オフィス・スイートとは? わかりやすく解説

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オフィス‐スイート【office suite】

読み方:おふぃすすいーと

オフィスソフト


オフィススイート

別名:オフィスソフト生産性スイート
【英】office suite, office software suite, productivity suite

オフィススイートとは、ワープロソフト表計算ソフトプレゼンテーションソフトなどのようなオフィス業務向けのソフトウェアを、ひとつにまとめたソフトウェアのことである。

オフィススイートを構成する個々アプリケーションは、ユーザーインターフェース統一されていたり、共通した機能用意されていたり、緊密なアプリケーション間連携が可能であるよう工夫されている。このためアプリケーション単体導入するよりも生産性の向上図りやすいという利点がある。また、一般的には個別買い揃えるよりもオフィススイートとして一揃い購入した方が安価に入手できる

オフィススイートの代表的な製品としては、Microsoft販売している「Microsoft Office」や、OpenOffice.orgオンライン配布している「OpenOffice.org」、ジャストシステム販売している「JUST Suite」、AppaleがMacintosh向けに販売している「iWork」などがある。中でもMicrosoft Officeは、PCにおけるオフィススイートの事実上の標準デファクトスタンダードとなっている。

最近では、オフィススイートで用いられる文書フォーマット形式として、XMLベースファイル形式採用して互換性実現してこうとい動き生じており、OpenDocument FormatOpen XMLなどの新たな文書フォーマット登場している。

ソフトウェアのほかの用語一覧
アプリケーションソフト:  ユーティリティソフト
オフィスソフト:  アンインストール  インストールオンデマンド  オフィススイート  表計算ソフト  プレゼンテーションソフト  Microsoft Office

オフィススイート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/19 03:58 UTC 版)

オフィススイート: Office suite)あるいはオフィスソフト[1]とは、事務作業に必要なソフトウェアをセットにした、ソフトウェアスイートの一種(スイートは「ひと揃え」という意味)。最近はプロダクティビティスイート(Productivity suite)[2][3][4]と呼ばれることも増えている。

具体的にはワープロワープロソフト)、表計算プレゼンテーションプレゼンテーションソフト)、データベースデータベース管理システム)の組み合わせが一般的で、ほかにも電子メール電子メールクライアント)、個人情報管理DTPなどのアプリケーションソフトが組み合わされることも多い。

主にパーソナルコンピュータノートパソコンデスクトップパソコンタブレットスマートフォンなど)で使われる。マシンにインストールして使用する方式のものも、クラウドサービスで使用する方式のものもある。

歴史

オフィススイートの前段階の単体ソフト

1970年代は、ワープロソフト[注釈 1]スプレッドシート[注釈 2]などは、それぞれ単体のソフトとして販売されていた。

オフィススイートの歴史

オフィススイートの最初期のものとして挙げることができるのは1980年代初頭に登場したMicroPro International社のStarBurst(スターバースト)であり、これにはワープロソフトのWordStar(ワードスター)、スプレッドシートのCalcStar(カルクスター)、データベースソフトのDataStar(データスター)が含まれていた。

1989年6月に、マイクロソフトは、それまで別々に販売されていたWord、Excel、PowerPointを初めてセットにして、Macintosh(Mac)向けに販売した。なおWindows向けにこれらを初めてセット販売したのは1990年10月である。日本語版の最初のものは、Macintosh版がOffice for Mac 4.2として、Windows版は、英語のOffice 3.0を日本で「Office 1.0」として発売した。

1992年にはLotus SofwareとIBMによりIBM PC向けにIBM Lotus SmartSuiteが開発・発売され、表計算ソフトのLotus 1-2-3、ワープロソフトのロータス・ワードプロ、プレゼンテーションソフトのロータス・フリーランス、関係データベースのロータス・アプローチ、個人情報管理ソフトのロータス・オーガナイザーのほか、画面録画ソフト「ロータス・スクリーンカム」 、統合管理ツール「ロータス・スマートセンター」、個人用ノート「ロータス・ノーツ」、さらにインターネットブラウザのNetscape Navigatorも含まれた。日本名(だけ)は「ロータス・スーパーオフィス」とされた。

1990年代前半までは、他にもコーレルジャストシステムなどもオフィススイートを開発・供給した。

(Apple社のGUIマシンMacintoshに追随しそれを追撃する形で)1995年8月にマイクロソフトオペレーティングシステム (OS)Windows 95をリリースすると、一般市民まで広く普及し、マイクロソフトが市場の独占を画策し、マイクロソフトWindowsにMicrosoft Officeをバンドルやプリインストールした状態のパーソナルコンピュータを販売するように各メーカーに働きかけ圧力をかけたことで、市場シェアが推定で90%台前半にも達し、当時はMS-Officeがデファクトスタンダードになり、同時に独占禁止法違反容疑で当局によって調査が行われるようになった[5]

(オフィススイートの市場が、事実上マイクロソフトに独占されるような形になってしまい、かなり不健全化してしまったことに対抗して)2002年5月に、オープンソースOpenOfficeサン・マイクロシステムズからリリースされた。(OpenOffice自体の開発は2011年1月で終了したが、このOpenOfficeを直接継承した後継スイートの代表としてLibreOfficeがあり、オフィススイートがあらかじめインストールされていない "素"のパーソナルコンピュータを購入する人は、LibreOfficeをネットから無料でダウンロード・インストールするということが2020年代現在も広く行われている。[注釈 3]

2004年1月にAppleは独自のオフィススイート、iWorkをリリース。

このころまでオフィススイートは、パーソナルコンピュータにプリインストールされたものを使う、あるいはバンドルされたものを自分でインストールして使用するものだった。

2010年代以後は、オフィススイートをクラウドサービスで無料または有料サブスクリプションで利用する形式を、Google、マイクロソフト、Apple、IBMZohoなどが開発供給している。

2010年代以後は個人使用でも法人使用でも、バンドル・プリインストール版の利用する方式と、クラウドサービスを無料または有料サブスクリプションで利用する方式が主要な利用法となっている。

代表的なオフィススイート

オフィススイートの一例、LibreOffice

かつて販売または配布されていたオフィススイート

その他

  • Multi-Tool Family - マイクロソフトMultiplan、 MultiChartなど。セット販売ではないためスイートではないが、複数で一揃え構成していた)

脚注

出典

注釈

  1. ^ 初期のものは1978年のCP/M向けWordStarあたり。
  2. ^ 最初期のものは1979年のApple II向けのVisiCalc
  3. ^ LibreOfficeの基本的な使い勝手は、MS-Officeとほとんど変わらない。

関連項目


オフィススイート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 00:35 UTC 版)

「OS/2」の記事における「オフィススイート」の解説

IBMSMART(日本独自開発統合オフィスツール。表計算ワープロチャートなど。) TakeFive簡易オフィスツール。FootPrint Works日本語版であり、IBM Works前身。) IBM Works簡易オフィスツール。表計算ワープロチャートなど。Footprint Worksベースであり、OS/2 WarpのBonusPackに収録され日本語化もされた。機能的にMicrosoft Works相当する) FootPrintFootPrint Works簡易オフィスツール。イギリスIBM開発しカナダFootPrint販売した英語版のみ。) サン・マイクロシステムズStarOffice 4.0, 5.1英語版のみ)

※この「オフィススイート」の解説は、「OS/2」の解説の一部です。
「オフィススイート」を含む「OS/2」の記事については、「OS/2」の概要を参照ください。

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