房から罠にかけるため、美女あつめてアラビア式の教育ほどこしはじめる。一方、アブリザがいなくなったことを知ったシャールカーンはいたく傷心し、父王に頼んでダマス太守任命してもらい、宮殿出た十四になっていたダウールマカーンは、姉ノーズハトゥをさそって父王に内緒巡礼に出る。しかし途中で熱病にかかり、治療のために金もつきてしまった。働きにいくといって出て行ったノーズハトゥはそのまま姿を消し漂白したダウールマカーンは、ある風呂焚きにひろわれる。回復したダウールマカーンは風呂焚き夫婦従者にして帰国の途につく。ダマスにつくと風呂焚きの妻が熱病病死するが、ひきつづきバクダードに向かうことにする。 一方、ノーズハトゥはベドウィン人に誘拐されダマス奴隷市場売り出されていた。ふっかけるベドウィン人に対し、ある商人十万ディナールの値をつける。ノーズハトゥがあらゆる学問通暁していることを知ると、商人喜び、彼女をシャールカーンに献上する。シャールカーンはノーズハトゥを解放し妻とすることを宣言学問示せというシャールカーンに対し、ノーズハトゥは「三つの門についての言葉」を物語る。

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